コロナ禍に増え続ける仕事のストレス。驚くほど簡単に解消できる秘訣はモチベーションにあった

コロナ禍に増え続ける仕事のストレス。驚くほど簡単に解消できる秘訣はモチベーションにあった

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 2015年12月から、従業員50人以上の事業所でストレスチェックが義務化されて5年を迎える。今年は働く環境が大きく変わり、未曽有の業績変化に直面した企業も多く、一人一人のストレスへの影響が懸念される。

◆ストレスチェック開始から5年、有効な手立ては?

 しかし、大事なのはストレスチェックをすることではなく、その結果をふまえてストレスを軽減するアクションを行うことだ。にもかかわらず、多くの企業がストレス軽減の有効な打ち手を繰り出せないでいるのが実情だ。

 リモートワークも業績低下も避けて通れない状況で、それも世界中の人たちに影響が及んでいるので、「そう簡単にストレスを軽減する方法があるはずがない」という諦めの声もよく聞く。

 では、もしそれほど長い時間をかけずにストレスを解消できる方法があるとすれば、試してみたいと思わないだろうか? それも専門的な知識や経験が不要で、誰でも実施できる方法だ。

 その方法が、自分と仕事のモチベーションファクター(意欲を高める要素)のギャップを解消する方法だ。

◆仕事のストレスが生じる仕組みとは

 私は、何によってモチベーションが高まるかという要素を、「目標達成」「自律裁量」「地位権限」「他者協調」「安定保障」「公私調和」の6つにわけて捉えている。日本のビジネスパーソンのモチベーションファクターは、この6つにだいたい均等にわかれるからだ。

 自分と仕事のモチベーションファクターのギャップとは、たとえば、自分はリスクを回避したい安定保障のモチベーションファクターの持ち主だが、実施しなければならない仕事はリスクを度外視してチャレンジしなければならない目標達成の仕事だというように、安定保障と目標達成で異なる状態のことだ。

 自分は独創的な取り組みをすることで意欲が高まる自律裁量の持ち主だが、仕事は周囲と協調する他者協調を発揮しなければならない場合にも、自分と仕事のモチベーションファクターのギャップが生じる。

 これらのギャップが大きければ大きいほど、ストレスが生じやすい。逆に言えば、自分と仕事のモチベーションファクターのギャップを解消すれば、仕事に関するストレスは軽減できることになる。

◆仕事の動機やプロセスで頭を切り替え

 そのためには、自分のモチベーションファクターか、仕事のモチベーションファクターのいずれかを変えるという方法がある。しかし、自分のモチベーションファクターはなかなか大きくは変わらない。

 そこで、できるだけ自分のモチベーションファクターにあった仕事がアサインされるように、メンバーは自分のモチベーションファクターをリーダーに共有し、リーダーもすべてのメンバーのモチベーションファクターを理解したうえで、それぞれのメンバーのモチベーションファクターに近い仕事をアサインするように努めると、驚くほどメンバー全員のストレスが軽減する。

 もちろん、仕事なので自分のモチベーションファクターに合った仕事ばかりできるとは限らない。その場合は、自分と仕事のモチベーションファクターを両立させた動機づけやプロセスを設定すればよい。

 「リスク回避策を考えて(安定保障)、進捗状況をトラッキングする(目標達成)」「実施策のアイデアを出して(自律裁量)、他のメンバーと共有する(他者協調)」というように、自分と仕事のモチベーションファクターの両方を組み込む方法だ。

 この手法を身につけた人は、「原因がわかってストレスが解消した」「特定の仕事がやりづらかった問題が解消した」「上司からの仕事の指示を、自分で納得して取り組めるようになった」と言う。是非試してみていただきたい。

◆モチベーションファクターと仕事を合致させよう

 質問:モチベーションファクターに合った仕事とはどういうものか

 相手のモチベーションファクターに合った業務を担当してもらうようにすれば、モチベーションが高まりやすくパフォーマンスが上がりやすくなるのではないでしょうか?

 回答:モチベーションファクターに合致した仕事をすればパフォーマンスが上がる

 担当業務を決める際に、メンバーそれぞれのモチベーションファクターを見極めて、モチベーションファクターに合致した業務を付与することができれば、そのメンバーのモチベーションが上がり、パフォーマンスも上がりやすくなります。

 以下の例は、各々のモチベーションファクターに合った仕事のイメージです。

【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第217回】

<取材・文/山口博>

【山口博】

(やまぐち・ひろし)

モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある

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