外出自粛やリモートワークで尽きない悩み。意外なところにある解決のカギとは

外出自粛やリモートワークで尽きない悩み。意外なところにある解決のカギとは

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 こんにちは。皆様はどうお過ごしでしょうか。新型コロナウイルスの感染拡大により、さまざまな活動が制限されるなか、ストレスや悩みを抱えている人も多いのではないかと思います。

◆悩み解決のステップとは

 そもそも人間は、仕事上のことから人間関係に関すること、自分の将来のことまで、実に色々な事柄に対して悩みを抱える動物です。本日は、過去のさまざまな文献を紐解きながら、「悩みを解決する方法」についてご紹介したいと思います。

 1.「論理的解決法」

 

 この分野のスペシャリストであるデール・カーネギーは名著、『道は開ける』のなかで、いくつかの悩み解決法を紹介しています。そのひとつが、「仕事の悩みを半減させる方法」です。

 カーネギーによれば、悩みを抱えたなら、

 @「問題点は何か?」を明確化する

 A「問題の原因は何か?」を明確化する(そのために必要な情報を集める)

 B「何通りの解決策があってそれらはどんなものか?」を明確化する

 C「望ましい解決策はどれか?」を明確化する

 というステップに沿って実行していけば、解決できると言います。本書のなかでも実際に、このステップを社内で制度化して会議の時間が従来の1/3に減った例や、これを実践することで悩みを解消して収入を2倍に増やした例などが紹介されています。

◆仕事の悩み解決法をプライベートにも応用

 同じようなフレームワークは、『ハーバード流交渉術:必ず「望む結果」を引き出せる!』(ロジャー・フィッシャーほか)でもとりあげられています。本書では、「さまざまな解決策を導き出す思考ステップ」として、

 @問題点を確認する

 ・何が問題か?

 ・現在の兆候は何か?

 ・好ましい状況と比べ、何が不都合か?

 Aその原因を分析する

 ・問題の診断

 ・兆候を分類する

 ・原因を推測する

 ・何が欠けているのか?

 ・問題解決の障害は何か?

 Bその解決方法を探す

 ・可能な戦略・対策は何か?

 ・理論的解決策は何か?

 ・一般的な処置は何か?

 C実行可能な方策を考える

 ・何をなしうるか?

 ・問題を処理する具体的方策は何か?

 というステップで検討していくことを推奨しています。

 このように、論理的な思考法によって解決していく方法を、ここでは「論理的解決法」と呼称しましょう。

 なお、カーネギーがわざわざ「仕事の悩みを半減させる方法」と述べているように、上記の方法は主に仕事面の悩みを解決する手法になりますが、それ以外の悩みにも応用可能です。

 特に私の経験上、プライベートな悩みほど、「悩みを考えること自体を拒否している」とか、「そもそも問題点がはっきりしていない」、あるいは「解決方法はわかっているのに目を背けている」というケースが多く、上記のように細かいステップに分解して理性的に対処することで、驚くほど簡単に解決することも多いものです。

◆第三者の声を借りて本音を探る

 では、上記で解決できない場合にはどうしたらいいでしょうか。

 2.「直感的解決法」

 例えば人生の選択肢に迷うときや、自分がどうしたいのかわからないとき、上記のような論理的な方法では解決できないこともあります。そこで上記方法を補完する手法として、「直感」に頼って解決する方法、(「直感的解決法」と呼びます)を2つほどご紹介したいと思います。

 ひとつめは、『理想の自分になれる法:CVという奇跡』(シャクティ・ガワイン)で紹介されている方法です。

 ・まずは目を閉じて楽な姿勢をとります。そしてあなたが心からリラックスできる、秘密の場所に自分がいるところを想像します。秘密の場所のなかには、遠くまで続いている道があって、その道の向こうから、誰かが近づいてきます。その人物こそ、あなたの人生を導いてくれる「ガイド」です。

