会話中に聞き手が興味なさそうにし始める。そうならないためにどうする?

会話中に聞き手が興味なさそうにし始める。そうならないためにどうする?

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 1対1の対話でも、1対多数のプレゼンでも、聞き手の関心度、集中度の低下をありありと感じたことのある人は多いだろう。だんだんと、聞き手がうつむいていく、興味がなさそうに視線を泳がせる……。そのような状況をなんとかしようと思って、さらに一生懸命話そうとするが、そうすればするほど聞き手は抵抗感を覚える。

◆聞き手が興味をなくすプレゼンには共通の特徴が

 そのような状況を回避するためにとても有効な方法が、ひとつの文の区切りの句点「。」で間をつくる方法だ。

 その方法を忠実に実践している人から寄せられる質問に、句点で間をつくることをしっかりと心掛けて実施すると、たしかに聞き手を引きつけているのだが、しばらくすると心掛けていないときほどではないが、やはり聞き手が関心度や集中度を低下させていることがわかる……というものがある。

 そこで同様の質問をしてくれた人たちに話法を再現してもらうと、共通の特徴があることがわかった。それは、基本に忠実で、きっちりと、毎回、句点で間をつくるということを実施しているということだ。

 基本に忠実に句点で間をつくることは、スキルを身につけるためにとても重要だ。短時間でスキルを修得し、実践している、スキルの使い手と言えるだろう。

 しかし、句点で間をつくるということが、定期的に、例外なく続くことで、聞き手に単調な印象を与えてしまうこともある。よどみなく間を置かずに話し続けるときほどではないが、聞き手を飽きさせてしまい、聞き手の関心度、集中度を低下させてしまうのだ。

 では、いったいどうすればよいのか?

◆「句点」での間、次のステップは……

 句点で間をつくるという基本動作を繰り出すことができるようになったら、次のステップとして、句点以外でも間をつくるということを織り交ぜていければよい。句点に加えて、読点「、」でも間をつくるのだ。自己紹介を例にとると、以下のようになる。

 「モチベーションファクター株式会社の山口博です。(句点の間)

 出身は、(読点の間)

 長野県の上田市です。私の職務は、(読点の間)

 ビジネススキルトレーニングのトレーナーです。(句点の間)

 その職務を通じて実現したいことは、(読点の間)

 ビジネスパーソンの一層のスキル向上です。(句点の間)」

 句点の間と、読点の間を織り交ぜていくのだ。大事なポイントは、たとえば句点の間が何度も続いて、あるときから読点の間が続くというようにならないように、適度に織り交ぜていくということ。同じ間の取り方が続いてしまうと、それによって聞き手の関心度、集中度を低下させてしまう。

 かといって、機械的に、句点の間と読点の間を交互に入れ込んでいくと、それはそれで単調になりかねない。自然体がよいのだ。

 なかには、あらかじめどこに間をいれるか、事前に決めてプレゼンをする人がいる。しかし、実際にやってみるとわかるが、とてもやりづらいので、決してお勧めしない。

◆句点と読点を組み合わせて相手の興味を保つ

 句点の間と読点の間を適度に織り交ぜることを実現するための早道は、まずは句点の間を入れて対話やプレゼンを実施することだ。それに慣れて、あまり意識しなくてもできるようになったら、時々、読点の間を入れ込んでみる。

 実際にやってみると、句点の間を入れ込みやすい場所に法則性があることに気づくに違いない。その法則性については、別の機会に紹介したい。

 聞き手の関心度、集中度を最後まで低下させないで、聞き手を引きつけることができている人のスキルを分解すると、句点の間と読点の間を適度に織り交ぜて繰り出すということに行き着くのだ。

◆会話にリズムを持たせるためのポイント

 質問:句点で間をつくっていたら単調になるんですがどうしたらいいでしょうか?

 句点で話を停止して、間をつくることを心掛けていましたら、たしかに話にリズムが出てきました。しかし、そのリズムがワンパターンになっているせいか、やはり相手がだんだんと集中度や関心度を低下させているように思います。どうすればよいのでしょうか?

 回答:句点だけでなく、読点でも間をつくるようにしてみましょう。

 たしかに、同じパターンで間をつくっていくと、相手はそれに慣れて飽きてきてしまい、集中度や関心度を低下させてしまいます。

 句点「。」だけでなく、読点「、」でも間をつくり、あるときは読点、あるときは句点で区切るとよいでしょう。

「話にメリハリをつけよう」とは、よく言われることですが、具体的にどのようにメリハリをつければよいかわからないという人が多いのです。間をつくる場所を、読点や句点にばらつかせていくと、メリハリが利いてきます。

【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第129回】

【山口 博(やまぐち・ひろし)】グローバルトレーニングトレーナー。モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい、2017年8月)がある

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