空気を“見える化”して換気を促進 世田谷区が実証実験

 新型コロナ対策などで換気への意識が高まる中、東京・世田谷区が保育園などで空気中の二酸化炭素濃度を測れる機器を活用した実証実験を始めました。



 世田谷区にある保育園で玄関を開けて中に入ってみると、エントランスに設置されているのが、空気中の成分などを測定し"見える化”してくれる計測器です。人が密集することで高まる二酸化炭素の濃度や温度、湿度、PM2.5などの数値が測れるというこの計測器は、世田谷区が空気の環境対策などに取り組む区内の会社と連携し、保育園など区内およそ70カ所に設置を進めています。世田谷区・環境保全課の担当者は「これだけ湿度が下がっている、温度が上がっている、あるいはCO2が上がっているということをエビデンス(根拠)として示せることに意義がある。『この時間帯は人が集まりやすい環境ですね』と示し、窓の開け閉めなど『こういう習慣にした方がいい』とアドバイスをつくれるのはすごく大きい効果」と語ります。

 観測された空気のデータは随時自動で記録され、パソコンなどで確認することができ、換気が必要な値になると換気を促すメールが送信される仕組みになっています。区と連携する事業者は「生活のリズムに合わせ、どういった変化が起きるのかモニタリングし、適切な改善につなげられれば」と話しています。

 目には見えない空気の"見える化”は今後1年間にわたって実証実験としてデータを蓄積し、施設の種類や規模によって最適な換気のタイミングや方法を探り、広く共有していく計画です。

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