JOC竹田会長、6月退任を表明 五輪招致疑惑の中…

JOC竹田会長、6月退任を表明 五輪招致疑惑の中…

JOC竹田会長、6月退任を表明 五輪招致疑惑の中…の画像

 2020年東京オリンピックの招致疑惑で、フランス司法当局の捜査対象となっている、JOC=日本オリンピック委員会の竹田恒和会長が3月19日のJOC理事会に出席し、6月の任期満了で退任することを表明しました。竹田会長はまた、IOC=国際オリンピック委員会の委員を辞任することも明らかにしました。

 会長職の退任を表明するのか注目が集まる中、竹田会長は午後3時ごろ、JOCの役員らが集まる部屋に最後に入り、無言で席につきました。

 竹田会長を巡っては、東京オリンピック招致の際に招致委員会のトップとして贈賄の疑惑が持ち上がり、フランスの司法当局が捜査の対象としています。この事態を受けて竹田会長は1月、記者会見を開きました。この際、竹田会長は「私自身はブラックタイディング社との契約に関し、いかなる意思決定プロセスにも関与していない。フランス当局と全面的に協力することを通じて、自ら潔白を証明すべく全力を尽くす」と語り、自らの潔白を主張したものの、会見はおよそ8分で終了し、記者からの質問は受け付けませんでした。

 また、竹田会長の疑惑については、IOCが1年後に迫ったオリンピックのイメージ悪化を懸念していて、竹田会長は国内外から進退を問われていました。

 こうした中で行われたJOC理事会で、会議はおよそ2時間行われ、竹田会長は最後に退任を表明しました。退任の時期は任期満了の6月で、任期途中での辞任は招致の疑惑を認めたと受け取られかねないため、時期にこだわったとみられています。会議後、竹田会長は「私は任期満了まで会長として職務を全うすることが責任だと思っている。これまで申しているように不正なことはしていない。潔白を証明すべく今後も努力したい。定年を迎えるこの機に、五輪を通じて若いリーダーに託し、新しい時代を切り開いてもらうのがふさわしいと思った」と述べました。

 後任にはオリンピック柔道の金メダリストの山下泰裕・JOC選手強化本部長の就任が有力視されています。

 竹田会長の退任表明について、東京都の小池知事は「今朝、竹田会長自ら、私に連絡をもらった。(竹田会長は)潔白を証明していきたいと話していた。大会の機運にも関わってくる話なので、努力いただければ」とコメントしました。

 オリンピックが1年後に迫る中でのJOCトップの交代劇で、大会への影響が懸念されます。

<JOC会長退任へ 竹田氏と五輪の関係は…>

 退任を表明した竹田恒和会長は、これまで長い間オリンピックに関わってきました。20代の頃は馬術競技の日本代表としてミュンヘン、モントリオールのオリンピックに2大会連続で出場しました。

 JOCでは、39歳だった1987年に委員となり、2001年に会長に就任、翌2002年には日本人で13人目となるIOCの委員にも就任しました。30年以上にわたってJOCに所属し、今回の東京オリンピック招致でも、大会組織委員会の森喜朗会長らと共に「立役者の1人」といえます。

 竹田会長はIOC委員も退任することになり、大会組織委員会の副会長職を続けるかどうかも重要なポイントとなりそうです。