“中古品”に注意 相次ぐ家庭での発火事故

 近年、家庭での発火事故が相次いでいます。NITE=製品評価技術基盤機構は実験映像を公開し、十分注意するよう呼び掛けています。背景にはフリーマーケットアプリの普及などで“顔の見えない売買”が増えたこともあるようです。



 NITEによりますと家電やガス器具など中古品による事故が2020年までの5年間で321件起きていて、そのうち11人が死亡しています。事故の8割は火災によるもので266件、製品別ではパソコンの事故が31件で最多でした。

 NITEはいくつか実験映像を公開しています。例えばモバイルバッテリーの充電中、大きな爆発音とともに煙が上がり火が出てしまう映像は衝撃的です。このバッテリーはリコール対象の製品でしたが、中古で購入した場合にはリコール対象かどうか適切な情報を知らないまま購入してしまい、事故につながることもあるといいます。また純正でないパソコン用バッテリーを使った実験では、バッテリー部分から煙が上がり、大きな爆発を起こし、さらには火の手が上がって焼け焦げてしまいました。製品が中古品の場合、パーツが純正でなかったりリコール対象製品のものであったりと、本来であれば起こり得ない事故への注意も必要です。

 フリーマーケットアプリなどの普及によってインターネットを通じた"顔の見えない売買”が増えたことから、製品の不備を知らずに使ってしまったり誤った使用などによる事故が相次いでいるということで、NITEは中古品の注意点として、最新のリコール情報を確認することや改造された製品は使わないよう呼び掛けています。

 さらにこの時期、特に注意が必要な家庭の事故がストーブやファンヒーターによる火災です。毎年11月ごろから事故が増加し、1月に最も多く発生しています。事故は毎年100件以上、死亡事故も10件以上発生しています。冬は洗濯物が乾きにくい季節ですが、電気ストーブの上に洗濯物を干して乾かすのは大変危険です。電気ストーブの上に気付かぬうちに干していた洗濯物が落下して火事になってしまうという事例が多く発生しています。また、コロナ禍で家庭でも使用頻度が増えた消毒液による引火事故も起きています。吹き掛けた消毒液がすぐ近くにある石油ストーブに引火する様子を再現した映像も公開されています。消毒液は多くの成分がアルコールであるため、火のそばで使用すると引火する恐れがあります。

 この時期かかせないストーブやファンヒーターを使用する際は可燃物の近くで使用せず、定期的に清掃を行い、ほこりが詰まって起こる異常燃焼を防ぐ、暖房器具はつけたままにしないなど、基本的な動作確認を行うようNITEは注意を呼び掛けています。

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