マッチした相手といきなり交際スタート? 「即交際」が売りのマッチングアプリを試してみた

"即交際"が売りのマッチングアプリを体験 最初はコンシェルジュと3人でビデオデート

記事まとめ

  • 「Pairs」「Omiai」「Tinder」などが普及し、マッチングアプリがニッチ化が進んでいる
  • "即交際"がコンセプトの「今日から恋人」「OZEN」などがネットで話題になっている
  • 運営側が出した"恋愛偏差値"の近い相手とコンシェルジュも含め3人でビデオデートする

マッチした相手といきなり交際スタート? 「即交際」が売りのマッチングアプリを試してみた

マッチした相手といきなり交際スタート? 「即交際」が売りのマッチングアプリを試してみた

shimi / PIXTA(ピクスタ)

◆初対面の相手といきなり恋人になるマッチングアプリ

 マッチングアプリのニッチ化が進んでいる。日本で最初に定着したのは、プロフィール検索や趣味・嗜好の近さを重要視する「Pairs」や「Omiai」などのサービスだったが、そこからランダム表示型の「Tinder」を始めとするカジュアルマッチングのサービスも普及した。

 その後は“マッチングアプリ戦国時代”とも言えるほど、多くのマッチングサービスがリリースした。飲食店からデート相手を選ぶアプリ、メッセージなしでまずはデートにつなげるアプリ……。競合が激しくなり、よりニッチなコンセプトのアプリも生まれた。

 そして今、ネットでにわかに話題になっているのが「即交際」がコンセプトになっているアプリだ。「今日から恋人」「OZEN」などのアプリがこれにあたり、マッチングから一週間以内に恋人を作ることができるのだという。そんなことが本当に可能なのか……。実際にアプリに登録して、体験してみることにした。

◆「なんとお二人、今日から恋人になります!」

 実際に登録してみたのは「1週間のお付き合いから始まる」をウリにしたアプリだ。運営側が容姿、学歴、年収などのユーザー登録情報から公平に”恋愛偏差値”を出し、この偏差値の近い相手をマッチングさせるのだという。

 自分の恋愛偏差値はどのくらいだと判断されるのか、気になるものの、少し怖くもある。

 サービスの流れとしては、登録後にコンシェルジュとLINEのやり取りをすることになる。ここで異性の好みなどを聞かれ、その後正式にマッチングとなるのだ。

 最初はLINEグループでコンシェルジュも含めてやり取りをするので、相手の異性と二人で会話する必要はない。

 グループLINEでまずはコンシェルジュと3人でのビデオデートの日程を設定し、実際のお相手と顔を合わせるのはビデオデートが最初になる。

 迎えたビデオデート当日。多少緊張しながらLINE通話が始まったが、コンシェルジュ女性が会話をリードしてくれる。

「なんとお二人、今日から恋人になります!おめでとうございます〜!」

 と、明るいテンションで交際スタートを祝われる。そういうコンセプトの合コンをしているような気持ちで、もちろんすぐに「恋人できた!嬉しい!」と順応できる感じにはならないのだが……。

 ただ、異性に対して引っ込み思案な人からすると、ありがたいお膳立てなのかもしれない。そのくらいしてもらわないと、異性と会話を始めることもままならないという人もいる。

 初回のビデオデートは1時間ほどで終わり、お互いの自己紹介を済ませる。その後は「毎日LINEすること」「一週間以内にリアルでデートすること」「タメ口で話すこと」を条件に、個人的なLINEでのコミュニケーションが始まる。

 これも微妙に、互いのコミュニケーション能力とノリの良さに雰囲気が一存されてくる。タメ口で……と言われても、やっぱりビデオデート時の会話の盛り上がり方や、その時どのくらい相手に好感を持ったかで、相手にどう振る舞えるかは変わってくる。

 だが、ルールと言われれば首をひねりながらでも毎日LINEをするしタメ口を使うようにはがんばれたので、これもやっぱり「そういうお膳立てがほしい人」には適しているといえる。どうしても異性に対しよそよそしくなってしまうとか、そもそもよそよそしい異性相手だと、自分が上手く会話できなくなる人などは、こういう「ルール」の元の方が、より早く異性と仲良くなれる可能性はある。

◆断るときも気まずさはあまりない

 そして、実際にデートをする当日までLINEでのコミュニケーションをし、決めた日に実際のデートをする。筆者がマッチングしたのはおとなしいタイプの男性で、ビデオデートの時には「こんな人と何を話せばいいのか……」とは思っていたが、実際に会うところまでがルールになっているので、とりあえず実際のデートまでには絶対にこぎつけられる。このことも、マッチングアプリ出会いのドタキャンに悩んだことがある人にはありがたいとは言える。

 デートの後は、恋人関係を継続するかどうかをコンシェルジュに報告する。お互い継続希望となるなら、その後はまた個人的なコミュニケーションを続ける。どちらかがキャンセルとなるなら、コンシェルジュが間に入って、相手にお断りをいれてくれるので、気まずさはあまりない。

 ということで、今回は交際5日で破局となってしまったが、ここまで実際にやって、実際に感じたメリットとデメリットをまとめてみる。

◆デートに漕ぎつけられない人にはメリットが大きい

 まずメリットだが、実際にデートにこぎつけられるというところは、いろんな意味で可能性が広がる。普通のマッチングアプリだったら、LINEのコミュニケーションのうちにやり取りが面倒になって、フェードアウトして終わってしまうこともある。

 筆者も途中で心が折れそうになったものの、義務と言われたからデートには行ったし、実際に行ってみると「偏差値が近いらしい人」との会話はそれなりに面白く、「会って話してみないと分からない部分」に目を向けることができた。

 反面デメリットとしては、デートをこなすまで仮初めの恋人関係をやめられないため、それなりに一人に時間を割かなくてはいけない。ビデオデートの時点で「全く興味が持てない、タイプじゃない」と思っても密なコミュニケーションをしなくてはならないので、異性の好みに確固たるこだわりを持っている人には向かないかもしれない。

 とはいえ、それなりの時間を割いての交流になるからこそ、出会い自体は冷やかし感のない真面目な雰囲気だ。現行マッチングアプリでよくある「自らの選択による出会い」ではないが、そこで上手くいかなかったという人は、試してみる価値はあるかもしれない。

 結婚相談所によるお見合いと比べればカジュアルだが、普通のマッチングアプリでの出会いに比べればより真剣だ。ビデオデートするまで相手の顔なども確認できないあたり、少し前に流行った「ブラインドデート」的な要素もある。

 まずは自分の客観的な”恋愛偏差値”を知れるという意味でも、一度使ってみる理由にはなるかもしれない。

<取材・文/ミクニシオリ>

【ミクニシオリ】

1992年生まれ・フリーライター。週刊誌などにアングラな性情報、最新出会い事情など寄稿。逆ナンや港区合コンの現場にも乗り込み、恋愛経験を活かしてtwitterで恋愛相談にも回答。カルチャーにも素養がある生粋のサブカル女子。Twitter:ライタ〜ミクニシオリ

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