台風で道路崩落の東京・奥多摩町 7カ月でようやく孤立解消

 2019年10月に襲った台風19号は、東京都内にも多くの被害を出しました。奥多摩町の日原地区では地区につながる唯一の道路が崩落し、孤立状態となっていました。道路の崩落から半年以上がたった5月7日、仮設道路が開通し、住民からは喜びの声が上がりました。 台風19号の強い雨風は東京・多摩地域の奥多摩町日原地区にも大きな影響を及ぼしました。日原地区につながる唯一の道路が60メートルにわたって崩落し、当時、54世帯・92人が孤立しました。台風からおよそ1週間後には仮設の歩道が設置されましたが、車は通ることができない状態が続きました。住民たちは食料や物資を崩落現場の手前まで届けてもらい、住民が仮設の歩道を渡って受け取るなど、不便な状況を強いられてきました。 完成した仮設の車道は4月25日から日原地区の住民に限って通行が許可されていましたが、5月7日に全面開通しました。およそ7カ月間に及ぶ孤立が解消され、日原保勝会の黒沢庄悟会長は「大雪で10日ほど孤立になることは過去にもあったので、孤立は慣れていたが、今回は不通期間が長かったので『道路はいつ通れるか』という話ばかりしていた。道路の再開で買い出しにも自分の車で行けるのでよかった」と喜びを語りました。 日原地区には夏でも10℃前後を保ち、避暑地として人気のある日原鍾乳洞があります。黒沢さんは道路の開通に安堵する一方で、「道路が開通するとお客さんが入ってきて、混むことがないか」と話し、新型コロナウイルスの影響が残る中、地区の観光名所に多くの人が訪れることを懸念しています。 奥多摩町は現在、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来町の自粛を呼び掛けています。