40代からの転職はノールール。求人の有無、条件の不適合など悲観する必要なし!?

40代からの転職はノールール。求人の有無、条件の不適合など悲観する必要なし!?

写真はイメージです

 コロナ禍により多くの企業や事業者が打撃を受け、同時に働き方も見直されるなか、転職を考え始める中年が増加しているという。そして中高年の転職市場そのものにもあらゆる要因でパラダイムシフトが起きており、従来とは違う方法が求められている。そこで、成功するための方策を探った。

◆年齢条件など気にせずとも内定が出ることも!?

 中高年転職を成功させる虎の巻は存在するのだろうか? これまで4000人もの中高年求職者を2か月以内に転職成功へと導いているベルコリンズ研究所代表の佐々木一美氏は、秘策の一部を紹介する。

「例えば応募先企業を選ぶ際、年齡、必要なスキル、職種、雇用形態など、求人情報に記載されている各種条件を無視して応募する『条件破壊』という方法です」

 常識からは考えられないが、佐々木氏は問題ないと断言する。

「35歳以下の条件の求人でも50歳の方が平気で応募して、実際に内定を得ています。また、業界経験者や雇用形態がアルバイト限定の求人に応募して、希望通りの正社員で就職したケースも。こんな例は10や20ではありません」

◆募集してるか否かなど気にせず「送りつける」手法も有効!?

 さらにもう一つ、採用の可能性を飛躍的に上げる驚くべき方法がある。その名も「リスト応募」。人材募集をしていなくても、一方的に企業に書類を送りつける方法だ。

「自分がやりたい仕事ができそうで、抱えている課題に自分のスキルが少しでも役に立ちそうな会社をリストアップします。それらの会社が求人をかけていなくても、履歴書や職務経歴書に加え、『自分はこのような経歴の人間でこういう仕事をしたいので、もしニーズがあれば面接からお願いしたい』という自己PR文などの書類を片っ端から送るのです」

 だが企業の人事も求人をかけていないところへ突然応募書類が届いても、即ゴミ箱行きになる可能性が高いのではないだろうか。

「40歳以上は、公開されている案件だけに応募しても、なかなか採用されません。さらに、企業側も人材を採用したいと思っていながらも、予算などの問題で求人広告を出していないケースも多い。そこに求職者からの熱い書類が届くと、とりあえず会ってみようかなという気になるんです。特に慢性的に人手不足の会社や課題を抱えている会社が狙い目です」

 少しでも採用側の心に引っかかれば、時間のかかる書類選考というフェーズをすっ飛ばし、いきなり面接から始まるので活動期間も大幅に短縮できる。この方法で多数の求職者が採用に至ったという。

◆気になる企業に片っ端から書類を送ったアラフィフ失業者が……

 例えば九州の某県で住宅メーカーの営業職として勤務していた男性が、会社の業績悪化により48歳で失業。転職活動が難航していたが、佐々木さんの助言に従い通勤範囲内で興味のある企業すべてに書類を送ったところ、次々に面接が決まった。

 企業の人事担当者は、「こちらとしてもあなたのような人材を採用したいのはやまやまで、これまで散々求人広告を出してきたが応募者はゼロだった。そこにあなたから書類が届いたのですぐに連絡した」と実情を語った。そしてまたたく間に複数の会社から内定が出て、希望の条件で転職ができたとか。

 ちなみに今は、「条件破壊」よりも「リスト応募」が有効だという。

「企業が求人をしているか否かではなく、その企業が抱えている課題に直接響くかどうかが重要になっているからです」

 可能性と絶望が混在する中高年転職。ルール無視のゲリラ戦を視野に入れていいかもしれない。

【佐々木一美氏】

キャリアアドバイザー。中高年の転職支援を行うベルコリンズ研究所代表。独自の転職プログラムの成功率は95%を誇る。著書に『成功する40代・50代の転職術』(日本実業出版社)など。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

※週刊SPA!9月29日発売号より

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