東京・板橋区の「喫煙所」一度も使わず移転へ 住民の反対で

都内喫煙所一度も使わず移転

 東京・板橋区は、一部の区民が反対していた地下鉄前の区営の喫煙所について、別の場所に移転させる方針を決めました。移転先は今後検討することにしています。 8月27日、板橋区議会の委員会で喫煙所の設置中止、撤去を求める陳情の審議が行われました。この中で区の担当者は「現在地での開設ができない状況が続くのであれば、苦渋の選択だが、現在地での開設は見送らなければいけない」と発言し、喫煙所を移転させる考えを明らかにしました。 今年7月に施行された改正健康増進法で、行政機関などは屋内が全面禁煙になりました。このため、板橋区は区役所内の喫煙所を廃止し、隣接する場所に新しく喫煙所を設けました。しかし、喫煙所の排気口が高齢者や乳幼児などが利用する地下鉄のエレベーターの通路に向かって付いていたため、受動喫煙にさらされると反対の声が上がりました。また、喫煙所のすぐ隣に、診療所や薬局、子ども向けの英語教室が入るビルがあることも、近隣住民が反対してきた理由です。 設置に反対していた喫煙所の隣のビルオーナーも今回の発表に安堵し「出来上がった施設なので移転は難しいと思っていたが、移設は素直にうれしい」と話しました。 板橋区は今後、東京都から喫煙所の助成を受けられる今年度中に別の場所での喫煙所の開設を検討していきます。