東京都、高齢者の接種促進へ「ワクチンバス」開始

 東京都内の新型コロナウイルス感染者数は高止まり状態となっています。こうした中、高齢者のワクチン接種を進めようと、バスに医師が乗り込んで接種する「ワクチンバス」の運行が始まりました。



 東京都議会が開会しました。本会議初日となった2月16日、東京都の小池知事は所信表明で「いま力を注ぐべきは、感染が増加している高齢者や子どもたちを守る取り組み」と述べ、オミクロン株への対策として特に高齢者と子どもに力を注ぐ姿勢を示しました。また、小池知事が次なる一手として打ち出したのは「ワクチンバス」です。所信表明でも「ワクチンバスを運行して、追加接種を強力に推進することで重症化を防ぐ」と力を込めました。2月14日から始まったワクチンバスには医師や看護師らが乗り込み、高齢者施設などを巡回し、入所者と職員の接種を行います。1日に100〜200人ほどが接種でき、ワクチンは東京都の大規模接種会場に割り当てられたものを使用します。16日までに都内4カ所の施設で150人以上に接種を行っていて、2月末までに合わせて15カ所ほどの施設で接種をする見込みです。

 国内で喫緊の課題となっているワクチンの3回目接種について、小池知事は「攻めの武器となるワクチンの追加接種も加速する。中小企業の従業員向けの接種を進めるなど、一層の推進を図っていく」と述べ、さらなる推進を図る考えです。また、これまでのコロナ対策については「夜間滞留人口や実効再生産数は減少傾向にあり、効果は着実に表れている」と手応えを示し「人々の活気やにぎわいにあふれる東京の日常を一日も早く取り戻していく」と述べました。

 東京都内では16日、新たに1万7331人の新型コロナウイルスの感染者が確認されました。前週の水曜日からは956人減っていて、8日間連続で前週同曜日を下回りましたが、依然高止まり状態となっています。また、東京都が緊急事態宣言の要請を検討する一つの目安として「オミクロン株の特性を踏まえた重症病床使用率が30〜40%になること」としていますが、15日時点で31.5%となっていて、30%を超えています。ただ、小池知事は「オミクロンの特性に合わせた対応をしっかりできるように努めていきたい。数値も幅を持たせているし、臨機応変にコロナ対策に当たれるようにしていきたい」と述べ、宣言の要請については慎重な構えを示しました。

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