ノーマスクの「クラスターフェス」主宰の国民主権党・平塚正幸党首が逮捕。そのワケは?

「コロナは風邪」主張の国民主権党・平塚正幸党首が逮捕 立花孝志氏は平塚党首絶賛

記事まとめ

  • 「コロナはただの風邪」でお馴染みの「国民主権党」党首の平塚正幸氏が逮捕された
  • 「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏は平塚氏の行動について、YouTubeで大絶賛
  • 平塚氏は、マスクをせずに密になろうと呼びかける「クラスターフェス」でも話題に

ノーマスクの「クラスターフェス」主宰の国民主権党・平塚正幸党首が逮捕。そのワケは?

ノーマスクの「クラスターフェス」主宰の国民主権党・平塚正幸党首が逮捕。そのワケは?

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 既に複数の新聞で報じられ、Twitterのトレンドに上がるほどの話題になっているため、多くの方がご存知だと思いますが、「コロナはただの風邪」でお馴染みの「国民主権党」党首の平塚正幸が、12月23日、日本医師会館への建造物不退去容疑で現行犯逮捕されました。かつては「NHKから国民を守る党」の公認候補で、立花孝志の手法を取り入れて活動していることもあって、これまでもたびたび記事にしてまいりましたが、とうとう党首の平塚正幸が逮捕される事態となり、今後、活動がさらに過激になってしまう可能性があります。

◆何度も迷惑行為を重ねてきた国民主権党

 これまで「国民主権党」は何度も迷惑行為を重ねてきました。

 渋谷のハチ公前で、マスクをせずに密になろうと呼びかける「クラスターフェス」をはじめ、濃厚接触者のPCR検査を義務化しようと提案する都議の自宅を突撃したり、その自宅周辺の閑静な住宅街でデモをしたり、はたまた今回のように日本医師会館に突撃したり。国民主権党は、そのたびに近隣の住民とトラブルになり、渋谷では暴力を振るわれただの、水をかけられただの、小さなことでも警察に被害届を出しに行き、中目黒駅では「うるさい」と訴えた近所の住民男性とモメた際、プラカードを破壊されたとして器物損壊罪だと警察に泣きつき、どんなに小さなことでも警察を利用してきたのです。

 そのたびにマスクをしないで警察署に行くのですから、「警察の機能を止める気なのか」という話なのですが、このたびの日本医師会館への不退去容疑では「これくらいで逮捕されるなんて不当だ」と訴え出しました。まさに「自分はやってもいいけど、他人がやったら警察沙汰」という立花孝志のスタイルをそのまんま踏襲しているのが「国民主権党」なのです。

◆「遺伝子組み換えニンゲンになる」という主張

 かねてから「コロナはただの風邪」だと訴えている国民主権党ですが、彼らは本当に「コロナはただの風邪」だと思っています。なんなら、新型コロナウイルスというものは存在しないと思っていて、メディアが絆を破壊するために作り出している架空のウイルスだと信じています。

 しかし、新型コロナウイルスに関しては常にゲノム解析をされていて、どこでどんな変異が起こっているのかまで、キッチリと突き止められており、目に見えないウイルスの正体はハッキリと掴んでいます。「新型コロナウイルスなんて、大したことがない」と考えている人はそこそこいるかもしれませんが、国民主権党の主張は「新型コロナウイルスは存在しない」なので、そう思っている人はそこまで多くないと思います。

 党首の平塚正幸が逮捕されて、国民主権党のメンバーは駒込署の警察官に向かって持論を展開していたのですが、よく話を聞いてみると、トンデモな主張をたくさんしていることがわかりました。

 例えば、新型コロナウイルスのワクチンは遺伝子組み換えワクチンであり、こうしたワクチンを接種すれば遺伝子組み換えニンゲンになってしまう。遺伝子組み換えニンゲンになってしまった人間は早く死ぬ。あるいは、マスクをつけさせられた子供たちは自分の吐いた二酸化炭素を吸わされている。二酸化炭素を多く吸わされると子供たちは不健康になるといいます。

 いずれも、少し調べればそんなことはないとわかりそうなものですが、深刻なのは、彼らが「調べた末にここに辿り着いている」ということです。これだけ情報が溢れているのだから、ネットで少し調べればわかるだろうというのは根本から間違えていて、彼らはネットで調べた情報をまとめていったら「コロナはただの風邪」に辿り着き、本気で「子どもたちの未来を守るため」に活動しているのです。このご時世にこんなことを言ったら注目されるのではないかと思って炎上目的でやっているのではないからこそ、頭の痛い問題なのです。

