統一教会フロント組織が仕切る地域イベント、現地取材で見えたもの

統一教会フロント組織が仕切る地域イベント、現地取材で見えたもの

11月29日に三重県四日市市で開催された『ファイト三重!県民まつり』のパンフレット

 11月29日、三重県四日市市において統一教会(天の父母様教会・世界平和統一家庭連合/家庭連合)のフロント組織が主導する地域イベント『ファイト三重!県民まつり』が開催された。自治体から後援と補助金を受け公共施設で行われたこの“県民まつり”を現地取材した筆者が、当日の模様をリポートする。

 会場には現役閣僚を含む国会議員らの祝電が貼り出され、筆者の動向をスタッフが常時監視。渦中のイベント事務局担当者への直当て取材では衝撃の事実が判明した。

◆現地取材敢行

 当メディアで2回に渡り報じた『ファイト三重!県民まつり』問題。

〈参照:HBOL|地方イベントに食い込む統一教会フロント組織。三重県四日市市のイベントに多額の補助金交付も〉

〈参照:HBOL|統一教会フロント組織が食い込むイベントに後援の三重県・四日市市に危機感なし。勧誘に繋がる危険性も弁護士は指摘〉

 地域住民を巻き込む形で行われるイベントを現地で取材するため、筆者は四日市市に赴いた。29日正午前、会場の四日市市文化会館に到着。イベント会場の第1ホールの開場を待つ来場者の姿はまばらで、緑色のスタッフジャンパーを着た係員の姿ばかりが目立つ。

◆市制施行123年記念マスコット“こにゅうどうくん”登場

 開場時間となり、第1ホールロビーへの入場が始まった。「申請者受付」以外に「当日受付」も設けられている。イベントHPの申し込みフォームでは前日15時に事前参加申込みが締め切られていたが、設定していた600名には満たなかったようだ。

 また、筆者への警戒のためか『本会場では、主催者の許可の無い写真及び動画の撮影はご遠慮下さい』と掲示されている。

 入場口に、四日市市市制施行123年記念のマスコットキャラクターである『こにゅうどうくん』の着ぐるみが登場。エスコートするのは筆者の電話取材に1度だけ応対したイベント事務局の矢田真佐美実行委員(三重県平和大使協議会事務部長)。三重県平和大使協議会議長と世界平和連合の議長、そして教団三重教区長と鈴鹿教会長を兼任する安井邦彦氏もこにゅうどうくんの舌出しを真似て記念撮影に興じていた。

◆監視される筆者

 入場者が増えてきた。家族連れも散見される。13時を過ぎ、筆者も入場を試みる。前日夕方にネットから参加登録を済ませていたため「申請者受付」に向かう。しかし、名簿に筆者の名がない。「当日受付」に回り、氏名・年齢・住所を記入、入場を許可された。「お土産」として当日のプログラムやタオル、茶葉、サブバッグなどが入った袋を渡される。 

 早速、年配の男性が声をかけてきた。

「鈴木さんですよね。取材の方は事務局の矢田が対応しますので」

 Sと名乗る温厚そうな男性、筆者への対応が予め決まっていたようだ。2階への階段を登りながら笑みを浮かべ、軽く嫌味を投げてくる。

「ウェブのあれで丁重にお断りしたのに来られたんですか?」

 取材申請について訊くと必要ないと答えるS氏。

「別に要らないと思います。(矢田)本人が忙しいもので、空いてから取材対応します」

◆筆者を監視する自称“案内役”のS氏

 撮影に関しては「ちょっとご遠慮いただきたいです」と曖昧な返答、取材のための撮影の可否、そして地元テレビ局など他のメディアの取材対応については判らないという。

 3階奥のミライメーカーのブースへ向かう。15時からステージでミライメーカーの発表があると呼びかけるスタッフ。ミライメーカーは家庭連合(統一教会)の青年2世信者による活動かと尋ねたところ、言葉を濁す。