 ・「ガイド」に自分の悩みを打ち明けて、アドバイスを求めましょう。そしてアドバイスをもらったら、お礼を言って、目を開けます。

 ややスピリチュアルな方法に思えるかもしれませんが、私の経験上、これもかなり効果的な手法です。

 例えば、心理実験などで被験者の本音を探るときに、何らかの行動をしている人物と、空欄の吹き出しが書いてある紙を見せて、空欄のなかにその人物が喋っているであろう台詞を被験者に想像してもらい、埋めさせるという手法があります。そして多くの場合、その台詞の内容こそが、被験者自身が思っていることだったりします。

 つまり「第三者が喋っている」という体をとることで、自分の口では言いにくい本音なども吐露することができる、というわけです。上記の方法も同じで、「ガイド」がアドバイスしてくれることこそ、自分の本音、自分が本当はやりたいことに該当するのです。

◆実は見つけづらい自分の本音

 2つめの方法は、ハリウッド映画、テレビのライターやディレクター、インディペンデンド映画やドキュメンタリーの監督など、さまざまな活動を続けている、ジュリア・キャメロンが紹介している「モーニング・ページ」という方法です(彼女の著書、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』より)。

 ・「モーニング・ページ」とは簡単に言うと、ノートを用意して、そのノートの「3ページ分」、心に浮かんでいることをそのまま書いていくことです。

 ・3ページ分の余白を埋めさえすれば、卑劣なこと、愚かなこと、馬鹿げたこと、奇妙なこと、どんなことを書いても構いませんが、必ず「3ページ分」書きます。書くことが思いつかない場合は、「書くことが思いつかない……」とひたすら書き続け、とにかく3ページを埋めるのです。

 ・これによって、創造性をせき止めている論理的な脳を停止させ、アーティスト脳を自由に働かせるクセをつけられ、自分の内部の知恵の源とつながるようになると言います。

 キャメロン自身は、特に「悩みを解決する手法」として上記を紹介しているわけではないのですが、実は私自身が悩んでいたときに、この「モーニング・ページ」を試してみたところ、書いているうちに急に解決方法が思いついて、あっさり悩みが解決されたという経験があります。以来、悩みを抱えると上記の方法で解決しているのです。

 やってみるとわかるのですが、ノート3ページ分を埋めるというのは想像以上に大変な作業です。そのうち、書くことがなくなってきて、上っ面の自分が消えていき、徐々に自分の隠していた本音が見えてきたりします。そして自分の本音がわかったら、解決方法もすぐに見えてくるものです。

 そもそも、人生全体に関わる悩みの場合、絶対的に正しい選択肢というものは存在せず、そこにあるのはただ「本当は自分はどうしたいのか?」という問題だけです。けれども、自分の本音ほどわかりづらいこともないわけで、そんなとき、上記のように「『ガイド』の口を使って喋らせる」とか、「ノートにひたすら文章を書き連ねる」という方法をとることで、本当は自分はどうしたいのかが見えてくるというわけです。

 

 どれもとても簡単な方法ですので、皆さんも悩みを抱えたときに、ぜひ試してみてください。

<取材・文/高田晋一>

【高田晋一】

たかだしんいち●(株)成功データ研究所 代表取締役。作家。データアナリスト。成功哲学/自己実現の専門家。早稲田大学第一文学部哲学科卒業、英国国立ウェールズ大学経営大学院Postgraduate Diploma取得。電通グループ各社で10年以上にわたり、リサーチ・ディレクターとして市場調査やデータ分析を担当。

「一生懸命努力してきたのに、なぜ自分は成功を手にできないのか?」という長年の疑問から、成功哲学に関する研究を始め、1000冊以上の文献を調査してあらゆる自己実現法を自ら試し、独自のメソッドを確立。その後独立し、「叶ャ功データ研究所」を設立。これまでの研究結果を書籍やセミナー、記事などを通じて発表しているほか、「本当にやりたいこと」を発見し、実現するためのコンサルティングサービスなどを行なっている。

著書に、『「人生成功」の統計学 自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則』(ぱる出版)、『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』(サンクチュアリ出版)、『大富豪の伝記で見つけた 1億稼ぐ50の教え』(サンクチュアリ出版)、『成功法則大全』(WAVE出版)『やってみてわかった 成功法則 完全実践ガイド』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など

HP:「成功データ研究所」 メルマガ:「今日の成功データ」

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