クリスマスのデートスポット、今年もカップルで“密”だった……

クリスマスのデートスポット、今年もカップルで“密”だった……

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 12月の一大イベントといえばクリスマスだ。特にカップルで過ごすにはうってつけの日でもあり、毎年街中には多くのカップルが溢れかえる。他方、そんな“ラブラブ”な雰囲気とは対照的に、クリスマスを一人で過ごす「クリぼっち」を満喫する人もいるだろう。

 クリスマスの過ごし方は人それぞれで、恋人がそばにいようがいまいが関係ないと思いつつも、やはりクリスマスという非日常を味わえる日であれば、多少なりとも意識してしまうのが本音といったところだ。

 今回はクリぼっちの当事者である筆者自身が、コロナ禍で迎えるクリスマス当日にイルミネーションスポットを巡り、街中のリアルな様子をレポートしようと思う。

◆アフター6の銀座ではショッピングデートが目立った

 今年のクリスマスは華金と重なり、さらに会社によっては仕事納めのところもあるために、人出が多くなるのでは。そう予想を立て、都内のイルミネーションスポットへと向かった。

 まず降り立ったのは銀座。アフター6を狙って来てみた。銀座の象徴的な場所を挙げるなら、和光銀座の時計台や三越百貨店がある銀座四丁目交差点だろう。今年は銀座三越のファサード(建物の正面デザイン)がライトアップされ、綺麗なイルミネーションを写真に収めようと、道ゆく人がスマホをかざす様子が見て取れた。

 また、交差点を待つ人々に目を向けると、カップルがちらほらと見受けられた。ちょうど仕事終わりの時間ゆえ、まだそれほど多くはなかったもののこれから徐々に増えていきそうな感じだった。

 銀座の中央通りはというと、カップルのほかにも仕事を終えて足早に帰路へつくサラリーマンや友人同士で練り歩く姿も。特段、普段の華金と人混み具合はさほど変わらない印象だったが、クリスマスならではのギフトを買い求める姿があちらこちらで見られた。特に、ティファニーやハリーウィンストン、TASAKIなどのジュエリーショップには、いつにも増してカップルを多く見かけた。クリスマスプレゼントを兼ねて、カップルが結婚指輪を選ぶ姿も聖夜ならではだろう。

◆意外にも穏やかな雰囲気だった「コリドー街」

 続いては数寄屋橋交差点へ。こちらも四方八方から人が行き交う銀座の中心的な場所だ。カップル率はそこまで高いわけではないが、クリスマスの夜を銀座で過ごそうと手を繋ぐカップルも。ただ一番目立ったのは、日本一の宝くじ売り場として有名な「西銀座チャンスセンター」の行列だ。一攫千金を狙おうとクリスマスにも関わらず長蛇の列ができていた。行列の密状態には疑問も感じたが、“夢”を買い求める人たちの本心が垣間見られる光景だった。

 また、銀座の華金スポットといえばコリドー街。そう思い、足を運んだが、意外にも人はまばらだった。まだ19時前と早い時間だったからもしれないが、イメージしていたナンパやクリぼっち飲みの光景はほとんど見られず。もしかしたら、聖夜だけは他のスポットに出向いているのかもしれないと、次の場所へ移動することに決めたのであった。

◆東京ミッドタウンは異様なカップル率の高さだった

 次に向かったのは六本木だ。

 今年の目玉は、けやき坂のイルミネーションと東京ミッドタウンのイルミネーションの2つ。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、点灯時間が20時までに短縮されたことで、時間的に行けるのはどちらか一方のみ。そのため、駅近でアクセス容易な東京ミッドタウンへ行ってみることにした。

 地下から地上へと上がり、まず目を引いたのは東京ミッドタウン・キャノピースクエアのイルミネーション。開放感のある吹き抜けの天井もさることながら、夜空とライトアップのコントラストは思わず写真を撮りたくなる光景が広がっていた。セルフィーするカップルはもちろんのこと、中には女性同士が「思わせぶりな写真」をSNSであげようと、あえてピンで写真を撮ってもらう様子も見られた。

 東京ミッドタウン内に入ってみると、カップルが多いこと。筆者はたまに東京ミッドタウンに来るが、これほどまでにカップルが多かった日は初めてだ。恋人同士で二人仲良くショッピングを楽しむ様は、若干羨ましくも思いつつ、ガーデンテラス方面へと進む。

