五輪マラソン・競歩は札幌開催 小池都知事「合意なき決定」

 東京都の小池知事が苦渋の決断です。11月1日に開かれたIOC調整委員会で、東京オリンピックのマラソンと競歩の札幌開催について、小池知事は「決定を妨げない」と表明し、正式に開催地が札幌に決まりました。 小池知事はこれまで、札幌開催案を受け入れず、あくまで東京での開催を主張し続けていました。また、10月31日には東京23区の区長でつくる特別区長会からも「東京開催」の要望を受けていました。 1日のIOC、東京都、大会組織委、政府の4者が協議したIOC調整委員会で、小池知事は「マラソン・競歩を東京で実施することがベストだという考えはいささかも変わっていない。しかし開催都市として、大会を成功に向けてまい進できる体制を構築する重要性に鑑み、IOCの決定に同意することはできないが、最終決定の権限を有するIOCが下した決定を妨げることはしないというのが、東京都としての決断」「あえて申し上げるならば『合意なき決定』だ」と述べ、最後まで険しい表情を崩しませんでした。 小池知事は、一転して札幌案を受け入れた理由について「会場変更の権限はIOCにあること」「会場変更による新たな経費、これまで東京都などが支出して別の目的に活用できない関連経費は、都が負担しないこと」「他の競技会場を変更しないこと」が確認できたためとしました。 ただ、その後開かれた定例会見でも「都民が望む東京開催を目指して、さらに戦うことも検討したが、(法律の専門家の見解を聞いたところ)法的に勝てる可能性が極めて少ないということだった。IOCからの説明が足りない、どうしても納得がいかない部分はある」と悔しさをにじませました。 また、小池知事はIOCから「大会後に東京のコースを活用した『オリンピックセレブレーションマラソン』というマラソン大会の開催」を提案され、検討していくことを明かしました。