涙で語る3・11 南葛SC・関口訓充、仙台時代に被災

 間もなく、東日本大震災の発生から11年を迎えます。現在、関東リーグ1部のサッカーチーム「南葛SC」所属で、地震当時はJリーグのベガルタ仙台にいた元日本代表・関口訓充選手が、地震直後やその後の様子を語ってくれました。



 東京・多摩市出身の関口選手は帝京高校を卒業した後、ベガルタ仙台に入団し、2011年3月11日も仙台にいました。いつものように練習を終えた後、外出先で迎えた午後2時46分、関口選手は突然激しい揺れに見舞われました。関口選手は当時を振り返り「すごかったですよ。電柱もすごく揺れ、アスファルトが波打つような状況。これが現実なのか夢なのかというぐらい、自分が立っている所が分からなくなるぐらいすごい揺れだった。あんな揺れは今まで経験したことないし、皆さんが想像する以上にすごい揺れだった。あれは体験した人しか分からないことだと思う」と語りました。

 一瞬のうちに変わり果ててしまった"杜(もり)の都”に対し、チームを応援してくれた子どもたちの笑顔と希望を少しでも取り戻すため、関口選手は仙台をはじめ、被災地を回る支援活動を行いました。関口選手は涙ぐみながら「家を流されたり親を亡くした子もたくさんいたので、心の傷も深かったと思う。僕が行くことで少しでも忘れられる時間をつくってあげられればいいなという思いで訪問した」と語りました。また「道路の脇に津波で流された物が高く積み上がっていた。周りの人から見れば、それはごみかもしれない。でもそれはごみじゃなく、一人一人の思い出、大事な物が流されてそこに積み上がっているもの。それを見ると、本当に苦しかった」と語ってくれました。

 東京に戻ってきた今も"第2の故郷”仙台に思いをはせる関口選手は、インタビュー中「あの日のことを絶対に忘れないでいてほしい」と、何度も繰り返し訴えました。

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