 ガーデンテラスを出ると、目の前にはスケートリンクが。冬の風物詩として毎年恒例になっている東京ミッドタウンの「MIDTOWN ICE RINK(ミッドタウン アイスリンク)」は今年で12回目を迎えるそうだ。クリスマスの夜にウィンタースポーツをして過ごす友人同士やカップルが多く見られ、楽しそうに氷上を滑っていた。

  また、スケートリンクを取り囲むようにしてライトアップされている風景に見入るカップルも見られた。

◆イルミネーション見たさに大盛況の六本木

 さらに、国立新美術館方面へと続く「光の散歩道」にはイルミネーションを見ようと多くの人出で賑わっていた。木々に飾られた、幾重にも連なるゴールドのイルミネーションはロマンチックな雰囲気を演出し、聖夜を過ごすにはもってこいの場所だと感じた。思い出に残る写真を撮ろうと、そこかしこでセルフィーをする姿が散見され、また幻想的な光のスペクトルが織りなすスノードーム「SNOW LIGHT GLOBE」の周りには色や光の変化を楽しむカップルでごった返していた。

 密回避のために社会的間合い(ソーシャルディスタンス)を取ることが求められる中、この日ばかりは愛を深めることに徹し、お互いの距離を縮めたいとする心の表れが感じとれる情景であった。

 また、散歩道の随所に設置されたベンチにはカップルで腰掛け、身体を寄せ合う男女も。人の多さや盛り上がりから見ても、まさに今日一番のクリスマスらしいひとときだった。

◆渋谷はサンタコスプレで盛り上がる若者の姿も

 20時を過ぎ、イルミネーションのコアタイムは終了。ただ、やはり最後に見ておきたいスポットがある。ハロウィンをはじめ、クリスマスやカウントダウンといったシーズンイベントには何かと話題になる渋谷の街だ。しかし今年は、2016年から恒例となっていた「青の洞窟 SHIBUYA」がコロナの影響で中止に追いやられてしまい、これといったスポットがない。時間的にも果たしてどこへ行こうか考えた挙句、渋谷ストリームで行われている「LIGHT of WISH」へ。

 ランタンをモチーフにした幻想的なスポットには、いい雰囲気のカップルが何組も階段に座る姿が見られた。喧騒を離れ、ゆったりと恋人同士の大切な時間を過ごしている様子が伺えた。

 渋谷のランドマークであるスクランブル交差点にも行ってみたが、人の数は通常の華金時と比べても大差はなかった。だが、渋谷センター街や文化村通りを歩いていると所々でサンタのコスプレをしている人も見かけた。近隣でクリスマスパーティーを楽しんでいたのかもしれない。

◆今年の渋谷ラブホ街事情はいかに……?

 さらに、毎年クリスマスにネット上で話題になる「渋谷のラブホ街」事情も気になったので足を運んでみることに。さぞかし、ラブホで一夜を過ごそうとするカップルで溢れかえっているのかと思いきや、数組ほどラブホに消えていくカップルは見かけたものの、行列など全くできていなかった。時間帯が早過ぎたのか、あるいはすでにナイトタイムに勤しんでいるのだろうか。あれこれと考えるも、さすがに一人でラブホ街を歩くのは気まずく思い、退散。

 銀座、六本木、渋谷と都内のイルミネーションスポットを巡ったが、やはり一番印象的だったのは六本木だった。

 今年は新型コロナの影響で「おうちクリスマス」が増えるのではという予想がされていたが、例年のように「イルミネーションスポットで非日常を味わたい」と願うカップルも多く街中へ繰り出していたように思えた。

 一方で、クリスマスをぼっちで過ごすこととなった人も、自分へのご褒美としてギフトを買ったりアッパーな飲食店へ行ったりと「おひとりさま消費」を通して、聖夜を楽しんだ人もいるかもしれない。

 クリスマスの過ごし方は千差万別だ。

 恋人と一緒に過ごすのも、気兼ない友人と出歩くのも、おひとりさまでクリスマスを満喫するのも自由である。クリぼっちだからと変に気を落としたりせずに、自分だけの「ハレの日」を楽しむのが一番なのではないだろうか。

<取材・文・撮影/古田島大介>

【古田島大介】

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている。

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