恋人がいない人が約7割。欲しくてもできない理由では「自信のなさ」の男女差浮き彫りに

恋人がいない人が約7割。欲しくてもできない理由では「自信のなさ」の男女差浮き彫りに

恋人がいない人が約7割。欲しくてもできない理由では「自信のなさ」の男女差浮き彫りにの画像

◆結婚も出産もしない時代

 高まる生涯未婚率に、毎年のように過去最低を更新する出生率。「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」のような家庭像が当たり前だったのははるか昔。結婚や出産をしないことは、もはや人生のひとつの選択肢として定着している。

 なぜ結婚や出産は選択されなくなったのか。

 株式会社リクルートマーケティングパートナーズが恋愛や結婚についての詳細を把握するためのアンケート調査「恋愛・結婚調査2019」を実施。20歳から49歳の未婚男女2400人から回答を得ている。同調査から、未婚率の上昇・出生率の低下といった現在問題とされていることの根本に何があるのかを考えたい。

◆恋人がいる人の方が少数

 はじめに、現在の恋人の有無についてのアンケート結果を紹介したい。

 男女全体で、現在恋人がいない人は全体の67.9%。つまり約7割が独り身ということになる。街にはたくさんのカップルが溢れているように見えるが、もはや恋人がいる人の方が少数派のようだ。

 また、全体の29%は現在恋人がいないだけでなく、これまでに一度も異性と付き合ったことがないと回答している。

 一度も異性と付き合ったことがないと答えた割合は男性の方が大きく、男性全体の33.8%に上る。年齢別で見ると20代が39.5%と最も高く、年齢が上がるにつれて数値は低くなっていく。

 女性は男性ほど数値は高くはないが、全体の22.9%が恋人がいたことがないと回答。また、女性と男性では年齢別での結果に多少の違いがある。女性は30代がこれまで恋人がいたことがないと回答した人の割合が最も高く25.3%。他の年代も概ね横ばいと言える。

 女性の場合は必ずしも年齢との関係はなく、年齢が上がれば異性と付き合う経験をする人が増える男性とは多少事情が違うのかもしれない。

 男女ともに恋人がいない人が少なくないことがわかったが、異性と付き合うことに興味がないかというとそうではない。次のアンケート結果を紹介したい。

◆若い人ほど恋人への興味関心あり

 「恋愛・結婚調査2019」では、現在恋人がいない人に対して「恋人が欲しいか」という質問も。

 独り身が多数となった時代、異性と付き合うことへの関心が薄れたのかと思いきや、男女全体で56.2%が恋人が欲しいと回答している。また、どちらとも言えないまで含めると79.3%に上り、約8割が恋人に対しての関心は持っているようだ。

 この傾向は若年層ほど顕著となっている。恋人は欲しいと回答した人は40代男性で49.6%と半数以下だが、20代男性の場合では57.3%と約10%高い。

 そして、男性よりも女性の方がより如実に数値として現れている。40代女性では41.4%と40代男性よりも低い数値となっているが、20代女性では70.5%と大幅にアップ。逆に見ると女性は40代になると恋人への興味関心が薄れる人が多数とも取れるが、いずれにしても20代では7割以上と非常に高い。

 恋人が欲しいと思いつつも、恋人がいない人が多数いることがここまでのアンケート結果で明らかとなった。では、なぜ恋人が出来ないのか。

◆恋人ができない最大の原因

 なぜ恋人が欲しいと思いつつも出来ないのか。その原因を考える上で注目したいのが「恋人がいない理由」という質問だ。こちらの質問では、複数回答の形式となっており上位に上がっているものを紹介したい。

 まず男女合計の回答で一番多いのは「出会いがないから」の53.4%、ついで「異性との出会いの場所がわからないから」の35.7%と続いている。恋人や好きな人をつくる以前に、まずその相手を見つけられる場所やきっかけがないようだ。

 男女合計1位の「出会いがないから」は男女別で見てもそれぞれ1位となっているが、2位以下の回答にはそれぞれで違いがあり、興味深いものとなっている。

 男性の2位は「異性に対する魅力に自信がないから」で37.1%、3位は「コミュニケーション力に問題があるから」で33%。男性の場合は自分の能力面に恋人ができない理由が向いている。

 一方、女性の場合は2位が「異性との出会いの場所がわからないから」で42.6%、3位が「今は好きな人がいないから」で35%。女性の場合は、男性よりも出会い面での原因に目を向けている人が多い。

 異性と付き合う場合は、男性から女性にアプローチをかけるという流れがその逆よりも多いのではないだろうか。男性は自信がなくアプローチができず、また男女ともそもそもの出会いがないと考えている。これでは恋人関係を作るのは確かに難しい。

 自由恋愛が主流の昨今においては、やはり一定期間付き合って結婚という流れを考える人が一般的だろう。そのため異性と付き合わないことにはその先はないとも言える。収入面や家事と仕事のバランスなど様々な原因が指摘されている少子化問題。案外入口のところでのつまづきにも目を向けるべきなのかもしれない。

<文/菅谷圭祐>

【菅谷圭祐】

大学受験情報誌、IT情報サイトなどでライター経験を積み、2018年よりフリー。最近の趣味は休日の農業、リサイクル業も兼業。

関連記事(外部サイト)