食料品も日用品も“値上げの春” 東京都内のスーパーでは異例の対策も…

 いよいよ新年度を迎えます。ただ、懸念されているのが“春の値上げラッシュ”です。東京都内のスーパーでは異例の対策を取っているようです。



 買い物客から気にする声が聞かれるのは、4月1日から各メーカーが行う「値上げ」です。新年度早々、食品や日用品の値上げの波が続き、チーズやトイレットペーパー、ティッシュペーパーなどが値上げされます。

 東京・練馬区にあるスーパーでは値上げの影響を抑えようと対策を取っていました。このスーパーでは例年、年度末には在庫を残さないようにしていますが、今回、値上げ対策として食用油などの賞味期限が比較的長い商品は普段の5倍から10倍の在庫を用意しました。アキダイの秋葉弘道社長は「値上げが幅広いので、確実に値上がりするもので日持ちするものはある程度ストックをして、すぐお客さまに値上げをしないで済むよう、しばらく今の価格帯で売れるようにしている」と話しています。しかし、チーズなどの冷蔵が必要な商品は在庫を多く抱えられないため、早い段階で売値に反映させざるを得ないと話します。

 さらに、販売価格への影響は商品の値上げだけではありません。秋葉社長は「販売コストとして、袋やトレーの値段も上がっている。ガソリン代が上がっている影響で、車を動かすと月に30万円ぐらい余分に経費がかかっている計算になる」といいます。野菜を包装するフィルムなどの価格もじわじわと上がっていて、店の運営にかかるコストも増加しているといいます。店では利益を削って価格を維持することも検討しています。

 秋葉社長は「『これは絶対に値段が上がらないよ』って言えるものはない。上がらないでいてくれたらありがたいなと思うレベル。今後、これが続くことで全ての商品が値上がりしてもおかしくない状況」と話しています。

<4月からの値上げラッシュが家計を直撃>

 値上げされるものがあまりにも多過ぎるため、一部になりますが、4月から価格が上がるものを見てみます。

 まず食品では、食用油は2021年の1年間で4回も値上げしていますが、今年初の値上げとなります。他にもみそなどの調味料や人気商品も値上げされます。「うまい棒」は1979年の発売以来ずっと10円でしたが、発売開始以来42年目にして12円に値上げされます。

 食品以外でも、紙おむつやティッシュ・トイレットペーパーといった毎日使うものから、車のタイヤや家電製品なども値上げの対象となります。物だけでなくサービスにも値上げの波は押し寄せていて、首都高速道路の上限料金は普通車で1320円から1950円に上がります。また、コロナ禍で普及したオンライン診療の初診料も引き上げられます。さらに電気代とガス代の値上げも決まっていて、家計には厳しい新年度のスタートとなります。

 こうした値上げラッシュの中で家計の救世主となりそうなのが、大手スーパーのプライベートブランドです。イオンの「トップバリュ」と西友の「みなさまのお墨付き」はもともとお得な価格設定ですが、現在の価格を6月末まで据え置くということです。

 値上げは、外食や小売店といった企業活動にもしわ寄せがいきます。こうした値上げラッシュに対し、政府も緊急の経済対策の策定に動いています。岸田総理は3月29日、関係閣僚に緊急対策案を取りまとめるよう指示しました。原油や小麦などの価格上昇の対策や、中小企業の資金繰り支援、困窮する人への生活支援の4つの柱となっていますが、取りまとめの期限は「4月末まで」となっていて、それまで国民は耐えなければなりません。

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