小林麻耶さん、安倍昭恵夫人、芸能人の死に便乗する霊能者まで。2020年のスピリチュアル界隈ニュースベスト10

小林麻耶さん、安倍昭恵夫人、芸能人の死に便乗する霊能者まで。2020年のスピリチュアル界隈ニュースベスト10

Gerd Altmann via Pixabay

 不安にかられ心が弱ってしまうと、人はトンデモ思想に飛びついてしまうことがあります。特に、新型コロナウイルスによって日常が脅かされた2020年、ネット上で日夜活動を繰り広げるスピリチュアル、および自己啓発系の方々はどんな動きをしてきたのでしょうか。「エセ・スピリチュアル界隈ウォッチャー」の独断と偏見で、今年の話題をランキング形式で振り返りました。

◆社会不安で露呈した、スピ界隈の商魂たくましさ

● 第10位 穴口恵子氏の「宇宙マネー」理論

 この界隈で古参のスピリチュアリスト、穴口恵子氏が「お金の不安が解放されていく」とのオンラインレッスンを開設。

 「宇宙マネーにアクセスすると現金そのものが引き寄せられることもそうですが、資産となる情報が入ってきたり、相思相愛になれる理想のパートナーと出会ったりすることができます」とのこと。何を言っているかよく分からないが、とりあえずレッスン料3万9800円は銀行振り込みとクレジット決済で、宇宙と関係ないもよう。

● 第9位 有名心理カウンセラー心屋仁之助氏、シンガーに転向を表明

 スピ界隈と親密で、メディアにも多く出演している心屋仁之助氏が、年内での心理カウンセラーからの「卒業」を宣言。

 虐待の連鎖に悩む相談者に「あなたの娘さん、叩かれるために生まれたのよ」と言い放ったことが今も燻る同氏。「鳥のように歌って暮らしたい」とシンガー転向を表明したブログがスポーツ紙ネット版に取り上げられると、記事が転載されたYahooコメント欄はほぼ悪評。ネット上には「鳥に謝れ」との辛辣なコメントまであった。

◆元ブルゾンちえみのスピ傾倒、謎の粉を散布する集団

● 第8位 元ブルゾンちえみ、スピ傾倒報道

 ブルゾンちえみとして一世を風靡した藤原史織さんのスピリチュアル傾倒が週刊誌に報じられた。

 「宇宙の全ての記憶を持つ」らしい、まるの日圭氏とオンラインイベントに参加したとのこと。一例として、同氏が描く「ハイ・エネルギーシンボルアート」は一枚30万円。好きなものは仕方ないが、軽々しくスピリチュアル・ビジネスにお墨付きを与えてしまわないか、知名度の高い人は慎重になっていただきたい。

● 第7位 皇居にまで謎の粉? 「バクチャー」全国で散布

 水質改善を謳い「バクチャー」という黒い粉をスピ好きな方々が撒く謎の「浄化運動」が活発化。

 岡山県の企業が開発しエビデンスもあるとのことだが、実際には河川や湖への効果のほどは未知数。既に全国各地に散布されており、私有地に撒いたことによる問題も起こった。道頓堀や琵琶湖、ついには皇居のお濠に無断投入する剛の者まで。Facebookグループでは「弥栄(いやさか)と唱えながら撒いた」「金魚が泳ぐ水槽の水を飲んだ」などの閲覧注意な報告が繰り返されている。

● 第6位 胎内記憶、「妊婦がスマホ使うと……」で炎上

 胎内記憶教育協会が「妊婦がお腹の近くでスマホをいじると赤ちゃんの脳が諦めてしまい、発達障害、自閉症になる危険が」と根拠のない説を発信して炎上。

 同協会代表の池川明医師は以前から「赤ちゃんは自分の人生を決めて生まれる」という説を流し「虐待される子も生まれる前に決めてきた」などの放言で物議を醸してきた。相変わらず高額の資格講座も開講中。子育て世代はしっかり見極めてほしい。

