昇降デスクがコロナ禍リモートワークで大注目中! スタンディングだけでない活用法とは?

昇降デスクがコロナ禍リモートワークで大注目中! スタンディングだけでない活用法とは?

電動で高さをワンタッチで調整できる自動昇降デスク。FlexiSpotのE7は580mm〜1230mmの範囲で高さ調整できる

◆コロナ禍で高まる自宅デスク需要でのオススメとは?

 冬の足音が近づくにつれ、新型コロナウイルスの感染者も増大中。昨年から従事する人が増えたリモートワーク勤務の流れはまだまだ終わりそうにない。

 日本の住宅事情で問題になるのはリモートワークをするにあたっての作業環境だ。家族が行きかうダイニングテーブルや、テレビ前のローテーブルなどでだましだまし作業していた人も多いだろう。

 しかし、所詮急場しのぎの作業環境。パソコンを長時間使ったり書類仕事や書き仕事を長時間するには不満が貯まる。リモートワークになってから、肩や腰に痛みを感じて、あわてて自宅でできる筋トレなどを見よう見まねで始める人も多いと聞く。

 いくら筋トレをしても、体の痛みの根本の原因は仕事向けではない環境でお茶を濁していること。解決するには、やはり作業しやすい環境を整えるしかない。

 そこでオススメしたいのが、“意識高い系”の中で人気の自動昇降デスク。ボタン一つ、電動で細かく高さを変えられるデスクだ。

 この自動昇降デスクが流行したのは、健康によく、効率的に作業が進むと注目されたスタンディングデスクブームが発端。座って作業もでき、スタンディングデスクでも使えて健康的! と注目されたのは記憶に新しい人も多いだろう。

 ただ、よほどの健康志向で意識の高い人でもないと、わざわざ快適な自宅でスタンディング環境で仕事をしたいとは思わないもの。実際購入者のほとんども、スタンディングとして十分活用している人はほとんどいない。

 なのになぜ自動昇降デスクをオススメするのか。筆者が導入したスタンディングデスクの活用を通じて、その利便性を解説していきたい。

◆自宅にスタンディングデスクを導入するメリットとは?

 ライターでフリー編集者である筆者の作業は、ほぼ自宅で毎日15時間以上デスクの前に座っている。場合によっては、仕事だけでなく食事や余暇、果ては仮眠もすべてそのままの恰好で過ごすので、なんならデスクの前に住んでいると言ってもいい。

 これまで様々な椅子にデスクを試し、スタンディングデスクに変えるまでは、自分の体型にあったデスクをオーダーと自作DIYで制作してきており、デスクの前に住んでいるだけあってコダワリはあるほう。身長185cm以上で体重も余裕で140kg超えの超巨体のため、市販品に自分の体に合うデスクがなく、それでも作業環境にこだわらないとすぐに体に痛みがはしるがゆえの試行錯誤を繰り広げてきた。

 自動昇降デスクを導入した経緯も、高身長にあうデスクの高さに細かく調整できるというのが一番の理由だ。最初からスタンディング用途は使わないことが分かっていた。選んだのは、機能のわりに価格が安く堅牢さでも評価の高いFlexiSpotのE7。ほとんどの昇降デスクが、最低高が680mm〜のなか、580-1230mmの広範囲での昇降が可能なのが決め手になった。また、FlexiSpotは、天板セットだけでなく自分で好きな天板を用意してつけることもできる。今回は自分で天板を用意した。価格は天板セットなら6万円、天板なしなら4万8000円だ。

 実際に導入してみると、ワンタッチ高さ調整はじつに便利。肩こりや腰痛も大幅に改善しただけでなく、デスクの活用法まで新しく広がった。

◆実際に使って痛感したメリットと活用法

1 パソコン作業用と書きものなどで高さを気軽に変えられる

 自動昇降デスク導入の動機だった高さの微調整で快適な作業環境を手に入れる用途には不満は無し。0.1cm刻みで自分が快適に作業できる高さが簡単に手に入る。また、よく使う高さはメモリー機能で記録しておける。

 作業中肩が凝ってきたら、高さを低めにして肩の負荷をへらしたりの細かい気分転換にもなる。

 予想外に便利だったのが、パソコンから机下に広がる配線などの接続が楽なこと。机を高くすることで机の下の作業スペースをかなりとることができる。普段使わない資料などを机下の奥にしまい込んでも、億劫にならずにさっと取り出せる。

