肩こり・腰痛に悩む人必見! 「正しい椅子の座り方」とは?

肩こり・腰痛に悩む人必見! 「正しい椅子の座り方」とは?

ダメな姿勢の例

◆ワークチェアの正しい使い方とは

 テレワークが本格的に導入されたことをきっかけに、自宅にきちんとしたワークスペースを作ったという人も多いだろう。しかし、それなりに値が張るワークチェアやデスクを揃えても、肩こりや腰痛から解放されない……それどころかテレワーク前よりもひどくなった……なんて人もいるのではないだろうか。

 なぜ、快適に作業できないのか。浅草橋にあるワークチェア専門店『WORKAHOLIC(ワーカホリック)』のチェアコンシェルジュ・伊藤僚範さんによれば、正しい座り方を知らずにワークチェアを使っている人も少なくないという。

「当店を訪れる方の中には、すでにワークチェアをお使いでも快適に作業ができていないということで、『今のチェアが自分に合わないのかも』とおっしゃる方もいます。確かに、自分に合ったチェアを選ぶことも大事なのですが、それと同じくらいワークチェアの正しい使い方を知ることも重要です」

◆ちゃんとセッティングすることが重要

 ワークチェアを選ぶ時、ネットで口コミを見て購入したという人も多いだろう。そのまま通販で購入してしまうと、ワークチェアの使い方は自分で調べるしかないわけだが……正しい座り方をきちんと確認している人は多くないのではないか。

「ワークチェアの最大の利点は、使う人に合わせたセッティングができるところです。つまり、このセッティングをしっかりしないままにワークチェアを使っても、普通の椅子を使って作業するのと変わらない環境になってしまうこともあります」

 セッティングをしないワークチェアは、ただの椅子。これではせっかくの高い買い物も、意味がなくなってしまう。すでにワークチェアを持っている人は、これから紹介する方法で正しい座り方を確認してほしい。

 ワークチェアを持っていない、購入する予定がないという人も普段の姿勢を確認し、必要に応じてフットレストや卓上傾斜台(ANGLE10)などで仕事環境を改善してみてはどうだろうか。

◆ついやってしまう「ダメな姿勢」

 まず、普通に座ってみるとこのような姿勢になりやすい。PC作業をする時はどうしても背中が丸まってしまいがちだが、こうした姿勢を取り続けると肩も腰も、首も痛めやすいのだという。

 ワークチェアのセッティングをする時は、まず骨盤を立てるように、深く椅子に座る。そして、座面の位置を調整する必要がある。

 腰がしっかり背面につくように座った時に、座面の端からふくらはぎまで、指2〜3本分くらい開くのがベストだ。座面を前後に動かせる椅子を使っている人は、座面とふくらはぎの間隔を調整してみてほしい。

 深く座ったときに座面が足に当たってしまう場合、椅子に浅く座ってしまいやすくなる。浅く座っていると、ワークチェアの良さが活きてこない。

◆太ももと床は平行に

 そして、足を床に下ろすことができるように、高さを調整する。座ったときに、太ももと床が平行になるのがベストな高さだ。椅子の高さを下げても足を床に下ろせないような場合は、フットレストなどのサポートグッズを上手く使うことが大切だ。

 次は背面の調整を行う。椅子に座る時の正しい姿勢としては、腰のS字カーブがしっかり保てていることが大切だ。S字がキープできるように、背面部分のセッティングを行う。ワークチェアの種類によっては、体のカーブに合うように背面のカーブを調整できたり、ランバーサポートという腰の支えの位置を変更できるものもある。

 そして、垂直よりも少し後ろに体重がかかるくらいのリクライニングにセッティングするのがベストだ。PC作業の時はどうしても姿勢が前傾しがちになるが、背面に背中を預けるくらいだと姿勢がキープしやすいだろう。

◆見落としがちなアームレスト

 次に、アームレストは机の高さと同じくらいに合わせる。アームレストと机の高さがあっていれば、アームレストに肘をおろしながらPC作業をすることができる。こうすることで、肩や首の凝りも軽減されるはずだ。このとき、肘の高さは、立って腕を下ろしたときの肘の高さと同じ高さになっていることが望ましい。

 また、デスク上に腕をのせて使う場合も肘の高さと天板が合うくらいまでシートの高さを調節すると良いだろう。どちらのセッティングもシートの高さを上げてかかとが浮く場合はフットレストで調整しよう。

 ヘッドレストがある場合、首のカーブ(頸椎)の位置に合うように調整する。主な使用目的は休憩のためだが、前後して首をしっかり支える作業用ヘッドレストであれば、顔が前に出てしまうことを抑えることができる。前後の調整は背面にもたれかかった状態で頭もあずけて顔が正面を向くくらいに調整すると良いだろう。

◆PCスタンドの重要性

 ノートPCを使う場合、画面が目線より下にきてしまうので、どうしても顔が前に出てしまいがちになる。普段使っているPCがノートなら、少しでも目線の高さをあげるためにノートPCスタンドを利用したり、机の角度を調整できる卓上傾斜台(ANGLE10)などを購入すると、首の痛みを感じづらくなるという。

 正しくセッティングして初めて、ワークチェアがその本領を発揮する。座ったときの姿勢が悪いと、せっかく良いものを買っても結局疲労や肩こりから抜け出すことができなくなってしまう。

◆三原則は「肩が上がらない、足が浮かない、背中が丸まらない」

 PC作業は長い時間行う人が多いので、どうしても無意識に姿勢が崩れやすくなってしまう。その姿勢崩れを防いでくれるのがワークチェアであり、そのためには自分のカラダにフィットするセッティングが大切なのだ。

「正しい姿勢のポイントは三つです。肩が上がっていないこと、足が浮いていないこと、そして背中が丸まらないこと。肩が上がらなければ肩や肩甲骨の痛みもなくなります。

 足が浮かず、腰をしっかりと背面にフィットさせることができれば、重たい頭がしっかりと腰から背中の体幹の上にのってくるので、首こりも軽減されますよ。

 正しい姿勢で作業ができれば、深い呼吸で仕事をすることができます。そうすれば頭もスッキリして、仕事の効率も上がります」(伊藤さん)

 ワークチェアのセッティング一つで、毎日の作業環境が劇的に改善するのだ。同行した編集者も「姿勢を正すだけで首が楽!」と驚嘆していた。ワークチェアを持っていながら、このセッティングをしていないのはまさに宝の持ち腐れ。この記事を参考に椅子や高さなどを調整してみてほしい。

 ワークチェアを持っていない人でも、座面にクッションを敷いたり、足元にフットレストを置いたりすることで姿勢を改善できるはずだ。

<取材・文/ミクニシオリ>

【ミクニシオリ】

1992年生まれ・フリーライター。週刊誌などにアングラな性情報、最新出会い事情など寄稿。逆ナンや港区合コンの現場にも乗り込み、恋愛経験を活かしてtwitterで恋愛相談にも回答。カルチャーにも素養がある生粋のサブカル女子。Twitter:ライタ〜ミクニシオリ

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