◆一段とレベルの違う、上位5位はこちら

● 第5位 幕張メッセで「シンデレラ・プロジェクト」開催

「引き寄せの法則」などを広めて根強い信者を持つ、自称スピリチュアリストhappy氏はコロナ禍でも絶好調。

 スピったイベントとして局地的人気を誇る「シンデレラ・プロジェクト(第3回)」を幕張メッセで盛大に開催した。劇団四季、宝塚歌劇団、ディズニーのパロディなどが繰り広げられ、安室奈美恵、浜崎あゆみの曲をこれでもかと流すなど「著作権? なにそれ?」状態。誰かいい加減、ちゃんと怒った方がいいのでは。

● 第4位 「子宮委員長」、ついに神社を建立

 近年のスピ界隈を席巻した「子宮系女子」の開祖・子宮委員長こと八木さや氏。

 長崎県壱岐市(壱岐島)に移住して2年目でついにオリジナルの神社を建立し地元民は戦々恐々。最近では「自分メディカル講座」との名称ながら医学的要素ゼロの情報商材を売り、水素発生器やサプリなどのネットワークビジネスまでも広める始末。やりたい放題の商法から今後も監視の目が離せない。

● 第3位 安倍昭恵夫人と、88次元からの使者「ドクター・ドルフィン」の蜜月

 相変わらずお騒がせな安倍昭恵夫人が、コロナ禍での旅行でドクタードルフィンこと松久正氏のイベントに参加したことが報じられた。

 「この宇宙で唯一、神を超えた88次元存在である」などと自認する松久氏。一般受けする可能性はかなり低いので生温かく見守りたい御方だが、実は医師でもあり、前述の胎内記憶の池川医師らとの「ヘンタイドクターズ」の共著や「地球人類よ、新型コロナを浴びなさい!」も出版するなど、笑ってばかりもいられない。しかし、スピ好き昭恵夫人はやはりアンテナが違う……。

◆芸能人に便乗しまくるスピリチュアル関係者たち

● 第2位 故人を冒涜する不謹慎な霊能力者が続出

 有名芸能人の突然の訃報が相次ぎ、死者と会話する系の不謹慎な「自称霊能力者」が次々に登場。

 特に酷かったのは、前世が卑弥呼であると自称する天宮玲桜氏。「竹内結子さんが天宮玲桜のもとに来ましたよ」と題したブログ記事で「天宮玲桜先生に助けて欲しかったと泣いてますよ」と発信。故人への冒涜だと非難が殺到。次いでRay Salaなる自称サイキッカーはブログで「三浦春馬さんの心の中」などと勝手に「代弁」。無名だったはずが何の繋がりか早大学園祭のイベントにまで出演を果たし、現役学生やその父母の怒りをかった。

● 第1位 小林麻耶夫妻のスピった言動が話題に

「グッとラック!」降板騒動に端を発し、フリーアナウンサー小林麻耶氏の言動が週刊誌を飾り続けた。

 夫で整体師でもある國光吟氏の「見るだけで回復」動画などのスピっぷりも話題になり、夫婦で出演した配信動画での様子から「洗脳されている」と心配の声も。前述の心屋氏やhappyらとも交友関係があり、「子宮系女子」だったのではとも囁かれた彼女。果たして怪しいスピ界隈の面々は芸能界から見放された場合に助け舟を出すのか。それとも乗っかって食らい尽くすのか。

 2021年はどんな一年になるのでしょうか。皆様くれぐれも、何の根拠もないものに近寄って身を滅ぼさないように、ネットにはびこるスピリチュアルの情報をしっかりと吟味してくださいね。

<文/黒猫ドラネコ>

【黒猫ドラネコ】

大分県出身。Webライター。主に怪しいスピリチュアル界隈や信者ビジネスなどを観察し潜入取材も敢行。赤坂のイベントBar「三代目」に出没します。

Twitter:@kurodoraneko15

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