我が子と過ごす日常は僕の宝物。子育ては思っていたより100倍楽しい

我が子と過ごす日常は僕の宝物。子育ては思っていたより100倍楽しい

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 筆者は、まもなく2歳になる息子を持つパパライター。彼が新生児のときから子育てに深く関わってきた。その中で感じたモヤモヤを「『育児は母親がすれば良い』という考えが母親たちを苦しめる」との記事にしたところ、大きな反響があった。

 母親の育児負担をテーマにした記事だけに、子育ての大変さなどネガテイブ面が強調された。しかし筆者は、「子育ては想像していたよりも100倍面白い」と感じ、子どもとの日々を楽しんでいる。そこで今回は、約2年の子育てを通じて感じた「育児の楽しさ」に焦点を当てて記事を書いた。

◆「パパ!」と懐いてくるのはかわいい

 非常にベタな理由だが、息子が「パパ〜」と言いながら満面の笑みで近づいてくる瞬間は、かわいくてたまらない。最近では筆者の服を指でツンツンしながら「パパ」と言ってくるようになった。子どもが存在するだけでも幸せだが、自分のことを親だと認識し、更に甘えてくると、嬉しさはひとしおだ。

 息子は夜寝るときも、筆者と同じ枕で寝たがる。先に寝室に向かった息子は枕の端に頭を乗せ、空いたスペースを指差して「パパ早く来て」とかわいらしい合図をしてくる。ひとつの枕で息子と眠り、目が覚めたとき間近に彼の寝顔があると、なんともいえない愛おしさを感じるのだ。

 子どもが元気なときだけではなく、ぐずったり、病気になったりしても、変わらぬ愛情を注いできたと自負している。

 息子が鼻風邪を引いたとき、鼻水が喉に落ちて咳き込んでしまい、夜に何度も起きた。ひどいときには30分おきに目を覚ました。そこで筆者はあぐらをかいて息子を前に抱え、壁に寄りかかったまま朝まで眠った。また彼がお腹の風邪でダウンしたときには、エプロンをつけて息子が吐いたものを受け止め、看病をしたこともあった。

 子どもの機嫌や状態を問わず、お世話をすればするほどに息子へ対する愛情は増した。彼もまた、喜怒哀楽を受け止める筆者に愛着を持ってくれたと思っている。いまでは完全にパパっ子だ。

◆成長を目の当たりする感動は大きい

 息子はこの2年で相当な成長を遂げた。新生児のときは寝てばかりで、声をかけても触れても反応が鈍かったのに、いまでは目に映るものすべてに関心を示す。近ごろは自我が出てきて、嫌なものには大泣きをしてノーを主張してくる。

 食事にしたって、初めはミルクしか飲まなかったのに、いまでは大好物の黒豆と切り干し大根を食べ盛りの学生のようにモリモリ食べ、お米やみそ汁を含めて大人顔負けの食事量に達することもある。

 そんなふうに、息子の成長を目の当たりにできるのは、子育ての醍醐味だと思っている。筆者はこれまでたくさんの「成長の瞬間」に立ち会ってきたが、息子が初めて歩いたときの嬉しさは特に強く記憶に残っている。

 息子が1歳2か月のころ、ハイハイから起き上がった彼は両足をリビングの床にしっかりとつけ、ふんばりながらひとりで立ち上がった。とはいえまだ不安定で、フラフラしながらもバランスをとり、懸命に一歩を踏み出そうとしていた。

 だがこわかったのか、最初の一歩がなかなか踏み出せない。前に進みたいのに進めず、ちょっと動いては座り込んでしまった。筆者は息子の前でゆっくりと歩いて見せ、息子はそれを真似て何度もチャレンジをした。そしてついに、息子は一歩を踏み出せたのだ。最初の一歩が出ると大きな自信になったようで、二歩、三歩と歩ける歩数はすぐに増えた。

 息子は歩けるようになったことで、スムーズな移動が可能になった。テレビのリモコンを拾ってポチポチ押したり、目に入った引き出しを片っ端から開けて散らかしたりといたずらも増えたが、それもまた成長の一環だ。

◆何気ない日常が面白くなる

 子どもができると、親の生活リズムはガラッと変わる。仕事の制約や趣味の時間が持てないといったマイナス面が取りざたされがちだが、子を持つことで生じる変化には楽しさもある。

 ひとりで歩けばあっという間に過ぎてしまう駅までの道は、息子の手を引いて歩くと何倍もの時間がかかる。大人にとっては何でもない物や光景が、息子には面白くてたまらない世界だからだ。道を行き交う車を見て「おー!」と歓声をあげ、民家の塀や道端に咲く花に触れたりする。息子は今目の前にあることが楽しくて仕方がない。

 池のある公園に行けば、水辺に集まる鳥を見てはしゃぐ。園内に落ちている松ぼっくりやどんぐりを拾って不思議そうに見つめたり、小石で土に線を書いたりして喜んでいる。時には枝を筆者に渡して、「ニャンニャ」と言いながら猫の絵を書けとせがんでくる。

 息子を見ていると、「今を楽しむって大切だな」と普段の行動を見つめるきっかけになる。過去のことを悔やみ、未来を心配するのではなく、今を楽しむ。息子の姿から、何気ない日常にはたくさんのワクワクがあると感じるし、子ども時代に戻ったかのような気分にもなる。

 現在の筆者の日課は、息子とともに車のおもちゃで遊ぶこと。自分も小さいころ、乗り物のおもちゃが大好きでひとり遊びをしたものだった。今は息子と2人で床に寝そべって、「ブーン、ブーン」「バスが到着します」などと言いながらおもちゃを走らせる。心落ち着く時間だ。

◆夫婦の絆が深まる

 また子どもを通じて、夫婦の絆が深まったと感じる。

 夫婦が協力して育児をすると、精神的にも肉体的にも負担は半減する。「子育て担当は自分しかいない」と神経を張り詰めていればいつか疲れてしまうが、「家に交代要員がいる」「頼りになるパートナーがいる」と思えたら、心にゆとりが生まれる。その分、優しい気持ちで子どもやパートナーに接することができる。

 夫婦の仕事内容や家計の状態、子どもの体質や性格など、家庭ごとに何からしらの「育児の悩み」はあるものだ。その悩みを夫婦で共有し、協力して乗り越えていくことは、子育ての楽しさのひとつだと筆者は思う。

 育児ではネガティブな面が注目されやすいが、子どもがいるからこそ見える景色や味わえる感情があることも事実だ。子育てでは、優しい気持ちになるときもあれば、イライラして少しだけ子どもと距離を置きたいと思うときもある。「愛しさ」と「ちょっと好きになれない」気持ちの間を行ったり来たりする。そんな感情の動きも、長い目で見れば子育ての楽しい思い出になると思うのだ。

 息子が2歳、3歳と大きくなるにつれて、さまざまな成長の場面に立ち会えるのだろう。これからも息子に向き合い、たくさんの愛情を注ぎ、見守っていこう。

<文・薗部雄一>

1歳の男の子を持つパパライター。妻の産後うつをきっかけに働き方を見直し、子育てや働き方をテーマにした記事を多数書いている。

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