自民党国会議員と統一教会のコロナ“1万人”イベントが中止に。教団関係者「政治家に迷惑が掛かりそうなので」

自民党国会議員と統一教会のコロナ“1万人”イベントが中止に。教団関係者「政治家に迷惑が掛かりそうなので」

3月31日午後、イベントの【開催中止】を掲載した京都国際会館HP〈参照:開催催事4月|京都国際会館〉

 4月4日に国立京都国際会館で開催予定だった統一教会(家庭連合/天の父母様聖会 世界平和統一家庭連合)主導の新型コロナ終息祈念“1万人”集いイベントが、イベント4日前の3月31日、突如中止となったことが判った。この集会には、4人の自民党国会議員が呼びかけ人や世話人として関わっており、当日も出席予定だったことを3月30日付けの本サイト記事で報じていた。

〈参照:呼びかけ人や世話人に複数の自民党国会議員も。統一教会主導の新型コロナ終息祈念“1万人”イベントが国立施設で開催の“怪”|HBOL〉

 イベント公式アカウントのLINEタイムラインは、延期の理由として「コロナ第4波の拡がりの恐れなど、諸事情」と配信。しかしイベント事務局担当者は筆者の取材に対し、関与する政治家へ“迷惑”が掛かる旨を中止の理由に挙げた。

◆主催者は「コロナ第4波」を理由に“延期”と配信

 3月31日13時11分、『新型コロナ終息を願う京都1万人祈りの集いイベント』公式アカウントのLINEタイムラインに『コロナ終息を願う京都1万人祈りの集い』延期のお知らせ』と題し以下の文面が配信された。

『4月4日に予定しておりました「コロナ終息を願う京都1万人の集い」はコロナの第4波の拡がりの恐れなど、諸事情により延期させて頂くこととなりました。この間、ご協力頂きました皆様には、大変なご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご了承の程お願い申し上げます』

◆イベント事務局担当者は、政治家への「迷惑」を示唆

 前回取材に応じた事務局担当者へ電話を掛け、イベント中止の理由を訊いた。

――中止にした理由は?

「いろんな方に迷惑が掛かりそうなので」

――それは政治家の方ということか?

「そうですね」

――記事が出たことによって政治家からクレームは?

「あまり詳しい話は……とりあえず中止になりましたので」

――政治家から“中止にしてくれ”という話は

「いや、そうではないです」

――政治家から“もう出席しない”という話は?

「そうでもないです、こちらの判断で決めましたので」

――私が書いた記事の影響は?

「ノーコメントにします」

――具体的には誰に迷惑ということなのか?

「参加者。要は大阪とか第4波ということもあるので総合的に判断して」

――政治家に迷惑が掛かると?

「一般の人とか、全ての人ですね」

――日をおいて開催は?

「いや、まだそこまで考えていないです」

◆告知に名前が掲載された自民党政治家への質問書。回答は……

 本サイトの記事をきっかけにした政治家から主催者側へのクレームや中止の圧力はあったのか。イベントチラシの裏面に掲載された以下の自民党国会議員4人へ改めて質問書を送信した。

・呼びかけ人:二之湯智参院議員(京都府選挙区)

・世話人:田中英之衆院議員(京都4区)、木村弥生衆院議員(京都3区/比例復活)、繁本護衆院議員(京都2区/比例復活)

 しかし、統一教会主導イベントの呼びかけ人や世話人として出席予定だった政治家から、期限までに回答はなかった。

 統一教会と関係を持ちながら、いざ発覚すると“我関せず”と無関係を装うその場凌ぎの姑息な政治家たち。その姿を有権者は覚えておくべきだ。

◆「キャンセル料は規定通りいただく」国立京都国際会館

 31日、京都国際会館へ問い合わせた。

 14時にイベント事務局担当者から「一旦、企画自体を中止にする」と連絡があったと明かす担当者。中止理由については改めて連絡が来るという。

 キャンセル料について訊くと、担当者は「規約通りいただく」と回答。但し、振り替え開催の場合は「検討することもある」と補足した。

 HPを確認したところ、3ヶ月前以降のキャンセルは全額キャンセル料が掛かる。

〈参照:〜利用のご案内 〜 国立京都国際会館 「使用規則」(要約)|国立京都国際会館HP〉

 今回のイベントに関する映像や音響などの諸経費も加算するとキャンセル料は約100万円に上ると見られる。入場料収入の概算で約200万円が見込まれ、経費を差し引いた約100万円が教団サイドの利益となるところが逆に約100万円のマイナスとなるようだ。

<取材・文/鈴木エイト(ジャーナリスト)>

【鈴木エイト】

すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表〜主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教カルトと政治というテーマのほかにカルトの2世問題や反ワクチン問題を取材しイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)、『日本を壊した安倍政権』(扶桑社)

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