米・フェイスブック社が社名を「メタ」に SNSの未来形「メタバース」とは?

 アメリカのフェイスブック社が、社名を「メタ」に変更すると発表しました。今後は仮想空間上の開発を強化していく方針で、まるでSF映画のような世界が近い将来、現実になろうとしています。



 フェイスブック社はマーク・ザッカーバーグCEOが大学在学中に立ち上げた企業で、社名になっているフェイスブックの他にもインスタグラムなどのSNSサービスを提供しています。今回の社名変更の理由についてザッカーバーグCEOは「現在の社名はわれわれが行っている事業の全体像を網羅していない」「インターネットの次に来るのは『メタバース』だと信じている」と話していて、このメタバースに力を入れていくという決意が「メタ」という社名に込められているようです。ただ、フェイスブックとインスタグラムはそのままの名前でサービスが継続されます。

 社名の変更に影響を与えた「メタバース」とは"メタ(超える)”と"ユニバース(宇宙)”を組み合わせた造語です。ネット上の仮想空間で自由に行動をしながら交流ができるサービスで、SNSの次の形とも言われています。イベントやゲーム、会議など、ビジネスやエンタメなどさまざまな使い方が想定されています。メタバースの事業にはマイクロソフトなど大手企業が続々と参入していて、2024年には市場規模が世界で90兆円に上るという試算もあるほどです。

 どんどん身近になっているメタバースには、新しいビジネスチャンスの誕生が期待されています。例えば、密にならずにイベントやゲームが楽しめる「バーチャル渋谷ハロウィーンフェス」や仮想空間上に飾るデジタルアート、人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」の中で自治体が観光PRするという事例も出てきています。また、本社を仮想空間上に置くことで家賃や交通費が不要になるという新しい働き方の可能性もあります。一方で不安の声も上がっています。仮想空間上でやりとりされる個人情報や金融情報のセキュリティーがきちんと守られるのかという点や、リアルとバーチャルの境目があいまいになることで生じるトラブルに対処できるのかという点です。

 仮想空間でもリアルな現実社会でも、モラルを守った交流を大切にすることが求められています。

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