橋下氏「医療界に制裁」ツイートに医療関係者が怒り「必死に戦ってきたのに」

橋下徹氏「医療界に『命令』を出し、従わなければ強烈な制裁」発言に医療界が怒り

記事まとめ

  • 橋下徹氏が、「医療界に『命令』を出し、従わなければ強烈な制裁を」と投稿し物議
  • 医師の知念実希人氏は「コロナ病棟を増やすということは、他の病棟を削ること」と反論
  • 医療従事者のものと思われるアカウントからは「これ以上何をしろと」と批判の声も

橋下氏「医療界に制裁」ツイートに医療関係者が怒り「必死に戦ってきたのに」

橋下氏「医療界に制裁」ツイートに医療関係者が怒り「必死に戦ってきたのに」

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《政治が重症・中等症ベッドを増やすよう医療界に「命令」を出し、従わなければ強烈な制裁を加えるしかない。》

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が8月18日、こんなツイートをしたことで批判を集めている。現在、新型コロナウイルスの感染爆発で、コロナ患者の重症・中等症の病床が不足している。橋下氏は、医療界の協力不足が原因だとして、政府が医療施設に病床提供の命令を出し、従わなかった場合は“強烈な制裁”を加えるべきだと主張しているのだ。

だが、医師で小説家の知念実希人氏は橋下氏のツイッターを引用したうえで、こう反論した。

《制裁!!?? 1年半、必死にこのスペイン風邪にも匹敵するウイルスと戦ってきた医療従事者に対して『制裁』を加えるとおっしゃるのですか!? そして、いつから病気はコロナだけになったのでしょう? コロナ病棟を増やすということは、他の病棟を削るということですよ。》

さらに知念氏は、やはり医療界への病床提供の強制と罰則を求める橋下氏の別のツイートを引用したうえで、こうツイートした。

《この辺りの意見って『COVID19を診ていない病院はサボっている』って妄想から来るんだろうな。違いますよ。COVID19対応病院で診療できなくなった、他の疾患の患者さんの受け皿になっているんですよ。悪性腫瘍、外傷、循環器疾患、代謝疾患、自己免疫疾患etcetc 病気はコロナだけじゃないんだよ。》

■辛辣なカウンター「だったら医者になったら?」

また、橋下氏が選んだ《制裁》という言葉は、大きな反発を招いたようだ。医師や看護師など医療従事者のものと思われるアカウントからはこんな批判が出ている。

《なぜ?制裁? 重症が見れる規模の病院の医療従事者のほとんどはコロナが始まった去年3月くらいからずっと病院側から行動制限されて働いています。ずっとです。これ以上何をしろと。あと素人目からはわからないと思いますが重症例は長年訓練された医師でしかまともな対応はできてません。》
《なんで医療業界頑張って仕事してるのに、プライベートも制限ばかりなのに「強烈な制裁」って謎な制裁されなきゃいけないの?》

現在、橋下氏の当該ツイートには、およそ1,800のリプライと6,000以上の引用ツイートが行われているが、多数が橋下氏の意見を批判するものだ。

なかには、府知事時代の橋下氏が高校生との面談で、府政について苦言を呈した生徒に対し“あなたが政治家になってそういう活動をしろ”と切り捨てたことを引き合いにだして、《だったら医者になったら?》や《病院経営者になれよ》と皮肉るツイートも。

いずれにせよ、“医療界への制裁”という橋下氏の主張は広く受け入れられたとは言い難いようだ。

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