絶滅危惧種のツシマヤマネコ 知られざる生態

 東京・武蔵野市の井の頭公園の一角にある「井の頭自然文化園」では、国の天然記念物・ツシマヤマネコが飼育されています。 ツシマヤマネコは日本では長崎県の対馬だけに生息する野生のネコで、自然環境の悪化などから野生の数が100匹まで激減して絶滅危惧種に指定されています。井の頭自然文化園では2006年から大学と共同で人工繁殖を行うなど、ツシマヤマネコの保護増殖事業に取り組んでいます。園はツシマヤマネコにできるだけストレスを与えないで検診や治療ができるよう、日々トレーニングを行いながら健康管理にも気を付けています。 ツシマヤマネコの額は白黒の縦じま模様で、足は太くて短いいわゆる「胴長短足」、尻尾は太くて長いのが特徴です。鳴き声はニャーではなく「シャー」と聞こえるということです。 そして普通のネコとの一番の違いが、耳の裏にある「白い斑点」です。斑点は同じネコ科であるトラやヒョウにも見られ、これは野生で生きるツシマヤマネコにとって大変役立っています。暗い森の中で親や子などを判別する際、この白い斑点を目印にして見つける“暗闇での目印”にしているということです。