ワイドショーが説く「マスクマナー」への違和感。「それ、ホントに大事?」を確かめる方法とは

ワイドショーが説く「マスクマナー」への違和感。「それ、ホントに大事?」を確かめる方法とは

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「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日)で、マスクマナーが取り上げられた。濃いピンクは×で薄いピンクは〇、黒マスクに白いシャツは×で黒マスクに黒スーツは〇、イラスト・柄入りマスクは×で会社のロゴ入りマスクは〇だという。

◆イラスト・柄入りマスクはNG?

 理由は、淡い色系は「好印象」で、原色系は「威圧感がありNG」、黒・紺・グレーは「スーツやシャツに調和していなければNG」、イラストや柄は「相手に気を遣わせるからNG」なのだそうだ。

 クイズ形式で問われたコメンテーターの青木理氏は、「本音で言うとどっちでもいい。正解は黒マスクに白いシャツではないか」と答えて不正解。同局の局員でもあるコメンテーターの玉川徹氏は、「全部〇だよ。どっちでもいい。人にうつさない、自分がうつらないということが一番のマナー」と一刀両断した。

 結局、根拠は何かという話になり、アナウンサーが「マナーコンサルタントが考案したマナー」と返答したことが火に油を注ぎ、だったらこのクイズは考案した人が「どう考えるかを想像するクイズですね」という発言も飛び出した。

 羽鳥氏が、「100%個人の考えではないですね。いろいろな情報とかを分析してこういうことを言っているのですね」とフォローするも、時すでに遅しという事態になった。

 NGとされたイラスト・柄入りマスクの例としては、『鬼滅の刃』風のイラストが示されていたが、コメンテーターの石山アンジュ氏が「河野太郎大臣が鬼滅の刃のマスクを国会でしていた」と発言。その後、河野氏が「(そうしたマナーなど)ヤメレ」とSNSで発信するにいたった。

◆〇や×でマナーを押しつける意義

 この問題は、「マナーの押しつけ」と「重要度と緊急度の見極めの甘さ」の問題のように思えてならない。クイズ形式で、コメンテーターの一人一人に回答させて〇か×かを断じたり、これはNGというように決めつけられたり、押しつけられたりする類の話ではないということだ。

 たとえば、「○○人に対するアンケート調査」によれば濃いピンクは好まれない、黒マスクに白いシャツは違和感を与える、イラスト・柄入りマスクは気を遣うという声が多かった……という情報提供であれば、そういう見方をする人もいるなら参考にしようという印象を与えるだろう。

 しかし、「問題を出していく」「正解は……」という調子で押しつけてしまっては、視聴者の支持を得られるはずがない。

 あらかじめ〇や×をつけないでコメンテーター各氏に投票してもらい、「意見がわかれますね。視聴者のみなさんはどう思われますか?」と問題提起するならば、意味があったに違いない。

◆そもそもマスクマナーは重要?

 玉川氏がコメントしたように、現時点では「うつらない、うつさない」ということが大事で、緊急事態宣言解除後もマスクをするということが重要かつ、緊急な課題だ。マスクマナーは重要度・緊急度の観点から優先順位の上位に挙がらない、時期早尚のテーマだったと言わざるをえない。

 仮に、百歩譲ってマスクマナーの問題が、重要度・緊急度の優先順位が高かったとしても、あるいは今後高くなったとしても、重要度・緊急度の優先順位自体も、命にかかわったり法律に違反したりする問題以外は、決めつけられたり、押しつけられたりするものではないと、私は考える。

 マナーを守ることは社会生活を営むうえで大事な側面があるが、少なくともマスクの色やシャツとの組み合わせ、イラストや柄の問題は、生命や法律にかかわるものではない。だとすれば、強制していると受け取れてしまうこと自体が問題で、損失なのだ。

◆10分足らずで優先順位を可視化

 質問:重要度・緊急度・貢献度の優先順位づけの具体的方法は何か

 重要度・緊急度・貢献度でアクションの優先順位づけをしていくということはよくわかりましたが、具体的にはどのように優先順位づけをしていけばよいのでしょうか?

 回答:10分足らずでアクションプランのバブルチャートを作成する

 アクションの優先順位づけをしたい期間のアクションを、10アクションなら10アクションと決めて、5分程度で付せんに書き出します。

 書き出す際には、ひとつの付せんにひとつのアクションを1行程度のキーワードで記入します。アクションの数を決めて、5分程度しか時間をかけないで書き出すのは、アクションの優先順位づけに必要以上の時間をかけないためです。

 重要度の大・中・小を付せんの右下に、1分程度で記入します。緊急度の大・中・小を付せんの左下に、1分程度で記入します。貢献度の大・中・小の円を付せんに重ねて、1分程度で記入します。

 書き出した付せんを、横軸が重要度の大・中・小、縦軸が緊急度の大・中・小で区分したマトリックス表に貼り出していきます。わずか10分足らずで、アクションプランニングの優先順位づけのバブルチャートを作成することができます。

 これを机上に置いて、新業務については付せんを追加したり、完了業務は付せんを外したりすれば、日々、わずかな時間で確度の高いアクションの優先順位づけができるようになります。

【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第231回】

<取材・文/山口博>

【山口博】

(やまぐち・ひろし)

モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある

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