「夫は床で就寝、お風呂は最後」急増する妻への感染防ぐには

「夫は床で就寝、お風呂は最後」急増する妻への感染防ぐには

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東京都では8月に入って2週間で40〜50代の家庭内感染者がおよそ120人を記録。さらに東京都の担当者によると、家庭内感染した40〜50代のうちの約7割が女性で、“夫からの感染”が増えているという。これを防ぐにはどうすればいいのか。帝京大学大学院公衆衛生学研究科の高橋謙造教授は言う。

「夫が帰宅したらすぐ衣服は洗濯したり、入浴するなどの基本的対策をしてください。バッグなどの持ち物は玄関に置き、部屋に持ち込まないこと。持ち手や外側部分を除菌することも大事です。

家族は気がつかないうちに感染してしまうので、帰宅者を迎える側はすぐに近づかないように。自宅では換気も1時間に1回、10分はしてください。今は暑いのでエアコンはつけっぱなしでの換気でいいです。換気扇もフルで回していいでしょう。扇風機も併用すればさらに換気効果は上がります」

実際に夫から感染した40歳主婦・A子さんは「ふだん、夫と同じ布団で寝ていた」ことが感染理由ではないかと分析。

「確かに寝るときは、できれば夫婦の寝室を別にしたほうが感染リスクは低いです」

と語るのは感染症専門医、のぞみクリニックの筋野恵介院長だ。

「寝室を別にするのが難しい場合は布団を離して敷くとか、ベッドの場合はもう1枚布団を用意できれば、それを床に敷いて、妻がベッド、夫が床で寝て高低差をつけるのも効果的。外で働いており、感染リスクの高い夫のほうが、必ず下に寝てください」

“夫が下”という原則は、食事の際も同様だという。

「飛沫は下に落ちるので、感染リスクのある人は低い位置にいることがポイントです。食事はできれば時間差で食べたほうがいいですが、同時に食べる場合は、たとえばテーブルが4人掛けなら互い違いに座るとか、妻や子供はテーブルに座り、夫は低いソファに座るなどでもいいです」

お風呂やトイレの使い方にも、工夫が必要だ。

「お風呂は夫が最後がいいと思います。もし先に入る場合は、入浴後に5〜10分は換気をしてから次の人が入るようにしてください。トイレも本当は換気扇を回しっぱなしでいいと思いますが、使用した人が最後に便座を除菌スプレーなどで消毒してから出て、その後5〜10分はドアを開けたまま換気してから次の人が使用するほうがいいでしょう。歯磨き粉やタオルなどを共有するのもやめたほうがいいです」

筋野院長は、外で働く夫を持つ妻にこう助言する。

「会社勤めだと『食べに行こうよ』とランチのお誘いもあると思います。奥さまたちには夫の外での感染リスクを下げるためには、頑張ってお弁当を作っていただいて、夫に自席で食べるようにしてもらうことも効果的だと思います。もちろん、夜の会食も控えてもらうこともリスクを下げます。

夫の仕事や職場の環境によっても感染リスクはさまざま。各家庭がリスクに応じて対策の強弱をつければいいと思います。夫の職場で会議がたくさんあったり、人との接触が避けられない職場環境の場合は、よりしっかり対策をしたほうがいいでしょう。一番の対策は、夫に徹底的に“家庭内にウイルスを持ち込まない”よう意識してもらうことです」

「女性自身」2020年9月1日号 掲載

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