中学校の給食をおいしく! 東京・町田市で給食の提供方法を検討

 公立中学校での「給食の提供」を巡って、東京・町田市で2年近くにわたって話し合いが続いています。育ち盛りの中学生のお昼ご飯はどうあるべきなのか、議論の背景をまとめました。 町田市の中学校には元々、給食センターや学校内で作られた出来立ての給食をクラスの全員で食べる「全員給食」がありません。そのため、生徒たちは自宅からお弁当を持ってくるか業者に頼んでお弁当を届けてもらう「デリバリー給食」の2つから選択しています。しかし保護者からは「毎日弁当を作るのは、体調が悪い時には大変」、一方の生徒からは「デリバリー給食は冷たく、おいしくない」と厳しい意見が相次いでいます。 こうした意見を受けて2018年、市議会で「全員給食」を求めて協議が行われました。保護者らも2万3000人分の署名を集めて臨みましたが、給食施設を造る費用面の問題などがあり、否決されました。 「デリバリー給食」は2009年、市内の中学校全校に導入されました。その際は30%以上=3人に1人は利用していました。ところが、2019年度には10%以下にまで下がっています。利用率が低い理由を探ってみると「温かくない」というのが理由として最も多くなっています(試食会に参加した生徒へのアンケートより)。町田市によりますと「デリバリー給食」は調理から提供までに時間がかかるため、食中毒予防の観点から食材を冷やして提供しなければならず、温かい給食の提供実現は難しいということです。 市の担当者と保護者らによって11月18日に開かれた協議会で、市は給食の新たな提供方法の検討を始めたことを明らかにしました。協議会では現状の「弁当持参/デリバリー給食」の選択方式を続ける案に加え、給食センターを利用した「全員給食」を検討する案も出されました。協議会は2021年1月までさらに4回にわたって開催し、より良い昼食の提供について話し合っていく予定です。