コロナワクチン接種、開始へ 副反応とは?接種して大丈夫?

 新型コロナウイルスのワクチン接種が2月17日から医療従事者を対象に先行して始まります。しかし新しいことを始めるに当たって、ワクチンの「副反応」を不安に思っている人もいるかもしれません。ワクチン接種の副反応についてまとめました。 副反応とは何かというと、予防接種を受けた後に起こる「免疫がつく以外の反応のこと」です。例えば、注射をした部分の痛みや腫れや頭痛、吐き気などといった症状が出ますが、ほとんどの場合は2、3日でなくなります。つまり、予防接種とはリスクよりも有効性が高いため行われるものです。 それでは、実際に接種が始まるファイザー社製のワクチンの副反応について見てみます。1月末にアメリカ疾病対策センターが発表したデータによりますと、ファイザー社製のワクチンを接種した後の7日間に副反応と疑われる事例の報告をした人の割合は「注射した部分の痛み…67.7〜74.8%」「だるさ…28.6〜50%」「頭痛…25.6〜41.6%」「筋肉痛…17.2〜41.6%」などとなっています。しかし、この結果は予防接種との因果関係が分からない事例が含まれている影響も考えられるということです。副反応で深刻なものは少ないようです。 ただし、気を付けたいのがアナフィラキシー症状です。アナフィラキシー症状というのはまれに起こる重いアレルギー症状のことで、血圧が低くなったり意識障害が起きたりします。アメリカでは100万回に5回ほどの割合で報告されていますが、これまでに死亡例は確認されていません。発症してしまった場合は早期の治療が大切で、接種直後15分から30分ほどは会場で経過観察を行うことになっています。 ところで、私たち日本人はワクチン接種についてどのような意識を持っているのでしょうか。世界15カ国の世論調査によりますと「ワクチン接種に強く同意する」と答えた人の割合が最も高いのはブラジルで72%、次いでイギリス67%となっています。反対に、最も割合が低いのはロシアの17%でした。一方、日本で「強く同意する」と答えた人は19%で、ロシアに次いで2番目に低い結果となっています。日本人を対象にワクチン接種に否定的な理由を尋ねると66%が「副反応が心配」と回答していて、これは15カ国の中で最も高い数値となりました。このほか「臨床試験が迅速過ぎる」「効果があると思わない」という意見があったということです。日本人は接種に慎重な姿勢が極めて強いようです。 こうした中、厚生労働省は新型コロナワクチンについて合わせて300万回分の接種後の健康状態を調べる方針を決めました。調査する対象はファイザー社製を含めた3種類のワクチンを想定していて、高齢者の接種が始まる4月1日以降に協力者を募って行うことにしています。調査では比較的多い発熱や体のだるさといった副反応を追跡し、安全性に関わる情報を発信します。副反応を心配する声が多くある中、田村厚労相は「軽くても国民は不安感を持つ。情報をしっかり出すことが国民に理解してもらうために一番重要だ」と話しています。 新型コロナウイルスを発症すると、症状が軽くても病床への負担が大きくなりかねません。しっかりと予防接種をして発症を抑えることが重要です。

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