「いろんな方が来られてますけど…」

『世界平和青年学生連合』の表記を示し、家庭連合系であることを指摘すると、ようやく認めた。

「あ、そうですねはい」

 2階に戻り、入り口で渡されたプログラムの内容をチェックする。冒頭に鈴木英敬三重県知事と森智広四日市長の挨拶が載っている。ミライメーカーと平和大使協議会の活動も紹介されており、同協議会のページには梶栗正義UPF会長(国際勝共連合会長)を中心に「役員一同」の写真が掲載されている。どちらにも統一教会・家庭連合との関係は明示されていない。危惧していた通り、統一教会2世のプロジェクトやフロント組織の偽装的とも言える活動に県知事や市長がお墨付きを与えた格好だ。

◆厚生労働大臣からの「お祝いメッセージ」

 メインの客席入場口脇には現役閣僚や国会議員などからの「お祝いメッセージ」が貼りだされていた。

 掲示されていたのは、4人の自民党の国会議員、田村憲久(三重1区)衆院議員・厚生労働大臣、吉川ゆうみ(三重)参院議員、三ツ矢憲生(三重4区)衆院議員、川崎二郎(三重2区 比例東海ブロック)衆院議員。他に鳥羽市長、津市長、松坂市長、伊勢市長、熊野市長、亀山市長、そして三重県議会議員4人。

 このうち、吉川ゆうみ(有美)参院議員は2013年の参院選で、安倍晋三首相(当時)からの組織票支援について書かれた統一教会の内部文書に「参院選挙、推薦候補」として「三重・吉川」と記載されていた議員だ。

〈参照:HBOL|自民党安倍政権と統一教会。2013年参院選時に蠢いた策動〉

 政治家からのメッセージボードを撮影していると、女性スタッフから注意を受けた。

「写真は許可された人しか撮れないんです」

 “本会場”とは中の客席のあるホール内だけはなくロビースペースも含めてとのことのようだ。だとしても、市から補助金を受けたイベントの会場に掲示された議員のメッセージの撮影を禁じられる謂れはない。

◆矢田氏登場、「撮影」について不可解な要求

 ホール内の客席の後ろで映像を撮影している男性へ取材申請について尋ねた。イベントスタッフだという男性は、地元メディアには撮影許可が出ていると答えた。

「CTY(四日市市のケーブルテレビ局)とかメディアの人は、受付のところで言ってもらって許可が出ればいいみたいです」

 受付に戻り確認したが取材対応はしておらず、やはり矢田氏に確認とのこと。

 開演10分前、ようやく現れた矢田氏に、電話に出ないから直接来たと告げる。記事に載せる内容を事前に連絡しなかったと責める矢田氏。そのようなことは普通しないと説明。撮影には事前の申請が必要だという。

「一応お断りさせていただきます。ケーブル(テレビ局)さんは事前にお聞きしてますので」

 今から申請すればOKなのか訊くと、やはりNGだという。ケーブルテレビ局には撮影を認め、筆者には認めないという理由とは如何なるものか。

「書いた記事の内容が気に入らないからダメという理由ですか?」

「あ、まあそうですね」

 断る理由になっていない。それならこちらも堂々と撮るのみである。その旨を告げると「私もそういったことは素人なので非常識に思われるかもしれないが」と矢田氏。主催者として筆者による取材はOKだが撮影はNGだという。全メディア一律に撮影NGということならまだ解るが、ケーブルテレビ局には撮影許可しておきながら筆者にのみ認めないとの判断には従えない。

 矢田氏はケーブルテレビ局とやり取りしている実行委員に確認すると言い、筆者にその場で待つよう告げ立ち去った。

◆「察してください」青年信者らしき誘導員

 矢田氏を待つ間、会場誘導係の若い男性2人に統一教会・家庭連合との関係を尋ねた。

「それは個人情報になりますので」

 ミライメーカー、YSPメンバーとして手伝いに来ているのではないかと訊くと、やはり「個人情報なので答えられない」という。

 違うのなら否定できる筈であり答えられないのはやはりそういうことかと水を向けると、苦笑いしながらこう発言。

「察してください」

◆来賓はどんな層だったのか?

