坂東眞理子さんによる新・幸福論「今日が人生でいちばん若い」

坂東眞理子さんによる新・幸福論「今日が人生でいちばん若い」

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「私自身が70代に入って感じたことですが、現代の70代は、人生でいちばん美しい“黄金期”。かつては還暦が人生の節目とされましたが、今は70歳が新たな人生のステージへの出発点です」

こう語り満面の笑みを浮かべるのは『70歳のたしなみ』(小学館)が15万部のベストセラーとなっている昭和女子大学理事長の坂東眞理子さん(73)。’06年に女性の振舞い方を説いた『女性の品格』(PHP新書)が330万部を突破し社会現象となった。本書にも、人生100年時代の後半を楽しみながら希望を持って生きるヒントがあふれている。

「現代は、自分の年齢について20年前のマイナス10〜20歳と考えていい気がします。50代の皆さんも、“もう年”だから、“今さら遅い”と考えるのはもったいない。70代を“黄金期”にするために、今から始めて遅すぎるということはありません」

そう話す坂東さんに、70代の黄金期を迎えるために「55歳からするべき準備」について聞いた。

生き生きとした70代を迎えるには、心の持ちようが大事。一朝一夕にはできることではないので、今から心がけるべきだと坂東さんは言う。

■“上機嫌”を心がける

「私が好きな哲学者のアランは『上機嫌を実行していると、いっさいの事柄の展開が違ってみえてきて、いのちが活気づき人生がよいものに感じられる』と言っています。上機嫌でいることが周囲への礼儀だけではなく自分の“癒し”になります」(坂東さん・以下同)

■ポジティブなことを思い出し、感謝する時間を持つ

「上機嫌で生きるためにポジティブなことを思い出す時間をつくりましょう。私は毎朝、大学までの通勤途中に、神社でお参りするときに、一つは健康や仕事への感謝を込めて、もう一つ、その日思い浮かんだ、これまでお世話になった人へ『ありがとう』と手を合わせます。お寺でもいいし、お風呂でもいい。いい経験を思い出して感謝する時間を持ちましょう」

■「人は人、自分は自分」

「情報があふれている時代。みんな発信するのは“いいこと”ばかりです。でも人生には誰しも光もあれば影もあります。人のSNSなどを見て、『私ってダメ』と落ち込むのはバカバカしい。『人は人、自分は自分』と意識して口にすることで、自分を否定したり卑下するのをストップさせることができます」

■「おめでとう。私もうれしい」と人を祝福する

「身近な人にうれしい出来事があったときには、私は『おめでとう。私もうれしい』と言うことに決めています。周りの人を祝い、喜びを言葉にすることで、言葉の力が自分に還ってきて、逆に力づけられていくんです。心からじゃなくてもいい。ポジティブな言葉の力を信じて試してみては」

■ネガティブになったら「今日が人生でいちばん若い日」と言い聞かせる

「新しいことを始めようとすると、必ず、『遅すぎる』『私には才能がない』とネガティブワードが現れて、冒険をさせないための言い訳が目の前に立ちはだかります。私もこの春から、歌人の馬場あき子さん(91)が主宰する短歌の同人誌に参加を始めましたが、始める前には『今さら』『遅い』と、ネガティブな言葉が出てきたんですよ。そんなときこそ、『今日が人生でいちばん若い日』と思い出して自分に言い聞かせて、一歩を踏み出しました」

毎朝、健康のために大学まで歩いて通勤しているという坂東さん。

「歩くことは健やかに暮らすために必要です。また月に1度は使わなくなったものをリサイクルし、ため込まないことで気持ちもスッキリできます。身も心も軽くさせて上機嫌で過ごしましょう」

70歳の黄金期に向けて、55歳から準備を始めませんか!

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