赤羽駅前の放置自転車が再び増加 ここでもコロナ禍が影響

 東京・北区の赤羽駅周辺は長年、放置自転車が問題となっていましたが、区の対策で一時減っていました。ところがコロナ禍で再び放置自転車の数が増加しています。現状と背景を取材しました。



 赤羽駅は2015年から4年連続で放置自転車の数が東京都内で「ワースト」となってきました。北区などによりますとその理由として、駅周辺でマンションの建設に伴ってファミリー層が増えたため自転車を利用する人が増加していて、放置自転車の数も増えていったといいます。

 取材中にも続々と禁止エリアに駐輪する姿が見られ、話を聞くと「長時間でないので…」「警告のシールを貼られると分かっているが、ついつい置いてしまう」という声も聞かれました。"ついつい”のつもりでもやはり迷惑なのが放置自転車です。歩行者の中には「買い物で(手押し車を)押しているから自転車が狭い場所に置いてあると困る。通る人のことを考えないで迷惑」「人通りも多くベビーカーも人を避けて通るような状況なのに、止めてはいけない場所に自転車があるので邪魔」と話す人もいました。

 北区はそんな状況を打破しようと放置自転車が多かった駅前の大型スーパー周辺に自転車を止められないように仕切りを設置し、さらに増設した区の駐輪場に誘導する取り組みなどを行ってきました。こうした取り組みの結果、一時、放置自転車は減少傾向になっていました。しかし新型コロナウイルスの拡大により自転車を利用する人が増加したことなどから、再び放置自転車の数が増えてしまいました。北区の担当者は「コロナで生活様式が変わり、(リモートワークの増加などで自転車利用が減って)自転車駐車場を定期利用していた人が解約してしまい、コイン式の自転車駐車場に流れた。その結果、買い物や飲食でコイン式駐車場を使いたい人が止められず『ちょっとだから』『たまにだからいいだろう」と、禁止区域に自転車を止めているのが現状」と分析しています。

 さらに放置自転車の増加の理由には別の側面もあるようです。取材中、コロナ禍で増えた「デリバリーサービス」の自転車による違法駐輪も目立ちました。

 コロナによって再び増えてしまった放置自転車について区の担当者は「災害が起きたときに自転車が障害物になる。足の不自由な人も自転車を避けることは難しい」と話し、駅周辺の安全確保のためにも自転車を放置しないよう協力を呼び掛けています。北区は対策として12月をめどに、放置自転車が多い駅前の大型スーパー周辺におよそ80台止められる駐輪場を増設する予定です。

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