 開演時間となり最初の出し物である「オープニング 和踊り」が始まる。“こにゅうどうくん音頭”の軽快な音楽が漏れ聴こえてくる。

 一向に矢田氏は戻ってこない。「オープニングに関わっていて、終わり次第すぐに来ますのでお待ちください」とS氏。

 待たされている間に来賓紹介や来賓挨拶が終わってしまうようでは取材に来た意味がない。撮影すると告げPRESS腕章を巻き客席に向かう。

「撮影はやめてください、観るのはいいですけど」

 S氏の声を聴き流し客席の最前列で来賓者をチェックする。来賓として紹介されたのは以下の9人。

・菰野町長 柴田孝之

・三重県議会議員 前野和美(実行委員、2020年7月に日韓トンネル推進三重県民会議および三重県平和大使協議会主催の役員研修会に出席)

・四日市市議会議員 小林博次(実行委員)

・四日市市議会議員 日置記平

・四日市市議会議員 笹井絹予

・衆議院議員 川崎二郎 秘書 かわさきひでと

・参議院議員 吉川有美 秘書 いとうまもる

・一般社団法人100歳理事長 花井錬太郎(実行委員)

・三重県民団顧問 ファン・サントク

 主催者代表実行委員長として元三重県会議長の永田正巳三重県平和大使協議会共同議長が主催者挨拶を行う。

 来賓挨拶は柴田孝之菰野町長と川崎二郎衆院議員の秘書。柴田町長の挨拶の途中で筆者のもとに駆け付けた矢田氏から、撮影を許可していない段階で勝手に動き回らないよう注意を受けた。今から取材を受け付けるという。

 ロビーに戻り、2階奥のソファで矢田氏へ直当て取材を試みる。

 撮影については「駄目です」と変わらず。理由を訊くと、撮影しているのは実行委員会としての記録用でケーブルテレビ局はまだ来ていないという

 ケーブルテレビ局が来たら撮影許可を出すという矢田氏に、メディアごとの対応が違うことへの異議を唱える。やはり批判的な記事を書いたことが撮影を認めない理由だという。

「それは当然違いますよ。目的が違いますでしょ?」

 メディアによって対応が違う以上、他のメディアへ採る措置に合わせると告げる。

「事務局を仰せつかっている」という矢田氏に、なぜ三重県平和大使協議会事務部長の肩書を隠していたのか訊いた。

 平和大使協議会と統一教会の関係を知っていたはずではとの追及に、こう矛先を逸らす。

「はい、それは関連と言われると…、フロント団体と言われると組織としては違う。まず統一教会という言葉は今はありません」

 2015年に宗教法人名が世界平和統一家庭連合に変わったこと、さらに「“旧”を付けるのは名前が変わってから1年間は猶予期間として」と話すなど、やけに詳しい。

 統一教会・家庭連合と平和大使協議会の関係を知った上で関わっているという矢田氏。電話取材の際、なぜその関係性を「存じ上げていない」と言ったのかについて、こう抗弁し「嘘を吐いたとの感覚はない」と主張した。

「お会いしたこともない方と電話だけで全部正直に答えますか?」

 公的な資金が投入されるイベントの事務局を担当しているのであれば、全て正直に答えるのは当然だ。以降、電話に出なかった理由を「質問の在り方は、すでにいろんなことを調べておられてそれを前提にしていたから」とした矢田氏は筆者を非難。

「とっても迷惑です。何であんな横やりの記事を書いたのか」

◆信者だった矢田氏

 今年、韓国へ行ったという矢田氏は「話す時に、どこまでの範囲にとどめておくかというのがある」と言及、今は関係を隠すつもりはないという。

 そこで統一教会本体との関係を尋ねることにした。矢田氏は以前筆者に、ある新宗教の信仰を持っていると話しており、統一教会の信者ではないとの認識だった。しかし今回矢田氏は「親が〇〇教です」とニュアンスを変化させた。改めて矢田氏に統一教会の信仰があるのかストレートに訊くと「個人的な信仰は持ってますよ」と答えるではないか。

