北朝鮮の新型コロナ関連報道が「意外と信頼できる」と韓国で話題。翻訳してみた

北朝鮮の新型コロナ関連報道が「意外と信頼できる」と韓国で話題。翻訳してみた

出典:You Tube dprknowチャンネル

◆朝鮮中央放送の新型コロナ報道が「一番正確」!?

 新型コロナウィルス(COVID−19)が東アジアを始め世界的に猛威を振るうなか、テレビを見ても、ネットニュースを見ても、新型コロナ関連の情報が氾濫している。

 中にはお湯を飲むと感染しない等のデマも紛れ、未知の病を不安に思う人にとっては何を信じれば良いのか分からないという話もまま聞く。このような状況は、日本よりも感染状況が深刻な韓国でも同じで、韓国の国民達も情報過多な状況に多少ならず混乱をきたしている。

 そのような状況下韓国の中で、「一番正確な情報」と言われている動画が人々の注目を集めている。

 それは北朝鮮の朝鮮中央放送の新型コロナ関連番組である。

 いまだ感染者0とも言われている北朝鮮では、新型コロナウィルスについてどのように報道され、どのような対策が促されているのか。

◆割と普通だった北朝鮮の新型コロナウィルス関連報道

 これが北朝鮮の報道動画である。2月6日時点の報道と言われているが、動画中には日付を特定できるものは無い。しかし新型コロナウィルスについて、分かりやすく解説をしている。

http://youtu.be/iwfvKytuRfI

 以下、翻訳文を掲載する。

「この度、中国の医療専門家達が新型コロナウィルスの典型病例に対して再び新しい資料を発表しました。

 資料によればウィルスに感染した患者が利用したドアの取っ手から新型コロナウィルスが確認出来たと言います。またスマホやPCや水道の蛇口等、人々が日常的に利用するものがウィルスの間接的伝播を招来する経路になり得ると言います。

 この他にも専門家たちは最近の新型コロナウィルス感染者の死亡原因を病理学的に分析しました。

 これによれば今回発生した新型コロナウィルスは、人体の中に侵入後、先に肺を攻撃し急性肺炎を起こすと言われています。

 この時、救急措置を行わなければ、免疫力が急激に下がり、肺機能が損失されたのち、呼吸困難の症状が現れ、その後死亡すら招来すると言います。

 現在、新型コロナウィルスによる死亡者たちは、大部分が50代中盤から60代の人だと言います。

 また一部、年の若い患者たちの中で、逆に強い免疫力が副作用を起こす場合もあると言います。具体的に言えば、病原体が体に入り爆発的に増殖すれば免疫体が過敏反応を起こし必要以上に多い免疫物質を放出すると言います。

 こうなれば、免疫体が病原体だけではなく、正常な細胞までも攻撃し生命がとても危機的状況に陥ります。医療専門家たちによれば、今、新型コロナウィルスの死亡率は4.5%程度と言います。

 これは過去、死亡率が33%と言われたMERSと比べれば弱いが、普通0.1%未満のインフルエンザと比べれば50倍程度高くなります。

 しかし新型コロナウィルスの伝播速度はMERSやSARSを明らかに凌駕しています。2003年のSARS発生当時、世界的なSARS感染者は1カ月で3000人程度だったのに対し、新型コロナウィルスは1カ月で1万余人に達しました。

 人類の生命と安全に脅威をもたらす新型コロナウィルス感染症を徹底的に防ぐためには、すべての人が感染症の危険性と症状、予防対策をよく知ることが大事です。

 日常生活でよく利用する物の消毒と掃除をしっかりと行い、職場と自宅の換気を頻繁に行わなくてはなりません。

 また外出する際はマスクの着用を習慣化し、手洗いも何度も行いましょう。

 皆が新型コロナウィルスを防ぐための戦いに自ら参加し、尊厳高い我が国家の安全と人民の幸せを守っていきましょう」

◆世界の感染状況も正確に伝える

 日本での新型コロナウィルスの感染状況が深刻になるなか、世界における感染状況に関連する報道が激減した。ニュースの注目度、重要度を考えればそのような状況にもうなずけるが、北朝鮮の報道では、世界の感染状況も正確に伝えている。

http://youtu.be/iMvMACNo58s

 以下、翻訳文。

 「世界的に新型コロナウィルス感染症の被害が継続的に拡散されているなか、各国で伝染病の被害を防ぐ措置を取っています。

 ベトナム保健省では13日、首都付近の村で6人の新型コロナウィルス感染者が見つかったことに関連して、そこにいる1万余名の住民たちを隔離する措置を取りました。

 

 保健省は昨年12月、中国で新型コロナウィルスが発生して以来、中国以外でこれほど多くの人が隔離されるのは初めてだと明かしました。

 次にオーストラリアの首相が13日、自国での新型コロナウィルスの伝播を防ぐために、中国本土より来る外国人に対する入国禁止措置を更に1週間維持することを明かしました。

 一方、スペイン・バルセロナで開かれる予定であった世界移動通信大会が、新型コロナウィルス伝播問題に関連して中止になったと言います。

 12日に主催者は、国際的憂慮や旅行警報等により大会を中止すると明かしました。これに先立ち各国の移動通信企業たちが、この大会に参加しない立場を明かしていました。

 また最近、大型遊覧船のウェストダムが、新型コロナウィルス感染者がいるかも知れないとの憂慮のため、日本、フィリピン、タイなどから入港を拒否されたと言われています。1455人の旅客と802人の乗務員が乗るこの遊覧船は、海上で2週間ほど過ごしながら、カンボジア政府の承認により、13日、シアヌーク港に停泊したと言われています。

 ではここで、発病国である中国の情報をみてみましょう。

 中国の国家衛生健康委員会が発表した統計資料によれば、14日24日現在、新型コロナウィルスによる国内での総感染者数は66492人に達したと言います。

 14日現在の死亡者数は、1523人、重症患者は11053人だと言います。また伝染病に掛った疑いがある患者数は8969人、回復し退院した数は8096人と言います。

 また169039人が医学的観察を受けていると言います。我が国に隣接する中国・黒竜江省では14日現在、感染者が419人、遼寧省では119人、吉林省では、86人に増えたと言います。

 中国の次に最大数の感染者を抱える日本では14日現在、東京で3人の感染者が増え、総感染者数は254人となり、シンガポールでも9人の患者が追加され総感染者数は67人に増えました。

 これにより2月14日現在、世界的な感染者数は6万7500人以上に達しました」

 動画ではこの後に、新型コロナウィルスの症状や予防方法について改めて解説している。その解説はかなり具体的だ。動画には英語字幕があるので、読める方は見てほしい。

 日本に停泊しているダイヤモンド・プリンセス号について言及しないのも、船にまつわる国家間の問題があることを認識しているのだろう。

◆「まさか北韓の報道により信頼を寄せる日が来るとは」と韓国民

 以下は、動画に対する韓国の人たちのコメント。

「まさか北韓(北朝鮮)の報道により信頼を寄せる日が来るとは」

「韓国の報道より簡単明瞭に説明をしてくれている。韓国では何でこのような報道をしないのか」

「北韓は、防疫対策のための人力や物資が不足しているだろうから、こんなに深刻に報道するんだね」

 感染者0の国の真偽を確かめる術はない。しかし新型コロナウィルスの感染は国家の存亡に直結するという危機感が滲み出た動画は一見の価値がある。

<文・翻訳/安達夕>

【安達夕】

Twitter:@yuu_adachi

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