視覚障害者のホーム転落事故 対策は?

 東京メトロの駅で11月29日、ホームから転落した視覚障害者の死亡事故が起きました。相次ぐ事故に、視覚障害者団体は対策を呼び掛けています。 白いつえを持った男性がプラットホームから線路に転落して電車にはねられ死亡する事故が発生した東京メトロ東西線の東陽町駅には、ホームドアが設置されていました。しかし2021年2月からの運用予定だったため、ホームドアは開いたままでした。 死亡した東京・江戸川区のマッサージ師・小池行雄さん(68)は目が見えづらい「弱視」だったということです。弱視の人の場合、曇ったような視界で非常にぼやけて見えるということです。東京都盲人福祉協会の市原寛一常任理事は、視覚障害者と電車の事故について「ホームドアの工事中でまだ稼働していなかった。間に合わなかったのが非常に残念」と、悲痛な思いを語りました。 市原さんは視覚障害者が1人でいたら積極的に話し掛けてほしいと話していて、その上で、盲人福祉協会が定めている“SOSサイン”を多くの人に知ってもらいたいと訴えています。それは「白いつえを体の前に持ち、頭の上の方に掲げている視覚障害者がいたら、困っている合図」というものです。 東京メトロでは現在、およそ79%の駅でホームドアが設置されていますが、全ての駅に設置されるのは2025年度になる予定だということです。