「統一教会とか家庭連合を重々よく知っているなら分かると思うが、向かうところは超宗教。いずれ宗教は無くなる。○○教の信仰も持っている」

 矢田氏は、統一教会の信者だったのだ。矢田氏が教会員なら話は根底から変わってくる。但し、イベントとの直接の関連についてはこう否定してみせた。

「事務局をやったのは平和大使協議会、100歳大学、地婦連それぞれの役員をしている立場から。信仰は基本的には関係がない」

「教会のイベントではない」と強調する矢田氏は多くの同教団信者がスタッフをしていることについて「コロナ対応で人員がいる」と説明、2世や青年信者のスタッフ動員に関しては「そこまで把握はしていない」という。客としての信者動員については明言を避けた。

「呼んでくださっている方はいるでしょうね」

 県や市から改めて確認があった際、統一教会信者だと言わなかった理由はこうだ。

「訊かれてない。関係ないのに」「この行事はそれに全く関係がない。くっつけられることが迷惑」

 語気を強め、平和大使協議会としての立場を強調する矢田氏。

「家庭連合の信仰を持っている人が社会活動をしてはダメなんですか!?」

 教団との関連を示さず、別の団体名でやっていれば追及されるのは当然だ。現に平和大使協議会が統一教会・家庭連合の関連団体であるとはどこにも明示されていない

 自治体が確認してないことは問題だと指摘したところ、矢田氏は驚くべき言葉を発した。最初の段階で、三重県平和大使協議会事務部長の名刺を持って市役所へ補助金の認可申請に行ったというのだ。

「最初から知ってます。市の方々は」

 だとすると市は当初から矢田氏と平和大使協議会の関係を知っていたことになる。なぜ市は平和大使協議会の背景を調べなかったのか。

「知っていたとしても組織が違う」抗弁する矢田氏。

 矢田氏によると、筆者が指摘した以外の実行委員にも何人か信者がいるという。

 筆者の記事や取材活動を「めっちゃ偏見ですけど、行為自体が」と非難する矢田氏に、どう捉えるかは自由だがこちらも自由に時間まで取材と撮影をさせてもらうと告げ、一旦直当て取材を終えた。

 今回のイベントは四日市市から多額の補助金交付を受けて開かれたものだ。四日市市は「市内外に四日市の魅力を発信する」ことを補助金交付の要件にしており、そのような公開事業において撮影を禁じること自体がそもそも矛盾している。

〈参照:四日市市OFFICIAL WEBSITE|市制施行123周年記念「市民企画イベント補助事業」受付について〉

◆イベントスタッフはほぼ統一教会信者?

 S氏にも教団との関係を確認したところ、矢田氏とは別の三重教区内の家庭教会に所属する壮年信者だった。受付スタッフには家庭連合の信者が多いと明かしたS氏。若いスタッフも教団からの応援と認めた。

「ボランティアで。年寄りが多いからきついじゃないですか、こういう仕事は」

 要請があれば皆で協力するという。

「そうですね。頼まれれば」

 今回のイベントスタッフも全員ではないにしてもほとんどが教団の信者とのことだ。緑のジャンパーを着用している人は大体が信者だというS氏。但し、市が違うと知らない人もいると補足した。

◆ミライメーカーの提言発表

 講演やハーモニカ演奏を挟み、ステージではミライメーカーの「三さん運動提言」発表が始まった。冒頭、司会者がこう紹介する。

「20代の青年が海岸清掃活動を通して仲間作りをしてきました」

 発表者は伊勢市出身、社会人3年目の青年男性フクシマケンメイ氏。

「クリーンアップ大作戦」として各所での清掃活動の他、海亀を保護する海岸清掃活動を紹介。日本財団の『海と日本PROJECT』とのパートナー関係をアピールした。

『日本財団「海と日本PROJECT」推進パートナーの企業・団体一覧』には「世界平和青年学生連合 三重」と掲載、YSP三重のFacebookがリンクされている。

〈参照:日本財団|海と日本PROJECT」推進パートナーの企業・団体一覧〉

 日本財団は歴史的にも統一教会と関係が深く、同財団の広報チームを経て子どもの貧困対策チームリーダーに就いている本山勝寛氏は教団のエリート2世だ。

 ミライメーカーの発表が続く。「国際親善自転車平和縦走ピースロード活動」の中で桑名市長へ行った表敬訪問の模様を映写。やはり、統一教会との関係には一言も触れなかった。

◆施設側の見解は?

