穴前の住宅解体に近隣住民が“待った” 東京・調布の道路陥没問題で

 2020年秋に東京・調布市の住宅街で道路の陥没が見つかったことで、東京外環道のトンネル工事は止まっていました。こうした中、2月25日にトンネルの真上にある住宅の解体工事が始まる予定でしたが、近隣住民の反対を受けて延期となりました。



 NEXCO東日本は地盤補修を行うため、2月25日から穴のあいた道路の前にある住宅の解体工事を始める予定でした。しかし近隣住民が「説明は不十分」だと反対し、本格的に工事に取り掛かることはできませんでした。地元住民が「住民が納得して合意しなければ、解体は強行しないということでよろしいですね」と問いただすと、NEXCO東日本の担当者は「そこも含め、話し合いの場でこれからのことを説明させていただければと思っている」と回答しました。

 調布市の住宅街で2020年10月、道路の陥没が見つかりました。これにより、東京外環道の工事が全て停止されていました。陥没が見つかった周辺では工事による地盤の緩みが指摘されていましたが、NEXCO東日本は2021年12月「追加調査の結果、地盤に緩みはなかった」と住民に説明していました。

 しかし、この日集まった近隣住民は説明が不十分だとして、開示を求めている資料の提示や十分な理解が得られるまで住宅の解体を行わないよう訴えました。地元住民らは「相談しないと駄目なところに、勝手に始めた。止めるしかない」「私たちに何も説明しない。検討検討と言ってごまかしているのかと私たちは思ってしまう」などと反対し、「家屋解体工事はしないということでよろしいですか」と問いただすと、NEXCO東日本の担当者は「そこも含めて話し合いを丁寧に説明をさせていただく」と回答しました。この日は建物の外壁を囲う工事の準備が予定されていましたが、騒音測定器が設置されるだけとなりました。地元住民からは「ちょっと話し合いをして『もう住民と話し合いが終わりました』とならないよう、納得と合意が次の工事を始める条件だと思っている。納得と合意ができるような形の話の内容にしていただきたいと心から願っている」といった声も聞かれました。

 住民によりますと週明け以降改めて話し合いの場が設けられる予定で、それまで工事は行われないということです。

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