仕事と家庭の両立を“よくばり”と表現…広島県発行の女性応援パンフが「理解不十分」と物議

仕事と家庭の両立を“よくばり”と表現…広島県発行の女性応援パンフが「理解不十分」と物議

仕事と家庭の両立を“よくばり”と表現…広島県発行の女性応援パンフが「理解不十分」と物議の画像

《【働く女性応援よくばりハンドブック無料配布中!】 働く女性、働くことを考えている女性、育児中の女性、仕事と家庭の両立を希望する女性…すべての女性を応援する小冊子です♪》

11月27日、Twitter上でこう呼びかけたのは広島県の公式アカウント。このハンドブックはWEB上からも閲覧でき、その目的は次のように案内されている。

《働いている女性,これから働くことを考えている女性,これから育児をスタートする女性,将来仕事と家庭の両立を考えている女性・・・すべての女性の皆様を応援するために,育児・介護休業法,男女雇用機会均等法,パートタイム労働法等の女性労働者に関係する法律や各種支援制度の概要を読みやすく,分かりやすくまとめた冊子です》

この冊子を発行するにあたって広島県商工会議所連合会の池田晃治氏は、《「女性の力」が十分に発揮されるためには、働きたい女性がライフステージに応じて働き方を選択できる職場環境の整備や支援体制の充実を図ることが大切》と全力支援を表明。

ところが女性が仕事・育児・家庭を両立させることを「よくばり」と表現していることから、Twitter上で物議を醸しているのだ。

《働く事はよくばりなの?》
《女にだけ仕事と家事育児の両立をさせようなんて欲張りな行政だな》
《自分で欲張りっていうならまだしも、何で自治体から働いて子育てして納税までして欲張り呼ばわりされなきゃならないのかね。。》

■パパは“周囲の人”と定義

さらにワーキングママを「よくばり」と称したことだけでなく、内容にも訝しがる声が上がっている。特に疑問視されているのが、「ワーキングママの心構え 同僚・周囲への感謝と配慮を忘れずに!」というページだ。

このページで“周囲の人”と定義づけられているのが、同僚・上司・パパ・祖父母。彼らから理解と応援を得るためのコミュニケーション方法が紹介されている。とりわけ議論に上がっているのが、“周囲からこんな風に思われているかも”と想定されたパパの例だ。

《「私ばっかり家事と育児をしている」というけど、こっちだって仕事で疲れてるんだよね。夜泣きがうるさくても我慢してるし、多少は手伝っているんだから勘弁してほしいな…》と“パパが思っているかも”と紹介されているのだ。

またそれに対するママへのアドバイスは、《ちょっと大げさに感謝すると、パパも感謝してくれます》と記されている。

円滑なコミュニケーション方法を紹介したつもりのようだが、その価値観や方法は多くのママからはさほど共感を得られなかったようだ。

《ワーキングパパとその雇い主がワーキングママの家事育児にタダ乗りしてるんですよ。「こんな風に思われているかも」なんて罪悪感煽らないでください》
《『こっちだって仕事で疲れてる』 『夜泣きがうるさくても我慢してる』 『多少は手伝っている』 『勘弁して』 パパ(子育て当事者)の台詞がNGワードのオンパレードで驚きました ママは気を遣いながら『手伝って』もらって『感謝』しなくちゃいけないらしい…… これを県で出してるのか……残念です》
《家事仕事育児を全部母親に押し付けて「よくばり」呼ばわりした上に、「夜泣きを我慢してやってる」「少しは手伝ってやってる」という父親の自覚ゼロの夫に感謝しろとは。広島の女性は何をさせられようとしているんですか?》

県を挙げてワーキングママを支援するつもりが、裏目に出てしまったようだ。

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