会社の忘年会、「参加したくない」が7割。欠席の言い訳は「ひぃおじいちゃんが危篤」「遠恋の彼が家に来た」

会社の忘年会、「参加したくない」が7割。欠席の言い訳は「ひぃおじいちゃんが危篤」「遠恋の彼が家に来た」

忘年会欠席の言い訳に"危篤"

会社の忘年会、「参加したくない」が7割。欠席の言い訳は「ひぃおじいちゃんが危篤」「遠恋の彼が家に来た」

会社の忘年会、「参加したくない」が7割。欠席の言い訳は「ひぃおじいちゃんが危篤」「遠恋の彼が家に来た」の画像

 令和元年も、もうすぐ終わろうとしている。天皇の即位、消費増税、ラグビーW杯など今年も様々なイベントがあったが、この時期に残された一大イベントといえば、忘年会ではないだろうか。海外ではあまり行われないらしいが、日本のほとんどの職場では行われている。ただでさえ忙しい年の瀬に、当然のように業務時間外で行われるこのイベントを、働く皆さんはどう捉えているのだろうか。

 12月13日、女性向け総合メディアのLip Popは、会社の忘年会についての調査結果を発表した。調査は、2019年12月に10〜60代の男女100人を対象に行った。ただし、女性の回答が72%、男性が28%と女性の回答の方が多くなっている。

◆約7割が忘年会に参加したくないという結果に!

 「会社の忘年会に参加したいか」という質問をしたところ、「絶対に参加したくない」が8%、「できれば参加したくない」が60%で、なんと約7割が「参加したくない」と回答した。

 一方、「参加したい」と回答した人は約3割に留まった。(「絶対に参加したい」7%、「できれば参加したい」25%)。もはや忘年会などなくてもいいような気がするが、現に忘年会は多くの職場で行われている。なぜこうなってしまうのか。

◆40代・50代になるほど増える「絶対に参加したくない」

 多くの人が忘年会に参加したくないのにも関わらず忘年会が行われる理由の1つに、「伝統」があるのではないだろうか。昔からやっていたのだから、今年もやらなきゃいけない。そういう考え方が会社の年長者にあるからこそ、忘年会を行わざるを得なくなるのではないかと推測できる。

 しかし先ほどの調査を年齢別に見ると、「参加したい」割合は、20代が23%、30代が33%、40代が37%、そして50代が25%となっている。年長者だからといって、参加したい人の割合が増えるわけではないことがわかった。

 一方、「絶対に参加したくない」の割合に注目してみると、20代が0%、30代が4%、40代が16%、50代が25%と、年齢が高くなるにつれてその割合も高くなっているのである。会社の年長者ほど、忘年会に「絶対に参加したくない」。そんな意外な結果となった。

◆忘年会に行きたい理由「普段話さない若手とも話せる」

 参加したくない人の方が多いとはいえ、参加したがっている人も一定数いる。ここで、忘年会の意義について考えてみてもいいだろう。

 参加したいという人からはその理由として、

「普段話さない若手とも話す機会になるので、自分は毎回参加している」(40歳男性)

「普段知らない職場の人達の姿が見られるから。お互いを理解し、更に、これからの仕事を良くしていくことができる」(42歳女性)

「会社の忘年会や飲み会は、普段言えないような仕事上のストレスや悩み事を、上司や同僚に打ち明けるいい機会だと思います。また他の部署の人達と仲良くすることで、普段の職場の雰囲気が良くなるような気がします」(45歳男性)

 といった意見が寄せられた。忘年会では会社内でのタテやヨコの隔たりに関わらず、交流することができる。この「無礼講」の雰囲気こそが忘年会の大きな役割だろう。

◆参加したくない理由「社長が酔うとキレやすい」

 では、「参加したくない」人の意見も見ていこう。

「忘年会とうたっているが、実際は社長や上司が今年1年の社内の振り返りや問題点をずっとしゃべっているだけで、こちらの話を聞こうとしないし、話したい他の方々とはほぼ話せないため」(44歳男性)

「社長が酔うとキレやすいので皆ビクビクしながらの飲み会になり疲れる」(23歳女性)

「一緒に参加する会社の所長やその奥様、上司や先輩などに気を遣って疲れるからです。料理やお酒が運ばれてきた時に取り分けたりお酒を注いだりするなど、ずっと気を張って気が利かないと思われないように立ち回らなければならないからです」(38歳女性)

 忘年会の醍醐味とは、やはり無礼講にあるのかもしれない。しかしながら、無礼講とは「無礼を働いてもおとがめなし」という意味ではない。もちろんそれは年下の人間に限ったことではなく、年長者においてもそうである。お互いがいい意味で交流できた時に限って、忘年会はやってよかったといえるはずである。とはいえ、必ずしもそうではないことが、「参加したくない」人の7割という数字に表れている。

◆欠席するときの言い訳は?

 さらに会社の忘年会を欠席するときの言い訳を聞いた。すると、「ひぃおじいちゃんが危篤。至急田舎へ行く」(20歳女性)、「子どもの体調が悪くなった」(26歳女性)と家族や親戚をダシに使う人が多かった。

 他にも、「数日前から体調が優れないことをそれとなくアピールし、当日『熱がある』『風邪です』と会社を休みます」(31歳・女性)、「遠恋の彼が突然うちに来てしまったので、すみませんが欠席します」(40歳・女性)といった言い訳が寄せられた。

 結論として、忘年会は必ずしも捨てたもんじゃないが、悪い意味で無礼講となってしまうことの方が多い、ということである。であれば、忘年会は存続させつつ、参加については自由、という形が一番いいのではないだろうか。

 まだまだ「参加しろ」という同調圧力はあるかもしれないが、最近では「忘年会スルー」という特集がNHKの『ニュースウォッチ9』で組まれるなど、新たな動きも出てきている。令和元年は、「忘年会スルー元年」として記憶に刻まれるのだろうか……。新しい時代での、忘年会のあり方が問われている。

<文/田中宏明>

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