「おい犯罪者」「GOGO制圧」。入管常勤医による被収容者イジメの異常な実態

「おい犯罪者」「GOGO制圧」。入管常勤医による被収容者イジメの異常な実態

「おい犯罪者」「GOGO制圧」。入管常勤医による被収容者イジメの異常な実態の画像

◆「GOGO! 制圧!」と煽って無理やり点滴

 にわかには信じがたいですが、当事者から聞くと本当に「GOGO! 制圧!」と言って点滴をしようとしていたそうです。「監視カメラを見てもらえれば本当だということがわかる」と言います。しかも職員たちに抑え込ませて、常勤医も一緒になって力強く足を押さえつけていたそうです。

 無理やり点滴をさせようとしましたが、「あまりにも嫌がったので、見かねた職員が静止してくれた」と言います。この時は間一髪で中止になりましたが、他の被収容者たちは泣こうがわめこうが押さえつけられて点滴を打たれたそうです。本人の意思を無視しての医療行為は非常に危険なものだし、やってはいけないのではないでしょうか。

◆壁ドンで「おい犯罪者、嫌なら国へ帰れ」などの暴言

 この常勤医は、摂食障害の被収容者を「ハンストだろう?」と言っては、相手がどんなに「ちがう」と答えても執拗に攻め立てるのです。

「常勤医の年齢は35〜40歳くらいでは?」と被収容者たちからは言われているのですが、自分の父親ほど年上の人に対しても、暴言の数々を浴びせます。

 しかも壁に追い詰めて、逃げられないようにしながら。被収容者はそれをもう聞きたくなくて身を縮め、目を閉じました。そうしたら口をこじ開け、「口がきけないのか?」。次は目をこじ開け、「目が見えないのか?」と面罵してきます。本当に医者なのでしょうか。

◆「薬を減らします。日本人の税金がもったいない」と追い返す

 収容されているからこそ体調を崩している人に対して、非情ともとれる言い方です。この常勤医に我慢ができなくなった被収容者は「それでも医者か?」と訴えかけました。「アフガニスタンで命を落としたペシャワール会の中村哲さんと全然、違う」と言います。中村さんと比べるのはさすがに気の毒かもしれませんが、医者は被収容者を冷たく追い返します。

 この常勤医による被害の声はこんなものではありません。「本当は医者ではく入管職員が医者のふりをしているだけではないか?」という噂も収容所内ではささやかれているほどです。牛久入管の総務課に聞くと、まぎれもなく医者だと言うのですが、それを信じている被収容者はほとんどいません。

◆常勤医が収容者を好きにいじめていい権利などない

 それからこの常勤医は「犯罪者」という言葉をよく使うそうです。いろいろな事情で在留資格がない、または失った人もいます。過去に犯罪歴のある人もいますが、すでに刑期を終えています。

 それ以前に、どんな人間であろうが、この常勤医が自分の好きなようにイジメていい権利など一切ないのです。決して、許されないことです。

【ある日の入管 第10回】

<文・画/織田朝日>

【織田朝日】

おだあさひ●Twitter ID:@freeasahi。外国人支援団体「編む夢企画」主宰。著書に『となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS』(旬報社)など

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