面会者をまるで犯罪者扱い。入管の執拗なチェック<マンガで伝える入管の実態>

面会者をまるで犯罪者扱い。入管の執拗なチェック<マンガで伝える入管の実態>

面会者をまるで犯罪者扱い。入管の執拗なチェック<マンガで伝える入管の実態>の画像

◆「決まりなんで……」と何の疑問も持たない職員

 東京入管の面会受付は非常に面倒くさいです。入管都合によって面会の方法はよく変わりますが、決して面会者に対してやりやすくならず、むしろ嫌がらせのようにどんどん厳しくなっていきます。

 身分証明書を提示するのは仕方がないとしても、一日に何度も提示させる必要があるのか疑問です。出し入れを続けていると、身分証がどこにしまったかわからなくなって焦る人もよく見かけます。

 面会室に入るには、飛行場にあるようなゲート型金属探知機を通り、それが反応して音が鳴ると呼び止められ、執拗に全身チェックを受けます。されてみるとわかると思いますが、かなり屈辱的なものです。

 しかも年々探知機の感度が上がり、ちょっとしたものでもすぐ反応します。面会をするのは被収容者の家族やボランティアで、爆発物だの怪しいものを持ち込むはずはありません。しかも面会中はアクリル板で仕切られているので、なにも手渡すことはできません。

◆何度も何度も、執拗に全身チェック

 それなのに、被収容者どころか面会者にまで、犯罪者のように疑いの目を向けているかのようです。まるで「面会に来てほしくないのでは?」と思うほど、面会者を消耗させます。

 職員に「なぜ、こういうことをするのですか?」と聞いても「決まりです」としか答えません。明確な理由はそこにはなく、職員たちも知らないで、ただ決まり文句を言っているだけなのです。

 攻撃的な職員もいれば丁寧な職員もいますが、結局「決まりです」の先から進みません。「上司に聞いてみます」という気の利いたことも特にしません。入管自体、面会者に説明などは不要と考え、部下たちはわけもわからず従っているだけなのです。少しでも自分たちのやっていることに「なんか変だな?」と疑問を感じてほしいです。

 私は、東京入管のほかに牛久入管、大村入管の面会にも行ったことがありますが、東京入管ほど異常に感じる面会受付はありませんでした。

◆ベビーカーの中身も、外国人の場合は入念にチェック

 ある日、被収容者の配偶者と子供がベビーカーを引いて面会室に入ろうとゲートをくぐり、探知機が反応しました。職員たちはベビーカーの中身をすべて取り出し、クッションをめくって裏を見たり、隅から隅まで調べたりしました。いったいこの親子が、何を持ち込むと思っているのでしょうか。

 ほかのボランティアの人から聞いたところ、被収容者の配偶者が日本人の場合、その人のベビーカーが同じように金属探知機に反応しても、そこまでチェックをしないそうです。そこには外国人への差別偏見が強く感じられます。

【ある日の入管 第3回】

文・画/織田朝日

【織田朝日】

おだあさひ●Twitter ID:@freeasahi。外国人支援団体「編む夢企画」主宰。『となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS』(旬報社)を11月1日に上梓

関連記事(外部サイト)