わずか15分で結果が判明。コロナウイルスの抗体検査を受けてみた。

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◆米FDAが緊急承認したコロナウイルス抗体検査キットが日本上陸

 新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてから、早くも数か月が経った。この間、どこか体調が優れず、「もしかしてコロナに感染したのでは」と不安になったことがある人も多いのではないだろうか。

 しかし、PCR検査や抗原検査はそう簡単に受けることができないのが現状だ。原則として無症状では検査してもらえないうえ、気になる症状があって医療機関に相談しても、すぐに検査できるわけではない。

 そうした中、ウイルスの抗体について簡単に調べられる米FDAが緊急承認した検査キットが一部の医療機関で利用できるようになったという。筆者も早速検査を受けてみることにした。

◆採血をしてわずか15分で結果が判明

 メディカルエクスポート合同会社が輸入販売を開始したのは「qSRAS-CoV-2 IgG/IgM Cassette Rapid Test」という抗体検査キット。米セレックス社が開発したもので、今年4月1日に米国食品医薬品局(FDA)から緊急使用認可を取得している。

 日本ではおよそ30の医療機関が検査を導入している。そのうちの一つである九段下駅前ココクリニックの石井聡医師は、「これまでは測定結果が安定しない製品も多く、導入をためらっていた。今回は精度の保証された検査キットなので、患者さんの声に応えて導入することにした」と話す。

 検査方法は至って簡単だ。採血をして、血液と専用の希釈液を検査用のキットに垂らすと、およそ15分で結果が判明する。

 筆者は、緊急事態宣言の間も仕事で外出していることが多かった。体調が優れず、咳が出ることもあったので「もしかして感染してしまったのでは」と疑ったことが何度かある。

 今回の抗体検査でも、陽性になってしまうのではないかと心配していたが、結果は陰性だった。

◆陰性でも安心はできない!?

 しかし陰性だからといって安心できるわけではない。たとえ感染していても、それが1〜2週間前のことであれば、まだ抗体が作られていない場合もあり「陰性」になってしまう。心当たりがあるのであれば、医師に相談するべきだろう。

 もし検査で陽性となった場合は、過去に新型コロナウイルスに感染したことがあるか、現在も感染していてすでに抗体ができているかのどちらかになる。

 ただし、「偽陽性」も一定の割合で出現するため、過去の感染歴が確認できない場合には検査機関によるより精度の高い再検査や、直近の感染が疑われる場合にはPCR検査や抗原検査を行うことが必要になってくる。

「無症状で陽性が出た場合、一体いつ感染したか分からないので、まだ感染力のあるウイルスを持っている可能性はあります。現時点で、感染を広げる危険性がないのかどうか、やはりより精度の高い検査が必要になるでしょう。ただ、当院では今のところ無症状もしくは軽い風邪くらいの症状で陽性だった人はいません」(石井医師)

◆全国の病院で導入が広がる

 石井医師によると、6月8日に検査を始めて以降、すでに約140人が検査を受けているという。(6月29日現在)なかには、福利厚生の一環として従業員に提供している企業もある。

 検査の費用は、5000円(税別)。これまで患者や企業が1万円以上負担しなければならなかったことと比べると、価格を抑えることができた。

 今回、筆者が検査を受けた九段下駅前ココクリニックだけでなく、全国の医療機関で導入が始まっている。感染していないかどうか不安な人は、こうした検査を利用してみてもいいだろう。

<取材・文/HBO編集部>

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