 今回のイベント会場となった四日市市文化会館の館長にも話を訊いた。会館には政治団体や宗教団体が使用すること自体を禁ずる規定はないという。四日市市文化会館の設置及び管理に関する条例及び同条例施行規則を見ても政治活動や宗教活動を禁じる旨はない。

 但し「周辺の方に迷惑がかかるイベント」「公序良俗に反するイベント」等は、当然ながら会場の使用は不可となる。今回のようなケースにおいては施設側としても筆者の報道を読み「全然知らなくて」「どこでチェックするのかという状態」と、対応の難しさを示した。

 尚、今年に関しては新型コロナへの対応が多く、その影響によりイベントが中止になった事例もあったという。

◆同日には親鸞会の偽装セミナーも開催

 開場前に当日の使用団体一覧をチェックしたところ、別棟の第3会議室で「親鸞聖人に学ぶ会」が開かれていた。偽装勧誘などが問題となってきた浄土真宗親鸞会による偽装セミナーだ。第3会議室に行き、何をしているのか訊いてみた。

「親鸞聖人の教えを学ぶということで…」と説明するスタッフ、宗教団体によるものか確認すると「宗教団体ではなくサークル」との回答。筆者は以前、都内で開かれた同名のセミナーを取材したことがあるが、その際も宗教団体であることや親鸞会への勧誘目的を糊塗していた。その手口は今も変わっていないようだ。

 親鸞会による偽装セミナーが施設内で開催されていることを会館側に伝えた。この日は問題教団が関わる催しが会館内において同時に開かれていたことになる。

◆500人が参加したイベントが終了

 第1ホールではミライメーカーによる提言発表の後、他の団体によるよさこい踊りが最終演目として行われ、『ファイト三重!県民まつり』は16時前に閉幕した。

 今回、スタッフの多くが統一教会信者であると判明し、実質的に統一教会関係者によって仕切られたイベントだったことが確認できた。

 後日、矢田氏に総入場者数を照会したところ、概算で500人との回答。動員された信者以外の一般の入場者数は不明だが、地域住民に何らかの勧誘などの被害が及ばないことを願うのみだ。

◆市の担当者「最初に応対していないので判らない」

 12月2日、「三重県平和大使協議会事務部長」の名刺を持って矢田氏が補助金申請に行った件について四日市市政策推進課へ尋ねた。担当者は「最初に応対していないので判らないが」と前置きし、前回取材時と同様に「実行委員会を立ち上げていたこと」「事業の内容が一番重要」との回答を繰り返し、イベント当日も会場で宗教の布教活動など市の要綱に反するような内容が含まれていないことを確認しているとした

 問題点は現地で布教活動が行われたか否かではなく、地方自治体が実態を調べないまま統一教会フロント組織主導イベントにお墨付きを与えたこと自体にある。

◆全国各地で同様の事例

 今回のイベントで改めて可視化されたのが議員と教団フロント組織との関係性だ。地方・中央問わず教団やそのフロント組織と関係を持つ政治家が後を絶たない。教団は全国各地で平和大使協議会を前面に立て、政治家との関係を築いている。この手のフロント組織の名義でピースロード、日韓トンネル、及びその他の各種セミナーや会合を公的施設や庁舎内で開き、地方議員や地元の国会議員を取り込んでいる。〈参照:「にょろ」氏ツイッター|@hyoloro*非公開〉

 統一教会フロント組織と政治家との結び付き、そして自治体の関与。これは三重県だけで起きている問題ではない。

<取材・文/鈴木エイト(ジャーナリスト)>

【鈴木エイト】

すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表〜主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)、『日本を壊した安倍政権』(扶桑社)

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