20〜40代男女に聞いたコロナ禍の婚活。「お見合いができなくなった」「不倫をやめた」

20〜40代男女に聞いたコロナ禍の婚活。「お見合いができなくなった」「不倫をやめた」

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◆外出自粛で高まるアプリのニーズ

 コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出自粛が続いている。“三密”を避け、ソーシャルデスタンスが推奨されると、恋愛やパートナーを探すために必要だった“濃厚接触”がご法度になってしまった。婚活クライシスのさなかに、婚活に消極的な人、それでも婚活をあきらめない人たちの実態を、20代、30代、40代男女にリサーチしてみた。

 まず婚活アプリだが、外出自粛によって、ますますニーズが高まっている。

「コロナの前から婚活アプリのぺアーズを使っています。現在のやりとりは2人。一人は海外在住の日本人商社マン、もう一人は東京在住のアメリカ人のSE。海外在住の商社マンがGW中に帰国の予定でしたが、コロナで帰国できず、会うのが延期になりました。商社マンとのやりとりは3日に一度、メールの返信があるかどうかなので焦っていますが、友達に言わせると『3日に一度返信なんて、いいほう。一週間以上もない場合が多い』」(31歳女性・貿易会社勤務)

 ただし、アプリ婚活で気の合う相手に出会っても、実際に会うことができない。そのもどかしさが気持ちを高めてくれるが、「収束したときに会えると思いますが、婚活はそれからですね」と、やはり進展は遅いようだ。

 またこれまでアプリ婚活にあまり関心のない人が、いざやってみたら「はまった!」という声もある。

 「高学歴の私が大手企業に転職すると、合コンで『いい男は社内にいるでしょう』と、差別されたことがありました。それ以来、婚活は自然のなりゆきと、のんきに構えていたんです。外部との接触が多いので、出会いには不自由していないから。でもコロナでリモートが増えると、婚活アプリをやってみたら、はまりました!東カレデートで、2〜3人の男性とやりとり。オンラインデートも楽しいです」(31歳女性・PR)

◆結婚相談所での婚活に苦戦

 一方、結婚相談所での婚活には、苦戦している人が多い。

「アプリ婚活が怖くて、コロナの2年前から、結婚相談所で婚活をしていますが、うまくいっていません。3月に入ってから、お見合いゼロ。婚活疲れのところに、コロナで、さらに目の前が真っ暗」(41歳女性・MC)

「周囲の男性は既婚者ばかり。婚活パーティーに参加しても出会いがないので、昨年秋に結婚相談所に入会しました。でもコロナで見合いができなくなり、会員専用のネットでやりとりをしています。コロナ前から結婚相談所は、7歳以上年上の男性からの申し込みが多く、時には10歳以上年上の40代ばっかり。同年代の男性に申し込んでもスルーされまくり。コロナでも申し込みの傾向が変わらないので、アプリ婚活にシフトチェンジするつもり」(32歳女性・教師)

◆コロナで不倫をやめ婚活を始めた人も

 コロナは婚活にダメージだけ与えているわけではない。不倫をやめて、婚活に目覚めた女性もいる。

「2年にわたる不倫をやめました。濃厚接触したくないといっても、しつこく誘うからです。もし感染したら仕事がなくなるといっても、自分の性欲ばかり優先するオレ様でした。別れた途端に結婚願望が膨らんだものの、コロナで合コンもパーティーもない。がっかりしていたら友達からzoom飲み会に招待されました!男女3人ずつで、まるで合コンみたい。チャットで連絡してきた2歳上の男性と、やりとりを楽しんでいます。収束後のデートに誘われました」(29歳女性・アロマ整体マッサージ師)

 もともと婚活に消極的だった人は、さらにやる気をなくしている。

「コロナのせいで、“相手を選ぶ”時間が長いと、圧倒的に女性のほうが優位ですよ。複数の男性とやりとりをして、そこから本命一人を決めることができるのですから。一方、男性は複数の女性とデートしたいと焦るものの、外出自粛のためデートできない。外デートしている友人(男)も知っているけど、僕はそこまでやる勇気がない」(35歳男性・ウェブディレクター)

「これまであまり婚活をしていなかった。2つ年下の妹が焦っているのを見ていると、今、婚活に焦っている人は何をやっているんだろうと思ってしまいますね。婚活よりまず、仕事がどうなるのか、生活はどうなるか。おそらく世の中が不況になると推測されるので、そうなると結婚を考える余裕がますますなくなる気がしますね」(30歳女性・SE)

◆コロナが収束したら結婚!?

 現在、恋人がいる人たちは結婚についてどう考えているのだろうか。コロナを乗り越えてめでたくゴールインとなるのか、それとも社会不安で結婚を先延ばしにするのか。

「コロナの前から付き合っていた彼女と、コロナが収束してから結婚しようと約束しましたが、将来に対する不安でいっぱいですね。先行きが不透明だから、結婚に対して、後ろ向きに前進しているって感じ」(製造業男性・31歳)

「私は彼氏と時々会っているけど、結婚するかどうかはわからない。コロナが収束しても将来が不安だから、彼氏がいるのは、うれしい。友達は出会いがないといって、出会い系や婚活アプリにはまっています。20代はモテモテだって」(26歳・ITサービス業)

「5年前に離婚してから、複数の女性と付き合ってきたが、非常事態宣言が発令されてから、本命を決めた。彼女は結婚したいと言っているが、結婚はコロナが収束してから決めたい」(不動産男性・45歳)

 東日本大震災後には、“絆婚”と呼ばれる結婚が増えた。一方、「コロナ婚」と命名される結婚が増加するとすれば、非常事態宣言が解除され、徐々に経済活動が再開され、雇用が安定し、社会が落ち着いてきた頃と予想される。だがそれまでの道のりは、長いだろう。婚活が忍耐の時期に入っているため、パートナーを探すという情熱こそ、あきらめない婚活へと導くであろう。

<取材・文/夏目かをる>

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