「まん延防止」再々延長 桜の名所・目黒川沿いの飲食&観光業は…

 東京は3月7日から再び「まん延防止等重点措置」の延長期間に入りましたが、都内は間もなく桜の時期を迎えます。例年多くの人でにぎわう目黒川沿いの飲食店などでは、書き入れ時を前に不安を抱えています。



 目黒川は4キロの川沿いにおよそ800本の桜が咲き誇り、コロナ禍前は300万人ほどが訪れてきた都内有数の花見スポットです。しかし新型コロナ感染状況を考慮し、例年行われていたイベントや川の沿道ライトアップは今年も中止となりました。こうした中、まん延防止等重点措置は"再び”の延長期間に入り、目黒川沿いの飲食店は複雑な思いを抱いています。ジンギスカンのレストラン「中目黒ひつじ」目黒川店の西原宏視店長は「例年、お花見シーズンは通常時の3倍の売り上げになる。2020年は全然売り上げがなく普段の月以下で、2021年も例年より少なかった」と話します。この時期は連日問い合わせの電話が入るはずが、今年はそうした電話も例年の10分の1まで減っているといいます。西原店長は「お花見シーズンにやるとなったらそれなりに準備が必要なので、混んでもいい食材量を業者と話して仕入れて準備するが、お客さまが思ったほど来なければ余るので、そこは難しいが自分である程度予測を立てながらやっていくしかない」と話しています。

 一方、例年に近い客が戻りつつあるところもあるようです。船で目黒川の桜を楽しむクルーズツアーは、土日はすでに満席だということです。ツアーは品川区の天王洲を出発し、目黒川のおよそ4キロを70分かけて回ります。この会社では感染対策として44人の定員を28人に減らし、今年は3月19日から運航を予定しているということです。ジールクルージングの折原忠夫さんは「制限して飲食等する形を取らせてもらっている。例えばアルコールはビール缶2本程度、膝の上で食べられるほどの食事にして、会話は控えてもらう」と話します。この2年間、書き入れ時のこの時季も厳しい状況が続きました。2020年は緊急事態宣言が発令され、途中でツアーが中止になってしまい、2021年も期間中にキャンセルが相次ぎました。迎えた今シーズンについても「またまん延防止等重点措置が延長してしまうと、もしかしたら再度キャンセルする人も出てしまうのではないかというのは懸念材料。かなり痛手」と話します。

 コロナ禍で迎える3度目の桜のシーズンに、関係者の悩みと不安は続きます。

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