Go Toイート、主要予約サイトが相次いでポイント付与分受付終了。店側の思いは

Go Toイート、主要予約サイトが相次いでポイント付与分受付終了。店側の思いは

Gotoイートの新規ポイント付与受付終了をHPに掲載した予約サイト「ホットペッパー」「ぐるなび」『食べログ」「Yahoo!ロコ」

◆「Go Toイート」ポイント付与新規予約続々終了へ

 11月13日、農林水産省はGo Toイートに関し、各予約サイトにおけるポイント付与の新規予約が近日中にできなくなると発表した(参照:SankeiBiz)。11月11日時点での予約サイトを通した利用状況が5000万人を超え、換算ポイント付与額が400億円分以上になり予算上限額の616億円に達する見込みとなったためだ。そんな中で、受付終了前に予約した分についてはポイント付与対象となるため、駆け込み予約が急増。実際に主要予約サイトのうち、Yahoo!ロコは14日午後3時、ぐるなびは同日午後5時59分、ホットペッパーは15日午前2時、食べログは同日午後9時40分にそれぞれポイント加算の対象となる予約受付を終了した。Gotoイートポイント付与予約を継続している他の予約サイトでも今後、順次ポイント付与受付が終了すると思われる。

●Yahoo!ロコ

●ぐるなび

●ホットペッパーグルメ

●食べログ

 予約サイトでは利用後に付与されるポイントを次回以降の予約時に使えるため、“無限ループ”的な要素があったが、今回の駆け込み予約については取得済みのポイントを消費し尽くした以降の予約も多いと思われる。

 また、新規予約の終了と取得見込みのポイント消費のスパンから、当初想定されていたよりも早期にGoToイートの経済効果は薄れていくとみられる。

◆売上V字回復の飲食店は“不安”を吐露

 筆者も実際に何度かGoToイートを使って地元の飲食店を利用している。コロナ禍により売り上げが激減したものの、GoToイートにより予約なしの客を断るほど繁盛する店が出たのも事実だ(感染拡大への危惧は別として)。

 そこで、複数の飲食店に農林水産省の発表を受け現在どのような心境か尋ねてみた。

 子どもの飲料を無料に設定するなど家族での利用を推奨している飲食チェーン店では、満席が続くなど好調を維持している中での突然のGoToイート終了に「今後、どうなるか不安ですね」と戸惑いを隠せない様子だ。

 別の飲食店でも、GoToイート開始前には閑散としていた客席も連日満席が続いている。やはりGoToイートの早期ポイント付与受付終了の報道に不安な心境だという。

 

 東京では11月20日から額面総額500億円のGoToイートキャンペーンTokyoプレミアム付食事券の発売・利用が始まる。

 GoToトラベルを含め“GoToキャンペーン”に関して、国は「感染症対策と経済の活性化」という相反する二項を両輪で進めており、「ブレーキをかけながらアクセルを踏む状態」が続いている。今のところ「謎々効果」(ファクターX)によって日本の感染者数はかろうじて欧米規模になっていないものの、日ごとに増加しており、「第3波」の到来を確実に感じさせる。諸外国ではGoTo事業にも似た政策は感染拡大を引き起こしたと批判されている。

 抜本的な「感染拡大阻止・国民の生活維持」のための「隔離と補償」ではなく、政権の人気取りや利権のための「一部業界へのバラまき」政策は、国民はもとより、救われるはずだった飲食業界すらも振り回すものでしかないのではないだろうか。

<取材・文/鈴木エイト(ジャーナリスト)>

【鈴木エイト】

すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表〜主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)

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