小学生が舞台を支える“裏方”に 大田区のオペラコンサートで貴重な体験

 東京・大田区はオペラをもっと身近に感じてもらおうと、子どもたちを集めてコンサートを開きました。ただ、このコンサートは見るだけではなく、子どもたちに貴重な体験をしてもらう仕掛けが組まれていました。



 大田区で行われたオペラの舞台──。その後方で音響機材を操っているのは、全て小学生です。さらにナレーションや照明、会場の案内係など、舞台裏のほとんどの仕事を子どもたちが行っています。「ジュニアコンサートプランナーワークショップ<超入門編>」と名打たれたこのイベントは大田区が行う取り組みで、普段はあまり知ることのないコンサートの舞台裏を実際に体験しながら知ることができるものです。

 スタートは本番1時間半前のことでした。集まった10人の小学生はまず一度舞台を見てから、その舞台裏でどんなことが行われているのか説明を受け、自分がやりたい仕事を決めます。その後は役割ごとにチームに分かれ、プロの指導を受けて仕事を覚えていきます。

 勉強会を終えていよいよ開場時間を迎えると、早速「受付」を子どもたちが行います。ちなみに、観客は子どもたちの保護者や関係者です。その後、舞台の公演中も音響や照明など子どもたちがしっかりとそれぞれの役割をこなし、コンサートは無事終了しました。普段体験できない貴重な時間を楽しんだ子どもたちは「光を当てたり大きくしたり小さくしたりするのが楽しかった」(照明を担当)、「音の組み合わせを考えるのが難しかった」(音響を担当)などと感想を話しました。

 大田区の担当者はこの体験をきっかけに舞台を支える仕事がさらに広がってほしいとして「日本にはたくさんのコンサートホールがある。そういうところで仕事をしている人たちがいるんだと知ってもらい、コンサートホールでスタッフとして働いたりコンサートを企画する人たちになってもらえたらうれしい。そんな人たちが生まれてくれたらと願っている」(太田区文化振興協会・田沼里奈さん)と話していました。

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