2 Netflixなどで映画鑑賞などを楽しむのにも最高

 高さ調整がワンタッチの恩恵は余暇の動画観賞のほうが大きかったかもしれないと思うほど、快適な動画観賞環境を手に入れることができた。

 デスクチェアをリクライニングして首まで椅子にあずけてゆっくり映画を観たいとき、目線は頭の傾きに合わせて上を向いてしまう。普通のデスクでは、リクライニングで休憩しても結局首はモニタのほうに向けてみることになるため、クッションなどを頭にかませて不自然な態勢になってしまっていた。これが自動昇降デスクなら自分一番楽なリクライニング姿勢で快適に動画が見られる高さまで上げられるので、ヘタな映画館で見る何倍も楽な姿勢で映画が楽しめる。

 また、デスクの高さを低くすれば、椅子を横において寝転んだりソファに座ってリビングでテレビを見るように楽しむことができた。

3 天板にこだわれるので、部屋の空きスペースに合わせた天板を使ったり、ダイニングやソファテーブルの代わりにもなり結果的に省スペースに

 耐荷重120kgの堅牢なデスク脚部は、様々な大きさ種類の天板に対応。取付はビス止めでOKなので、部屋の隅の柱で盛り上がったりした四角いスペースが確保できないケースでも対応できる。また、横幅の自由度も高いので、部屋全体の180cmの長く自由に上下できるサイドテーブルにしてしまうなども余裕で対応できる。いびつな形から、長大な形までしっかり支えてくれる。

 また今回選んだE7の最低高は580mm。これは、ソファ用のサイドテーブルによくある高さ。低い高さにしてしまえばリモートワークが終わった後はカフェテーブルの高さに早変わり、なんてことも可能だ。筆者は、4K液晶テレビをパソコン作業用にも使い広大な作業領域を確保しつつ、作業終了後は高さを最低にしてテレビボードとして使い、床座りでテレビを楽しんでいる。

◆じつは独身のワンルームにこそオススメな自動昇降デスク

 意識高い系の健康アイテムとして知名度をあげた自動昇降デスク。だが、筆者のようにデスク前で何でもやって生活するグータラにこそオススメしたい。仕事モードではパソコン操作に快適な高さ、余暇では映画やテレビを楽しんだり、カフェテーブルにしたりと自分は一歩も動かず周りの環境をがらりと変えられるパワーが自動昇降デスクにはあった。

 この、デスクの高さの上下によって周辺環境を一気に変える力は、子供や妻がおり自室を持てなかったり、独身でワンルームマンション暮らしといった自分の自由になるスペースが少ない人にとっても大きな力になる。

 普段は家族のダイニングテーブルとして使い、リモートワーク勤務中はノートパソコンを乗せて自分に最適な高さに調整すれば、快適な勤務環境ができる。ワンルームでも少ない床面積のなかさらに巨大なデスクを入れる努力をしなくても今あるちゃぶ台などと入れ替えることで、ベッドに座りながら最適の高さで仕事ができる、なんてことも可能になる。

 部屋にとって大きなスペースを締めるデスクを自動昇降によって多機能にすることで、結果的に省スペースにつながるというワケだ。

 難があるとすれば、耐荷重120kgなだけあって、かなり脚部がしっかりしていて重いこと。重量は35kgを超え、一人で組み立てるのはなかなか困難。公式にも2名以上の組み立て要員を推奨しており、女性一人で組み立てるのは困難を極めるだろう。組み立て後の移動もその重量から気軽とは言えない。また、デスク昇降により配線も自動的に上下するため、余裕をもってコンセントの線を確保しておく必要がある。自分にとってのベストの場所や使い方が決まるまでは、組み立て時に家具が滑りやすくなる設置シートなどをあらかじめ貼っておくなどの工夫が必要だ。

 正直、筆者は自動昇降デスクを導入しておよそ一か月のあいだ、スタンディングデスクとして使った時間は20分程度でしかない。

 それでもオススメしたいのは、きっとスタンディングデスクを使いこなすような意識高く生産性の鬼のような人間よりも、筆者のようなダラダラと机の前に座るだけで仕事には手が付かない……といった人間にこそ自動昇降デスクは福音になるという確信があるからだ。コロナ禍でリモートワークが長期化する中、諦めてデスク購入を検討する際には、ぜひ自動昇降デスクも候補に入れていただきたい。

<文・写真/久保内信行(tabloid)>

【久保内信行】

編集・ライター。編プロタブロイド代表取締役。デジタル系からオタク系コラム、経済にコピーライティング全般。著書多数。筆者のnote、Twitterアカウントは@tabloid

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