『女性の品格』から13年、坂東眞理子さん語る「70歳の心構え」

『女性の品格』から13年、坂東眞理子さん語る「70歳の心構え」

『女性の品格』から13年、坂東眞理子さん語る「70歳の心構え」の画像

「私自身が70代に入って感じたことですが、現代の70代は、人生でいちばん美しい“黄金期”。かつては還暦が人生の節目とされましたが、今は70歳が新たな人生のステージへの出発点です」

こう語り満面の笑みを浮かべるのは『70歳のたしなみ』(小学館)が15万部のベストセラーとなっている昭和女子大学理事長の坂東眞理子さん(73)。’06年に女性の振舞い方を説いた『女性の品格』(PHP新書)が330万部を突破し社会現象となった。本書にも、人生100年時代の後半を楽しみながら希望を持って生きるヒントがあふれている。

「現代は、自分の年齢について20年前のマイナス10〜20歳と考えていい気がします。50代の皆さんも、“もう年”だから、“今さら遅い”と考えるのはもったいない。70代を“黄金期”にするために、今から始めて遅すぎるということはありません」

そう話す坂東さんに、70代の黄金期を迎えるために「55歳からするべき準備」について聞いた。

■「人は必ず最後は一人になる」と、自立する覚悟を持つ

「55歳は子どもも独立し一人の時間ができるころ。自分の時間を大切にしましょう。自立とは、自分で考えて選び、選んだ責任を人に押し付けないこと。家族をいいわけにしていませんか? そのためには、経済的にもある程度は自分でまかなえるようになることは必要です。パートでも続ければ、スキルが身につくでしょうし、そのための勉強をしていけば将来の財産になります。やがて人生を終えるとき『必ず最後は一人になるのだ』と自覚し覚悟を持つのも大事です。夫ロス、ペットロス、いろんなロスがありますが、一人を嫌がらず楽しめることが、品格ある70代に向けた一歩になります」(坂東さん・以下同)

■新しいことにチャレンジする

白地に黄色と紺のチューリップ柄のフレアワンピースでかれんな装いの坂東さん。

「今日は今まで着たことのないお洋服に挑戦してみたんです。ファッションという自分の“包み紙”を新しく替えるだけで、新たな自分の可能性に気づきます。1年に1度、ブラウスやスカートなど何か1着、今までとは違うデザインや色や柄を選んでみましょう」

■昔、やりたかったことに挑戦してみる

新しい可能性を発見できると、一歩前へ踏み出す勇気が湧いてくる。

「55歳は子どものころからやりたかったけれどできなかったことをするのにもいい年齢です。経験や関心がないことチャレンジするのは難しいですから。私の友人で、昔からボランティアに興味があった人がいました。福祉施設でボランティアを始めたのですが、高じて介護福祉の専修学校に通い、50代半ばで資格を取って公立の施設で介護の仕事を手に入れました。退職後、好きな絵を本格的に始めて、毎年入選を果たすまでになった人もいます」

■お手本となるロールモデルを数人持つ

「作家の佐藤愛子さん。瀬戸内寂聴さんなど90歳を過ぎて活躍されている方はたくさんいます。身近な人でいいので、55歳の皆さんからみてお手本となる、70代の人を持つのがいいでしょう。仕事はこの人、ファッションはこの人と、いい部分を“つまみぐい”して参考にしましょう」

50代――「今さら」ではなく、「今から」です!

関連記事(外部サイト)