東京・日野市の元副市長が8000万円だまし取る 悪質な手口とは

 東京・日野市の土地区画整理事業を巡って助成金8000万円をだまし取ったとして、元・副市長の河内久男容疑者(79)の身柄が検察庁に送られました。河内容疑者らはどのようにして市の審査をすり抜け、多額の助成金をだまし取ったのでしょうか。そこには巧妙で悪質な手口がありました。 警視庁によりますと、河内容疑者は日野市内の土地区画整理組合の職員2人と共謀し、2017年9月からおよそ1年にわたって工事費などを水増しした虚偽の事業計画書を日野市に提出し、助成金をだまし取った疑いが持たれています。 日野市によりますと、事業者は工事費や人件費などを示した事業計画書を提出し、市が問題ないと判断した場合に助成金が支払われることになっています。ところが河内容疑者らは工事費に報酬などの人件費を紛れ込ませた虚偽の事業計画書を提出していました。工事費としては基準を満たす額での申請だったため、市は審査でこの虚偽の申請を見抜くことができませんでした。さらに、工事の進展状況に合わせて工事費の水増し額を徐々に増やしていったため、分かりづらくなっていました。 河内容疑者ら逮捕された3人はこれまで同じような手口で総額で5億円以上を不正請求し、自身の報酬などに充てていたとみられています。 日野市の大坪市長は「多大なる心配と迷惑を掛け、心からおわびする」と謝罪し、虚偽の計画書を見抜けなかった点については「審査体制に問題があった」と述べました。

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