東京で393人感染 「急速拡大の始まり」再警戒

 新型コロナウイルスの感染者数が再び増加の傾向を見せています。東京都内で11月12日、新たに感染が判明した人は過去5番目に多い393人で、急拡大が懸念される事態となっています。 東京都庁で開かれた1週間の感染状況を分析する会議では、このところの傾向について「急速な感染拡大の始まりと捉えている」と、専門家から言及がありました。また、現在の感染者の増加比147.7%がそのまま4週間続いた場合、新たな陽性者数は4.8倍となり、1日当たり1160人程度になるという試算が示され、極めて深刻な状況になると警鐘を鳴らしました。さらに医療体制についても、患者の急増に対応できる病床を確保する必要があると指摘しました。分析結果を受け、東京都の小池知事は「基本的な感染対策の再徹底」を都民に改めて呼び掛けました。 ただ、会議終了後、感染の拡大を受けて飲食店の営業時間を短縮するといった対策を再び検討する可能性について記者団から問われた小池知事は「専門家の考えを参考にしながら進めていく」と述べるにとどめました。 一方、政府は新型コロナウイルス感染症対策分科会を開きました。全国的に感染者数の増加傾向が顕著になっていることについて西村経済再生相は「このまま拡大が続けば、より強い措置を取らなければならなくなる」と危機感を示しました。また、定員の50%に制限されているプロスポーツなどの大規模イベントの人数制限方針について、制限の緩和を2021年2月末まで見合わせることが了承されました。 政府はホストクラブなどの接待を伴う飲食店や多数の外国人が生活している地域で集団感染が相次いでいることを受け、クラスター対策を強化する方針です。