◆日本医師会が訴える医療崩壊の危機

 もし百万歩譲って、彼らの主張通り、これがただの風邪だったとしても、その風邪をこじらせ、重度に肺炎になったりして、死にかけた状態で病院に運び込まれる人が後を絶たないのであれば、病院は大変なことになります。

 病院の使命は、風邪だろうが、盲腸だろうが、とにかく命を救い、健康な状態に戻ってもらうことですから、死にかけている人がいたら、どんな病気であれ、命を助けなければなりません。また、病気でない人を病気にしてしまってはいけませんので、院内感染にも気を付けなければなりません。

 今の日本は、今の医師や看護師の数ではとても手が足りないほどたくさんの患者が病院に押し寄せつつある状態で、このままでは新型コロナウイルスの患者だけでなく、普通の病気、時には出産みたいなことまで手が回らなくなり、本当だったら助かるはずの赤ちゃんの命さえ失われてしまう可能性がある。だから、日本医師会をはじめ、医療従事者たちの団体が声を揃えて、「新型コロナウイルスの感染者がこれ以上増えないように手を打ってくれ」と訴えているのです。

 風邪をこじらせただけだとしても、風邪をこじらせないでほしいというシンプルな話です。にもかかわらず、そんな切実な訴えをしている日本医師会に、空気も読まずに突撃する国民主権党の御一行。これまでの数々の迷惑行為を考えれば、ここらで止めておかなければならないというのが警察の判断でしょう。これまでずっとずっとずーっと大目に見てもらっていたけれど、いよいよ警察署の隣で、世間様にも申し訳ないようなトラブルを起こされてしまっては、警察も動かざるを得ないのだと思います。

◆マスクをしている姿を仲間に見られてはいけない

 元N国党公認候補の平塚正幸が逮捕されたとの一報を受け、日頃からN国党の活動を肯定的に紹介しているようなYouTuberたちも集まり、警察署の前で抗議する国民主権党の様子を配信していたのですが、僕はN国信者の間ですっかり有名人なので、N国信者のYouTuberがコラボをしてほしいと言って寄ってきました。そんなYouTuberと話をしていたら、国民主権党の支持者の男性も寄ってきてしまったのです。

 一人だけマスクをせずに近寄ってきたので、ソーシャルディスタンスを保ち、マスクをつけるように言うと、男性はポケットから所々黒ずんだヨレヨレのマスクをつけて、こちらに話しかけてきました。いつからポケットに入っていたのかは知りませんが、思わず「マスクは持っとんのかい!」とツッコみそうになりながらも、一応はマスクをつけてくれたので話に応じていると、今度はその男性が、会話の内容は明らかに僕に向かって話をしているはずなのに、空気に向かって話を始めたもので、何をしているのかなと思ったら、国民主権党のメンバーに見られないように、一生懸命背中を向けていました。思わず「コソコソしてるんじゃねぇよ!」とツッコもうと思ったら、空気を察したのか、申し訳なさそうに「マスクしている姿を見られると……」と言った国民主権党の支持者の男性。マスクをつけているところを見られたら破門されるかもしれないと怯えている時点で、カルトだとしか言いようがありません。

◆師匠の立花孝志は平塚正幸を大絶賛

 これだけ新型コロナウイルスの感染が深刻化しているのに、「コロナはただの風邪」などと言いながら、毎日のように街角に立ち、迷惑行為を繰り返してきた国民主権党の代表・平塚正幸が逮捕されたというニュースに、多くの市民が喜ぶ中、師匠にあたる立花孝志は、逮捕された平塚正幸の行動を大絶賛。これが年間1億6000万円もの政党交付金が支給されている国政政党の代表です。

”今日の不退去罪については、まあ、計画通りにやったんだろうなと。あれ一人だけ、あの、平塚君が医師会の敷地内に入って抗議しようとしていたんですけど、もうあれまあ、抗議するんだったら外からやればいいわけであって、敷地内に入るっていうことはもう当然、不退去罪、あるいは住居侵入罪に該当することはもう明らかですから、まあ、わざと逮捕されるためにやったんだろうなと。あれがわざとじゃなければ相当バカだし、わざとやったんだったら、なかなか立派な革命家だと思います。これによってね、またツイッターのトレンドにも上がってるっていうことで、彼らの主張、『コロナは風邪』っていうのは、僕べつに『コロナは風邪』に関してはその通りだと思ってますんで、えー、彼らの主張はべつに間違っているとは思ってないですね”(立花のYouTubeより)

◆平塚は「立派な革命家」?

