新宿から30分以内で中古マンションが安い駅は?シングル向けは「新宿より北」が狙い目

新宿から30分以内で中古マンションが安い駅は?シングル向けは「新宿より北」が狙い目

西川口駅(adobe stock)

 新型コロナウイルスの感染拡大とともに、日本でもテレワークが推奨されています。それでも、なかなか通勤が減少しないのが現状です。そんな中、ニュースサイト「SUUMOジャーナル」が「新宿駅まで電車で30分以内、中古マンション価格が安い駅ランキング 2020年版」を発表しました。ランクインした街の特色などを見ていきましょう。

◆シングル向けトップは西川口

 まずは、シングル向け(専有面積20平米以上〜50平米未満)ランキングで1位に輝いたのは西川口(価格相場2080万円)。特筆すべきは、2位以下に価格相場で200万円以上の差をつけてダントツであるということでしょう。西川口駅はJR京浜東北線と根岸線が乗り入れており、新宿まで30分圏内である他に、東京駅や大宮駅まで乗り換えなしで行けるという利便性の高さも光ります。

 西川口在住の原島さん(仮名/40代男性)によると「駅前がコンパクトなので、駅も利用しやすいです。外環道や明治通りなども近いので、車を持っている人も便利ですね」とのこと。さらに「近隣にイオンや映画館、ホームセンターやスーパー銭湯などもあるので休日も過ごしやすいです」と話します。治安に若干の懸念はあるものの、安さと利便性は群を抜いていると言っていいでしょう。

◆商店街が充実の十条が都内トップ

 2位につけたのは十条(価格相場2290万円)。都内では最高位となります。新宿まで乗り換えなしで12分という、新宿までの通勤の負担が少ない部分がポイントです。「八百屋さんやお惣菜屋さんでの買い物が、とても安いです。コロッケ30円の店などもあるので、よく買っています」と話すのは、十条に住む佐藤さん(仮名/30代男性)。わずか600mほどしか離れていない東十条駅周辺まで含めると、4つの商店街が密集していて、佐藤さんによれば「競合が多いから、価格が安くなっているのかもしれませんね」とのこと。物価が安いのは若い単身者にとっては、大きなプラス面になるはずです。

 ランキング内で、他の街とタイプが異なるのが8位の川崎。乗降者数を見てみると、JRだけで1日平均21万5千人(19年)と他を圧倒しています。この数字が意味するのは、川崎駅周辺だけで生活が完結できる場合が多いということです。都心へのアクセスがよくても、自宅の最寄り駅周辺が発展していないことも多い中、川崎は大きなデパートがいくつも立ち並び、飲食店や遊戯施設も充実しているのが強みと言えるでしょう。

◆シングル向けなら新宿の北側

 ランキング全体を見てみると、同率3位の下板橋と板橋区役所前、7位の板橋本町と10位の大山はそれぞれ徒歩圏内であったり、隣接したりする駅。2位の十条まで含めてトップ10のうち5駅が直径2キロ以内に収まっているのです。こうして見てみると、シングル向けの中古マンションをお探しの方であれば、新宿の北側から探してみると、好条件の物件にスムーズに出会える可能性が高まりそうです。

◆ファミリー向けトップは生田

 続いては、カップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上〜80平米未満)のランキングを見てみましょう。トップは小田急線の生田(価格相場2485万円)。北口の駅前に立つ「小田急マルシェ生田」はスーパーマーケットながら、営業時間も長く惣菜やインスタント食品も多く揃えており、コンビニのようにも利用できます。

 また、カフェや100円ショップも併設しており、日常的な買い物に便利。その先にも、スーパーや銀行、郵便局やドラッグストアなど生活を支える施設が揃っているのが特徴です。その他、駅周辺には幼稚園や保育園、小中学校が複数あるうえに、明治大学や専修大学のキャンパスもあります。子供の教育環境が整っているという部分もファミリー向けの物件を探している人にとっては魅力的です。

◆2駅ランクインの穴場?稲田堤

 3位の京王稲田堤と8位の稲田堤は、駅名からもわかる通り、近接しており250mしか離れていません。この周辺の魅力を、稲田堤で飲食店の店長を務める永野さん(仮名/30代男性)に伺いました。「大きな街に出やすいのがいいですね。京王線で新宿や渋谷へいけますし、南武線なら立川や川崎にもすぐに出られます」。

 さらに永野さんは、ファミリーにとって良い環境についても話してくれました。「適度に田舎なんですよ。多摩川も近いですし穴澤天神社という湧き水で有名なスポットもあります。癒しが手軽に求められるのもいいと思います」。その他にも、京王稲田堤とJR稲田堤の間の商店街には、チェーン店と個人店が混在しており、1人から家族までシーンに合わせた外食ができる懐の深さも見えてきます。

◆ファミリー層は西側に注目

 シングル向けでは、ランクインする駅が新宿の北側に集中していました。一方で、カップル・ファミリー向けは新宿の西側に集中しているのがわかります。さらに、1位の生田駅と6位読売ランド前駅、それに2位の百合ヶ丘駅は連続する駅でランクインしています。近隣には、よみうりランドや生田緑地のほか、岡本太郎美術館や藤子不二雄ミュージアムなど、家族で過ごせるスポットが充実しているのも魅力といえるでしょう。

 変化し続ける住宅事情は、テレワークも含めると需要の多様性が増してきています。この先の住宅の購入に、ランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか。

<文/Mr.tsubaking>

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