「逆走、急発進の恐れは?」 シーサイドライン事故で新交通システム各社を直撃

「逆走、急発進の恐れは?」 シーサイドライン事故で新交通システム各社を直撃

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 逆走事故を起こした新交通システム「金沢シーサイドライン」(横浜市磯子区)は全線運休が続き、利用者に大きな影響が出ている。新交通システムは各地で導入されており、緊急の対応策を進める運用会社もある(別表)。逆走や急発進などの事故は起きないのか。各社を直撃した。

 新交通システムは、自動列車運転装置(ATO)で運行を制御。車両に搭載された装置が路線データを全て記憶し、駅側からの情報や自動列車制御装置(ATC)の信号などをもとに各駅で自動的に停発車する。

 ポートアイランド線(ポートライナー)と六甲アイランド線(六甲ライナー)を運営する神戸新交通は、車両の特別点検などの緊急対応を実施する。同社総務課によると、「過去に逆走や急発進などの事例はない」というが、「逆走する可能性を視野に対策を取る」という。

 東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」では、シーサイドラインとほぼ同様のシステムが運用されている。ゆりかもめ総務課は、逆走や急発進は過去になく、「終端駅で進行方向が切り替わらずに出発信号が出た場合も、停止信号が出るようになっている」と説明する。ただ、シーサイドラインの事故を受けて「3日朝から始終端の駅に係員を配置し、出発時に緊急停止ボタンに手をかけておいて、万が一、同様の事象が起きた場合、手で止められるようにしている」とした。

 日暮里・舎人ライナーを運営する東京都交通局総務部は、「シーサイドラインの事故原因が分からないので同様の事象が起きるかどうか不明」とするが、「折り返し運転の際には運転台方向を確認したうえで出発指令が送信される」とした。

 大阪市高速電気軌道は、南港ポートタウン線(ニュートラム)では1993年10月、住之江公園駅で列車が通常停止位置を過ぎて車止めに衝突する事故があった。同社広報戦略部は「設備の異常時には電車を止めるシステムを構築している」と強調する。

 広島高速鉄道の「アストラムライン」の場合、「全線全区間で運転手がいる有人のシステムで、シーサイドラインとはだいぶ違う」と同社総務課。「現時点で点検などの予定はないが、(シーサイドラインと)同様の製品を使っているなど原因が分かればその際に対応していく」とした。

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