新型コロナ「増加比上昇で再拡大の恐れ」 東京都会議で専門家“長期化に危機感”

 東京都のモニタリング会議で、専門家は都内の感染者の高止まりを指摘した上で「増加比が上昇すれば再拡大の恐れがある」と警鐘を鳴らしました。



 2月25日に開かれた東京都のモニタリング会議では、感染状況と医療提供体制の警戒レベルについて、前週に引き続き「最も深刻」としました。23日時点の新規感染者数の7日間平均は1万3057人で前週から9割ほどまで下がっていますが、専門家からは現在の感染状況が長期化する懸念とともに、感染が再拡大する恐れが指摘されました。また、6週間連続で「10代以下」の年代の感染の割合が上昇していることが報告され、若年層の感染拡大も懸念されています。現在、12歳未満はワクチン未接種であることから、保育園や幼稚園などでの感染防止対策を徹底するよう呼び掛けました。

 さらに、オミクロン株の派生ウイルス「BA.2」が都内で30件確認されていて、そのうち25件が海外とリンクのない市中感染とみられることが報告され、専門家は「今後の動向を注視する必要がある」としています。東京都は3回目の追加接種のため、都立大学や神代植物公園など新たに4つの大規模接種会場を開設することや、高齢者施設などを巡回する「東京ワクチンバス」の台数や医師・看護師の数を増やし体制を強化していくといった追加対策を発表しました。

 こうした中、25日から国公立大学2次試験の前期日程が始まりました。新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が適用されている地域もあり、感染対策が大きな課題となっています。文部科学省は大学に対し、受験生同士の間隔の確保やマスクの着用、定期的な換気など基本的な対策の徹底を要請しています。また、濃厚接触者となった受験生は、症状がなくPCR検査が陰性などの条件を満たせば、別室での受験を認められています。そして、一部の大学は大学入学共通テストを欠席した感染者への救済策を実施するということです。

 足立区では、26日から区内の一部の小児科で5〜11歳を対象としたワクチン接種が始まります。子どもへの接種について、子育てをする親からは「副反応はたぶんあるが、周囲の子どもたちは接種に行くと言っていたから、うちも行くかな」「まだ子どもに接種を受けさせる予定はない。大人でも副反応でつらいと聞くから、子どもにはちょっとというのが正直なところ」「(子どものワクチン接種は)すごく迷っていて、周りを見ながら決めようと思っている」といった声もあり、親の思いはさまざまなようです。また、足立区以外の区市町村でも順次、子どもへのワクチン接種が始まります。

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