 犯罪行為をも「立派な革命家」だと絶賛する立花孝志。そのDNAは平塚正幸にも確実に受け継がれていると言ってもいいのではないでしょうか。まさに今、新型コロナウイルスと最前線で戦ってくれている医療従事者の皆さんに対し、砂をかけるような行為をしているにもかかわらず、それより革命が絶賛される地獄的な展開。平塚正幸率いる「国民主権党」には1円たりとも税金が流れていませんが、立花孝志には年間1億6000万円、さらに立花孝志を尊師として崇める地方議員にも2億円近い議員報酬が支払われているのですから、これほど無駄なことはありません。

”とにかく平塚君が理解して、これをわかってやって、わざとね、もうあのYouTubeのチャンネルをBANされて、注目を集めるためにわざとやったと言うんだったら、とってもカッコイイ革命家であります”(立花のYouTubeより)

 法の一線を超えるような迷惑行為まで「カッコイイ革命家」だと言って称賛してしまう立花孝志。平塚正幸も平塚正幸で、こうした尊師のお言葉をありがたく拝聴するのか知りませんが、犯罪行為を褒め称える国政政党の代表がいるということは、皆さんに知っておいていただきたい真実です。

◆これからも国民主権党は活動を続ける

 党首が逮捕されたことを受け、国民主権党はクリスマスイブの12月24日にも日本医師会の前で抗議デモを実施すると発表。さらに、平塚正幸に弁護士をつけるため、200万円を緊急募集すると言い出しました。

 これだけ医療が逼迫する状況になっても「コロナはただの風邪」だと信じ込んでいる人は全国にたくさんいるため、この200万円もすぐに集まってしまう気がしますが、余ったお金は彼らの活動活動に使われるのでしょう。

 抗議に参加していた男性は「私たちはみんな、貯金を切り崩しながら、ギリギリの生活をしながら抗議をしている」と主張していましたが、ネットで検索をして、ここに辿り着いている人たちなので、当然、社会で活躍してバリバリにお金を稼いでいる人たちには見えません。そうなると、今後も逮捕されたことをネタにお金を募るという、かつての過激派団体がやっていたようなことを踏襲する形になるでしょう。

 新型コロナウイルスの感染が止まり、世の中が今まで通りに動き出すようになれば、この手の団体もいなくなるのかもしれませんが、新型コロナウイルスの流行に合わせ、みんなが感染しないように気を付ければ気を付けるほど、この手の団体が活発になります。とにかく一般市民の我々にできることは、なるべく人との接触を避け、なるべくフードコートなどでの食事も避け、よく手を洗うこと。私たちが手を洗えば、彼らがカルト団体から足を洗う日が近くなるかもしれません。

◆選挙ウォッチャーの分析&考察

 まるでクリスマスを祝うかのごとく、国民主権党のプラカードが電飾でピカピカ光っていましたが、クリスマスイブとなる12月24日の東京都の新規感染者数は888人と過去最多を更新しました。

 これから年末年始を迎えるにあたり、医療従事者が手薄になりそうな時に、患者の受け入れが止まってしまいそうなほど大量の新規感染者が病院に押し寄せている現実。この状況をどうにかするためには、一人一人が感染しないように気を付けるしかないのですが、「マスクは必要ない」「ソーシャルディスタンスを取る必要はない」「3密を避ける必要はない」「自粛なんてクソくらえ」と言って、日本医師会にご迷惑をかけている国民主権党の皆さん。悪い子の所にはサンタクロースが来ないと言いますが、留置所の中にサンタさんが来ないでしょうから、38歳のオジサンの枕元には何もないことでしょう。相変わらず、ごめんなさいをしていないようなので、そうなるとプレゼントされるのは、期限いっぱいいっぱいまでの取り調べとなり、除夜の鐘を駒込署の中で聞くことになるでしょう。

<取材・文・撮影/選挙ウォッチャーちだい>

【選挙ウォッチャーちだい】

選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中

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